ひとつ転べば次も転ぶ
お久しぶりですm(__)m
気づいたらPV20000を達成しておりました。驚きです。(゜口゜)
感謝をこめて、投稿いたしますm(__)m
な、なんだと!?ブクマ50…。ありがとうございます。今日から読者の皆さんに足を向けないようにして寝ます。
「とりあえず事故現場を見せて」
事故現場の後から被害者加害者の心情を予測する。そうすれば、相手企業の思惑も少しはわかるはず。
「社長…心意気は嬉しいのですが、合宿の途中では?」
書記が心配そうに言ってきた。
あ、そうだった。合宿がまだあったよ。時 計も見れば時刻が6時半を回っていた。話聞くだけでこんなに経ってるとは思わなかった。
「じゃあ、帰ってきたら現場確認するね。それから、向こうの会社の現場にいた人を呼んでくれる?話聞くから」
「了解です」
おじさんがそう言って慌ただしく部屋を退室した。おそらく、私の指示の通りに動くのだろう。
葉月をふと見れば相変わらず、外を見つめていた。その目がふと私を見た。
「ねえ、誠。そろそろ家族ごっこは終わりか?」
その言葉を聞いて心臓が止まりそうになった。
「ちょっと、葉月!何言ってるんだ!さ、社長、葉月のことは気にしないで、さっさと公民館に行きましょう。時間が押して、社長が疑われます」
「う、うん…」
ちらりと葉月を見ればもう窓に視線を戻していた。震えている手を書記が優しく握ってくれた。それだけで少し震えが止まった。歩き出す。
ふと、立ち止まって私は言った。
「葉月、葉月が終わらせたいなら別に私は終わらせてもいいよ。でも、私からは決して終わらせない。あの日、あの時間に、あの場所にいたのは私達だけだから。その時から私は葉月を家族だと思ってる。というか、そう思わないと私はやっていけないから」
葉月の視線は動かなかった。
「社長、お願いします。行きましょう」
書記の手が私の手を強く握った。
「あ、ごめん、行こっか」
私は書記に笑いかけてその場をあとにした。
その私の背を葉月が辛そうな顔で見つめていたなんて思わずに。
~公民館前
誰もいないよね?誰も…右、左、後ろ、前。大丈夫。
「よし、ありがとうね。書記」
「いえ、またしばらくしたら迎えに来ますから」
ハンドルを握っている書記がそう言って微笑んだ。
「私は社長のことずっと見てますからね」
ずっとというところをやけに強調された気がした。少し鳥肌が立ってきた。風邪かな?
「えっと、じゃあ行きます」
「いってらっしゃい」
書記の声を聞きながら外へと出る。
思えば凄い疲れる報告を聞かされた気がする。
公民館の中に入れば、癒しの天使達がお迎えしてくれた。どうしよう。そろそろ逝くのかも。
「おかえり、まこちゃん!結構早起きなんだね!私、起きたらまこちゃんいなくてめっちゃ驚いたよ!」
なつちゃんがそう言って私をハグしてくれた。
「誠ちゃん、おはよう!」
「白雪さん、おはよ」
美智ちゃんと有紗ちゃんも微笑んで挨拶してくれた。
「3人ともおはよう!ごめんね、散歩行ってて」
そう言って、謝れば後ろのドアが開いた。ここが玄関なのでドアが開くのは当たり前。問題なのは、それが同じクラスの人だったこと。…金髪が揺れている。日向だ…。
「…」
日向と目が合う。思わず固まる私。
「…おはよう」
それも数秒で日向が挨拶をしてきた。
「あっ、おはよう!」
慌てて返事する私。日向…外にいたよね?私…書記の車から降りるの見られた?大丈夫だよね?…もし見られてたら…。
負のスパイラルに陥る感情。絶望の未来。思いっきりやらかしてしまったのかもしれない。どうしよう。日向をバレないようにちらっと見れば、特に何の変わった表情もしていない。いや、彼は俳優もやっている。演技はお手のものなのかもしれない。メモリアルみたいに演技派なのかもしれない…。ふと、日向の口が開いた。待て!
「なあ、しら…」
「あ、そろそろ時間だよ!朝ごはん行こう!」
ナイスなつちゃん。気づけば日向の口は閉じていた。
「えっと、何かな?日向くん」
何も知らないように振る舞い、日向の口を閉じさせる。
「いや…何でもない…」
「え?そうなの?」
軽く残念そうにしてフィニッシュ。勝った!心の中でそう思い、なつちゃん達の後を静かについて行った。
「…なんで車に乗ってたんだよ。誠。散歩じゃなかったのか…」
ぼそりと呟いた日向の声を私は知らない。問題が積み重なったと知るのはしばらくしてからである。そして…日向が何者なのかもずっとあとに知ることであった。
人物紹介はどこに挿入すればいいのでしょうか…。とりあえず投稿は未定ですが、区切りが良いところでいれる予定です。
5/15微修正
7/3 微修正




