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もうどんな事があっても! 僕は逃げない!

作者: 七瀬




僕は、昔から弱虫で逃げ癖があるんだ、、、!


何かあると、、、?

人に擦り付けたりする、、、。


そんな僕は、僕自身が大嫌いだけど、、、?

なかなか? 治らなくて困っているんだ、、、!!!





僕が小学三年生の時、クラスで幹クンと言う男の子の机の中から

その時流行っていたペンが消えたんだ、、、!



幹クンの机の中に入っていたペンを取ったのは僕だ、、、!

放課後、たまたま僕は忘れ物をした事を思い出して、教室に

取りに行ったら、、、? 


その時、ふと思ったんだよ!

幹クンの持っていたペンが羨ましかった事を、、、!!!

かっこいいペンだったんだよ!


だから、魔が差してやってしまった、、、!



当然! 次の日の朝、、、。


幹クンが机の中に入っていたペンがないと言いだして、、、!

クラスは、パニック状態になったよ!


『誰が? 幹クンのペンを取ったんだ、、、?』

『正直に、名乗り出てきなさいよ!』

『泥棒が教室にいるぞ!』

『誰だよ~そんな面倒くさい事する奴は、、、?』


担任の先生を交えて、放課後クラスのみんなでこの事で

話し合ったんだけど、、、?


僕は、正直に言うどころか、、、!?

違う男の子の名前を出したんだ、、、!


『先生! 昨日、風間君が放課後教室にいたらしいですよ!』

『えぇ!? ボクじゃないよ!』

『風間は、貧乏人だしな~あり得るかもしれねぇ~!』

『風間! 早く白状しろよ!』

『お前がやったんだろ!』

『風間くん! 素直に言いなさいよ!』

『・・・ボ.ボクはやってない!』

『風間の話なんか! 信じられないんだよ!』

『犯人は! お前だろ!!!』

『ボクじゃない! ボクはやってない!!!』



風間クンは、この日から泥棒扱いされて、、、!

みんなから、無視されたりいじめられるようになった、、、!


風間クンの家は、お父さんとお母さんが離婚して、、、!

シングルマザーで風間クンが1番上のお兄ちゃんで、弟と双子の

妹がいる!


【5人家族】


朝から晩まで、お母さんが働いているけど、、、?

お金がないから、ボロボロの服に穴の開いた靴下や靴も破けてたり

元々、いじめられる要素はあったけど、、、?


この事件があるまでは、、、?

そこまでなかったのに、、、!


この事件があって! 完全に風間クンはクラスのみんなからいじめられる

ようになってしまった、、、!


【犯人は、僕なのにね、、、。】






僕にだって! 【罪悪感】はあったんだ、、、!

でも時間と共に、それが薄れていって、、、。


僕が犯人だった事を、僕自身が忘れていた、、、!



その後も、、、。

僕のこの考え方は、治らなかった、、、!

歳を重ねれば重ねるほど、僕の逃げ癖は酷くなる、、、!



はじめは、相手に対しての罪悪感からそのうちその気持ちが薄れる...。

相手に対して、悪い事をしたという感情がなくなる、、、!


気がつけば、、、?

そんな事があったんだという事すら憶えていない!





だけど、、、?

確実に! 僕の心は蝕まれている事を思い知る時が来た、、、!



僕が26歳の時、職場に可愛い女の子が入ってきたんだ、、、!

彼女の名前は 【上野さん】 歳も23歳で、、、。


僕より3つ下で、、、。

上野さんが職場に来てから半年後に直接、上野さんから聞いた話。

上野さんには、既に付き合っている彼氏がいて、その彼と同棲を

しているらしい、、、!



僕はこの時、決めたんだ!!!

どんな事があっても、上野さんから逃げないって、、、!!!


フラれるのをわかってて! 上野さんに自分の気持ちを伝えることにした!


『ごめんね、上野さんに彼氏がいるのも知っているのに、こんな事を言う

のも、おかしな話かもしれないけど、、、? フラれるのがわかってても!

自分の気持ちを上野さんに言いたくて! “僕はキミが好きだ!”最後まで

聞いてくれてありがとう!』


僕は自分の気持ちを伝えたらそのままその場を立ち去ろうと思っていたのに...!


そこで、僕は上野さんからこんな事を言われて、、、!


『私、付き合っていた彼氏とつい最近、別れてしまって、、、!』

『えぇ!?』

『高坂さんの気持ち! 凄く嬉しいです。』

『・・・・・・』



この話を上野さんから聞いた後、、、?

まだ、僕にもチャンスがあるんじゃないかと思ってしまった、、、!!!




僕は、上野さんにアプローチをかける事にした、、、!


『あの? 今日、上野さん仕事が終わったら? 空いているかな?』

『えぇ!?』

『一緒に飲みに行かない?』

『あぁ、、、いいですよ。』




その日、僕と上野さんが二人だけで飲みに行ったら、、、?

上野さんは、僕にその元カレの事を話しだして、、、。

僕は、上野さんの話を聞く側に徹したんだ、、、!



そしたら、、、?

次の日も、また違う日も、、、。

僕が上野さんを誘えば、一緒に飲みに行く仲になった、、、!

完全に、上野さんは僕に心を許していたんだよ、、、!



【僕は、これは! イケると思っていたんだ、、、!】




でも、最後に上野さんと一緒に飲みに行った時のこと...。

上野さんが僕に衝撃的な事を言ったんだ、、、!


『あのね? 高坂さん! 私、元カレとヨリを戻したんです!』

『えぇ!?』

『彼から電話がかかってきて、私に“悪かった”って謝ってくれて!

それで、今はまた彼と付き合ってるんです!』

『・・・そ.そうなんだ、』

『だから高坂さんとも今日で二人で一緒に飲みに行くのは最後と言う事で...!』

『・・・あぁ、ううん、』

『そうしないと、彼に怒られるから、、、!』

『・・・そ.そっか! 分かった!』

『ありがとうございます! いろいろ私の相談にのってくれる人が高坂さんで

良かったな~!』

『・・・ううん、』




僕は、この事を素直に受け止める事にした、、、!

今までの【罰】だと思って、上野さんの事は諦めた、、、!










・・・とそのつもりだったけど、、、?


僕は、その上野さんとまたヨリを戻した彼に、【非通知】で

電話を掛けた、、、!


【プルプル プルプル】


『・・・はい、』

『上野さんと付き合っている彼氏ですよね!』

『えぇ!?』

『彼女、僕と付き合っていますよ。』

『・・・そんな、』

『よく調べてみた方がいいですよ!』

『・・・貴方は?』

『調べれば、僕の事が分かると思いますよ。』


【プープープープー】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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