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7-2話 浪漫同盟(後編)


「おおー……色々な意味で本格的だな……」

 サリスは思わずそう呟いた。

 扉を抜けた先は鉛色が中心の部屋で、壁には様々な近接武器が掛けられているのを見ればサリスでなくともそう思うだろう。

「……プランさん。本当に入って大丈夫なんですの? 明らかにこう……あまり人に見られたくない様な場所では……」

 見た事のない武器が多くある為秘匿している場所なのではという不安……と同時に、そこかしこがあまりにも酷く汚れ、金属の塊が散乱するそれはとても人を迎えるべき場所には見えなかった。


「あはは……ごめんね。散らかってて」

 エージュの問いに答えた声はプランからではなく部屋の奥からだった。


 三人はその方角に目を向ける。

 そこにいた工房の主は恥ずかしそうに頬を赤くし照れ隠しに笑いながら眼鏡の位置を調整した。


 目の前の人物の第一評価はきっと同じとなるだろう。

『ひどく汚れている』

 それは決して差別的な意味合いではなく、頬にまで残る煤の様な汚れと油染みのついた服にぐちゃぐちゃとなった髪を見れば皆そう思うだろう。

 その外見は可愛らしく美少女寄り……なはずなのにあまりにひどい汚れの所為でその面影は何一つ残っていなかった。


 ただ姿を見ただけで、プランのお節介欲が一つ溜まる位である。


「あの……忙しいのでしたら日を改めますが……」

 その外見と散らかり具合から修羅場である様に思えエージュがそう尋ねる。

 それを聞いて目の前の少女は……。

「あー良いよ良いよ。これ何時もの事だから。私研究に熱中するとつい回りが見えなくてね」

「そっかーいつもこんな散らかってて汚れてるのかー」

 プランのお節介欲が更に一溜まった。


「なあ……風呂とか入ってきたらどうだ? いや別に臭い訳じゃないが……そんだけ汚れてたら気持ち悪いだろ」

「え? ううん大丈夫。お風呂も三日前に入ったばっかだし」

 プランのお節介が限界点に到達し、我慢が解き放たれた。


「エージュ。お風呂の用意宜しく」

 プランの言葉にエージュは頷いた。

「ええ。そうですわね。それでこそプランさんですわ。承りました」

「それで貴女! この辺に散らかっている物で大切な物とか動かして欲しくない物とかあれば今の内に教えて!」

 エージュに捕まった少女はおろおろとしながらプランの質問に答えた。

「その辺りの鉄屑は全部ゴミだし並んでる武器も大した物ないから別にここは何しても良いよ。欲しい物あれば銅貨数枚で――」

「何でそのゴミなのに捨ててないのよ……」

「いや……面倒だなって……」

 プランは盛大に溜息を吐いた後、エージュの方を見た。

「エージュ。よろしく。代金は後で立て替えるから服も見繕ってあげて」

「了解ですわ。さ、行きましょうね」

 エージュは混乱する部屋の主を掴み、ずるずると引きずっていった。


「さて……サリスは手伝って。たぶん私じゃ力足りないし」

 周囲に散らばる金属や奥に見える金属製の工作用テーブルを見てプランはそう言葉にした。

「おう。好きに使ってくれや」

 その言葉に頷き、二人は工房と言う名前をしたただの汚部屋の掃除を始めた。


 いつからそこにあったのかわからない腐った野菜や乾ききったパン。

 機械油はそこら中に飛び散り焦げた鉄や木も散乱している。

 足の踏み場もない程のゴミを片してもなおその下にはゴミがあるという状況。

 それは徹底的という言葉でも尚足りず、一日あれば屋敷一つ掃除を出来るプランであっても半日かかった。

 尚、その半日の間に主が戻ってこなかった事を考えると……風呂を含めた身だしなみに向かったエージュもまた同様に苦労している事がプラン達には簡単に想像出来た。




「わあ凄い! 私の工房の玄関ってこんなに広かったんだね!」

 そんな他人事の様に部屋の主は眼鏡の奥で瞳を輝かせ、声を大きく叫んだ。

 その横には、酷く疲れた顔のエージュがいた。


 玄関を兼ねた武器置き場ですら掃除前と後では体感五倍位は広さが異なる。

 明らかに入るべきでない部屋を除いて、その全てをプラン達が徹底的に掃除した今と後を見比べると部屋主でなくとも感動するだろう。


 苦労したのはプラン達だけでなく、エージュもまた酷く疲れていた。

 その苦労の理由は一目みて理解出来る。

 さきほどまでは薄汚れた小動物という雰囲気だった部屋主の少女だが、今はしっかりと普通に可愛い少女となっている。

 服装が少々お淑やかすぎて元気そうな彼女の印象とは少々異なるが、その辺りはエージュの好みだからだろう。


「……髪の色俺と似てるかと思ったが……全然違うじゃねーか」

 汚れていた時は茶色が混じった赤色の髪の色をしていた為真っ赤で炎の様な髪の色をしたサリスはそう呟いた。

 ちなみに今この部屋の主である少女の髪の色は赤は赤でもピンクがかった可愛らしい赤である。


「全然落ちなかったよね汚れ」

「……髪の色が変わる位汚れを貯めて……放置しないで下さいまし……」

「えへへ。だって自分で洗っても全然落ちなかったんだもん」

 そう悪びれもせずに言葉にする少女に、エージュは溜息を吐いた。


「えっと、鉄はたぶん溶かせば使えるかなと思って集めて磨いてあっちの箱に。それ以外のゴミは全部捨てて後は水拭きしておいたよ。明らかに素人が触れたら駄目に見える工房奥の方は入ってないけどそれ以外の部分は応接間から寝室含めて全部まるっと掃除したから確認して」

「はーい。ありがとね。んでお幾らかな?」

「……はい?」

 財布を取り出す少女を見てプランが首を傾げると少女もまた首を傾げた。

「え? 出張掃除サービスじゃないの?」

「ううん。ただのお節介」

「そっか。んでお幾ら?」

「いえ。仕事じゃないのでお金貰えません」

「……まじで?」

「まじで」

「……君。お姉ちゃんの子供にならない?」

 キラキラした目でプランの手を握る少女。

 その目は露骨な程期待に満ちていて、三人は苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。




 物置となっていた応接間にてプランがお茶を用意し少女はそのお茶と茶菓子を嬉しそうに食べていた。

 そんな少女を見てプランは立ったまま、お茶のお代わりを持ちニコニコとした顔をし続けていた。


「おいプラン。今日はこっちだろ」

 そう言葉にしてソファに座るサリスは自分の横を指差した。

「……あそっか。今メイドさんじゃなかった」

 そう言葉にしてからプランはサリスの横に座り、少女と向かいあった。


「んー。本当一家に一台欲しい性能してるね君」

 その言葉にサリスとエージュは同意する様に頷いた。

「あはは……という事でジョルト先生に連絡入れてもらったプランです」

 そう言葉にしてぺこりと頭を下げると少女は頷いた。

「あー。そか。もう今日だったかー。忘れてたよごめんね。とりあえず自己紹介すれば良い? というかするね名前売るチャンスだし」

 そう言葉にして立ち上がり、少女はくるくる回りながら棚をあさり金で縁取りされた鉄のネームプレートを取り出す。

 そこには『マキア=フォン=ヴェリング』と書かれていた。


「という訳でムスピアル国貴族っぽい立場にいるマキア・ヴェリングでーす。よろしく」

 その言葉に三人共目を丸くし、そして同時に首を傾げた。

「……エージュ。むすぴあるって……どこの国?」

 その言葉にエージュは首を傾げた。

「いえ……無知で申し訳ないですが……聞いた事もございません。すいませんヴェリング様。どうかご説明を……」

 巨大な大陸ではあるがこの大陸で独り立ちしている国は三つしかない。

 そしてムスピアル国は当然そのどれにも該当していなかった。


「あはは。実は五十年位前に滅んでこの国に飲まれた小国なの。だから知らなくて良いよ。そんでこの国の偉い人は貴族だったのに平民に戻るのは辛かろうって事でこうして元外国貴族という立場を用意してくれたんだよね。亡国となった後に生まれた私にまで。ちなみに私のパパもママもじいじも皆平民生活を全力エンジョイして貴族とは無縁の幸せ生活送っていますのでぶっちゃけただの平民です。えへへ」

「んー。んじゃマキアさんって気軽に呼んで良い感じ?」

 プランの言葉にマキアは頷いた。

「もちろん。多少の先輩ではあるけど多少だし……多少だよね? 皆何歳? ちなみに私十七だけど」

「私達は皆十五歳です」

 そうプランが言うとサリスが申し訳なさそうに手を挙げた。

「俺ちょっと前に誕生日来たから十六になってるわ」

「えー! 言ってよ誕生パーティーとかしたのに」

 そう言葉にして拗ねるプランを見てサリスとエージュは困った顔を浮かべた。


 プランが何か事情を抱えている事を知っており、またプランが自分の年齢に対してどうも勘違いをしやすい部分がある事もわかっている。

 それを考えて二人はプランは誕生日を知らないか誕生日すらない生活をしていたのだと勘違いをしており、あまりこの事に触れない様にしていた。


 答えで言えば二年ほど時戻しを行った為自分の年齢がわかりにくくなっただけなのだが、それを説明なしに理解出来る人などいるわけがなかった。


「……本当に十六歳……なの?」

 マキアはサリスの背や体つきを見ながらそう尋ねた。

「おう」

「信じられぬ……。んでそっちは……本当に十五歳?」

 今度は逆の意図を持ち、マキアはプランの方を見ながらそう尋ねた。

「残念ながら既に十五歳です。発育不良で申し訳ないけどね」

 そうプランが答えると、マキアはそっと手を差し出した。

「……仲間……だね……」

 その目は同情を込めた同類を見る眼差しだった。

 そう、マキア自身もあまり発育が良い方ではなかった。

 特に胸方面が……。

 プランはその手を取り、固く、硬く握手をした。


「……まきちーって呼んで良い?」

「良いよプランちゃん。好きに呼んで。私はプランちゃんって呼ぶから」

 そう言葉にし、小動物の様な二人は抱き合った。

 恵まれている事の自覚があるサリスとエージュは何も言わず黙ってその場を見守った。




「そんでプランちゃん達は一体何のご用事?」

 マキアの言葉にサリスとエージュはプランに視線を集中させた。

「んっとね。まきちーの事教えて欲しくて来たよ。有望な若い武器職人さんがいるって聞いたから」

 そんなプランの言葉にマキアは少し悲しそうに笑った。

「うん。ありがとう。でもさ、たぶん私あんまり有望でもないというか……たぶん私あまり役に立てないかなー」

「……どして?」

 その言葉を返す代わりに、マキアはエージュの持つ細身の剣を指差した。

「良い剣だね。クリア教コスタル派の意向を受けつつも新しい技術に重きを置いてる。古臭くもないけど大切な物は受け継いだ……伝統ある貴族が持つに相応しい様な作りだね。エージュちゃん貴族なんじゃない?」

「はい。この剣は実家の方から持って来た武器の一つですわね。流石に誰が作ったかとかはわかりませんが……」

「それを見るだけでエージュちゃんが実家で愛されてるのがわかるよ。それにエージュちゃんの領が職人に優しいという事も。……あ、今更だけどエージュ様とか貴族様って呼ぶべき?」

「いえ。ですがちゃん付けは恥ずかしいので呼び捨てで――」

「問題ないならエージュちゃんって呼ぶね! んでサリスは……」

 ひょいと鉄の棍棒を見せるとマキアはうんうんと頷いた。

「うん、ゴリラだね」

「武器の話じゃねーのかよ」

「だって良い鉄を使って固めたただの量産品で、特に威光も何もないんだもん。語る事ないよ。悪い武器じゃないけどね。プランちゃんの剣も模造みたいだし。……うーんちぐはぐな武器。そして何か話もぐだぐだになってきたね」

「それが私達の味です」

 何故かドヤ顔でプラン。

 それだけで、三人の関係がどういう物でどれだけ仲が良いかマキアは理解出来た。


「簡単に言うとね、職人っていうのは派閥争いがぱなくて派閥に入ってないと何も出来ないの」

「でもまきちー工房持ててるし立派な武器一杯作ってるじゃん」

「……ううん。確かに、それなりの物はあるかもね。でもさ、派閥に属していないという事はその派閥の伝統と共に語り継ぎ、研鑽された知恵と技術がないという事。自分の見つけた技術と教科書レベルの技術だけじゃ良い武器を作るのっては難しいんだよね……」

「どっかに入れないの?」

「無理。私の様な異物を受け入れる派閥はないよ。ただでさえ男社会なのに元外国人貴族なんて。だからごめんね。私は自分の腕に自信はあるけど、有望かと言われたら否定しか出来ないや」

 そう言葉にして笑うマキアはやけに寂しそうだった。


「……まきちーはさ、どうしてそんなに辛いのに武器を作ろうとしてるの?」

 嫌なら止めれば良い。

 それなのに一人でがむしゃらに走り、そして工房まで持った。

 その原点は、原風景は何なのか。

 そんなプランの問いに、マキアは自信満々に答える。

 この気持ちだけは絶対に負けない、この想いだけは絶対に揺らがない。

 そんな強い思いと共に、マキアはたった三文字の言葉を呟いた。


「浪漫」


 さっきとは打って変わり、マキアの目は眼鏡越しでもわかるほどに輝きに満ちていた。

 天真爛漫で、力強く、それでいて前のめりで。

 マキアは正しく、同類(冒険者)だった。


「エンチャント武器って呼び方自体一派閥が勝手に呼んでいるだけで、その派閥によって呼び方は全然違うわ。そもそも剣を重視したエンチャント武器と魔石を重視したエンチャント武器では同じ様で異なるもん。ブーストソードだったりエンシェントウェポンだったり魔法武器だったり皆が好き放題呼んでるわ。わかりやすいからエンチャント武器って学園では統一してるけどね。その位適当なの。でもさ、『魔剣』という呼び名だけはどの派閥でも変わらない。だって自分達が作った物じゃないもん」

 エンチャント武器という呼び名でない場合もあれば、エンチャント武器という名前が同じでも派閥によって定義が違う場合すらあり得る。


 どうしてかと言えば派閥違いの職人同士がマウントを取り合って好き放題呼んでいるからである。

 こっちの呼び方の方が正しい。

 うちの方が伝統ある。

 そんな押し付け合いが強くある為正しい呼び方というものも正しい定義も異なる。


 だが、魔剣だけは別であり皆定義が決まっていた。

 エンチャント武器と違い効果を使用しても壊れない無限に使える魔法の剣。

 想像力の限りを更に超える自由度と種類を持つ、異常性の塊。

 デメリットがある物が多くその技術の解析すら出来ない神秘の兵器。

 そして、職人の誰もが作る事の出来ない武器。


 発掘された武器は何も剣だけではない。

 それでも魔剣の名前だけが独り歩きし絶対たる知名度を持っている。

 それは何故か――。


「答えは簡単。そこに憧れあるから。だって魔剣だよ? かっこいいじゃん!」

 その言葉に三人は確かに頷いた。

 古代より眠る剣。

 それに対して憧れを抱かないのは冒険者ではないだろう。

 例え一人実際の所有者を知っておりその彼が剣の所為で苦しんでいたとしても、それでも確かに恰好良いと思う気持ちは否定出来なかった。


「でしょ? だからね……私は魔剣に等しい武器を作りたいの。誰も成し遂げていない魔剣の領域の武器を作る。それって凄いと思わない?」

 そんな夢物語を子供の様な目で話すマキアを見て、プランは理解した。

 ジョルトがどうしてマキアと自分達を出合わせたか。

 それはこの目の輝きが、夢を見て突き進む彼女の目が曇るのを惜しいと感じたからだ。


 そして同時に、プランは理解した。

 彼女の夢を手助けするのはとっても楽しい事になると――。


「人の浪漫を笑う暇があれば、人の浪漫を手伝ってみな。そっちの方がよほど楽しいぜ?」

 きりっとした顔でそう言葉にするプランを見てサリスは笑った。

「はは。久しぶりにお前から古き良き冒険者の言葉が出たな。ま、気持ちはわかるぞ。良い浪漫じゃねーか!」

「……応援してくれるの?」

 鼻で笑われた事しかないマキアは驚きそう口にしていた。

「当たり前じゃん! カッコいいし楽しいし……それに本当に浪漫のある話だもん! 応援しない訳がないよ!」

 そんなプランの言葉に、サリスもエージュも頷いた。

 話の内容もだが、マキアのひた向きさもまた応援したいと思わせるに十分だった。


「ありがとね。皆。そう言ってくれるだけで本当に嬉しい……」

 ずっと一人だったからこそ……マキアは自分の浪漫を応援してくれる三人をとても頼もしく感じ、泣きそうになるのを堪えた。

 泣くよりも笑うべきだと思い……笑ってみせた。

 応援に応える様に――。


「と言っても……私ら素人だからねぇ……こうして定期的に掃除する位しか私は出来ないかなー」

 プランの言葉にマキアは驚いた顔をした。

「いやそれ超助かるよ。良いの?」

「良いの!」

 プランは笑って頷いた。


「あ。俺力と体力はあるから武器の扱い得意だぞ。割と何でもいける。でも我流だからかなり雑」

 そんなサリスの言葉にマキアは頷いた。

「それも助かる。私の武器伝統の知識とか技術とかないからそういう我流の人の方が使いやすいと思うから。でも良いの? 実験みたいな扱いして」

「良いんだよ。体力と頑丈さには自信あるからそういう内容なら俺が役に立つぜ」

 そう言ってサリスは豊満な胸をドンと叩いた。


「魔法が使えますけど……たぶん今回私は裏方ですわね。三人のサポートをしますわ」

 そうエージュが言葉にするとマキアはえっえっと三人の顔を見渡した。

「えと……応援って……エールを送るだけじゃないの?」

「諦めて下さいまし。私達のリーダーが物理的に応援する気になってますので」

 そんなエージュの言葉にプランは頷き、マキアの手を握った。

「まきちー。力不足かもしれないけど私達三人手伝うからね。だからして欲しい事あったら遠慮なく言ってね!」

「……プランちゃん……エージュちゃん……サリス……ありがと三人共」

 そう言葉にするマキアの声は震えていたが、三人は特に追及しなかった。



 そんな訳で四人で始めた武器作りだがすぐに上手くいくはずなく……マキア一人の時と同じく失敗品を量産する事しか出来なかった。

 それでも、失敗作が出来る度に四人は馬鹿騒ぎする様に笑った。


 軸がぶれて振りにくい剣。

 ぐにゃぐにゃ曲がってまともに振る事すら出来ない剣。

 出来上がった瞬間爆発して使い物にならなくなる剣。


 そんな無意味な失敗作が出来上がる度に四人はゲラゲラと腹を抱えた。


『誰かと一緒なら失敗も笑えて受け入れられ、そして失敗を糧にする事が出来るんだ……』

 そんな当たり前の事をマキアは今日初めて知る事が出来た。



ありがとうございました。

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