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プロローグ
俺の名前は 霧多 龍都。
地元の高校に通う17歳だ。多少オタクが混じっている。趣味はまぁ、ゲームかな。
そんな俺には、一つ自慢できるものがある。
剣術だ。
別に、昔から剣道部に入っていた訳ではない。親父が剣術を趣味にしていたらしく、小さい頃からその親父に術を仕込まれていたから、剣道部に入らなくても自然に剣術は身についていた。今では、学校の剣道部の連中をボコボコにできるくらいには強くなった。
でも、こんな能力が、役に立つなんて考えたこともなかった。
家にとある「訪問者」がやってくるまでは。