合宿の終わりに
お久ぶりですm(_ _)m
朝。いつも通りに4時に起きてしまった…。二度寝するつもりないし…。
というわけで着替えて散歩しに行こう。日課のランニングはシャワーを浴びれない為お休み。携帯を持って外へ出れば丁度携帯が鳴った。
危ない…。下手したら部屋の中で鳴って皆を起こしていたよ。私の着メロは亮君が作曲、茜がいやいやながらに作詞して歌った『眠れぬ美星』。
サビの部分の
寝れないよ!慣れないよ!君がいるとさ!
という歌詞がエンドレスで流れる。しかも怒鳴っているように歌ってるから叫んでいるように聞こえる。これを鳴らしてたらまずかった。茜の曲は週間ランキングで1位とったけど本人は絶対怒りながら歌詞や歌をしていたんだろうな。というかこんな朝っぱらから電話してくるのは書記しかいないでしょ。
「はい。もしもし」
『もしもし、社長ですか?』
「はい、そうだけど」
『ああ、よかった。やっぱり起きてたんですね!社長の事だから4時には起きていると確信していました。それで、朝暇でしょう?そこの公民館は学校の近くなので迎えに行きます。仕事しましょう?』
え?仕事?別にいいけど。今日は7時起床で朝食、解散となっている。なら、2時間くらいなら大丈夫かな。
「わかった。じゃあ、2時間くらいね。でもどうして朝早くから仕事?私いなくてもみんな各々のやることがあるでしょ?」
『実は…。いや、詳しくは車で話します。社長、午後からはもちろん空いてますよね?』
「まあ、空いてるよ」
『空けといてください。では切りますね?』
「じゃあね」
うーん。いつもハイテンションな書記がこんな真面目に話して切るなんて、何かあるのだろうか?それとも、これは喜ぶことなんだろうか?
疑問に思いながらも携帯をしまい、こっそり部屋へと帰って荷造りをする。とりあえず、持ってくのは携帯、筆記用具、財布、予定表、これだけかな。よしよし。あとはクラスのみんなに見つからないようにこっそり車に乗り込むことだね。あ、念のためメモしておくか。
散歩してきます。7時までには戻ります。
と。これで大丈夫だよね。
怪しい不審者のように周囲をきょろきょろ見回しながら外に出てみると車が止まっていた。
見れば、書記が手を振っている。慌てて駆けより車に乗って書記に発進を促す。そして去りゆきながら後ろを見れば、大丈夫。誰もいなかった。ふう。一安心。これで私が車でどこか行ったなんて誰も思わないだろう。
~ 白雪社
「社長、1日ぶりです」
早速車がつけば疲れた顔のおじさんが立っていた。
「1日ぶりだね。おじさん」
「…では、とりあえず会議室に来てください。朝なので社員はいませんのでそのままで大丈夫です」
あれ?いつもはおじさんという呼び名についてのツッコミが入るのに。いつもはツッコミが入るのに。今日はスルー!?なにかあるな。おそらく会議室には書記とおじさんを除く7人の小人が揃ってるんだろう。
おとなしく私はおじさんの後を着いていく。
一体何が起きてるんだ。書記もおじさんも尋常ではない様子を見せている。こういう時に起こることは私にとっても不測の事態なはず。鶏が空を飛ぶくらいの不測の事態。
エレベーターの中は誰も話さずシーンとしている。私にはエレベーターの扉が開くのがいつもより遅く感じられた。
そして、カツカツと足音を鳴らし廊下を通り、会議室。おじさんがゆっくりと扉を開けた。
そして…そこには…死屍累々の7人の小人が机に突っ伏していた。
「あ…おかえり」
唯一窓の外をぼうっと見つめていた、葉月が私たちに気づいた。
「ただいま。何があったの?」
思わず我慢出来ずに何が起こっているのかを聞いてしまう。
「しゃ…社長…」
そこで琴音が体を起こして、眼鏡を上げて答えた。
「実は…ライバル企業が突然の取引を申し出したのです。その取引の内容は…」
そこで、言葉を区切り葉月を見た琴音。なんだろう…すごく嫌な予感がする。
琴音がつばを飲み込み、言葉を発した。
「副社長とライバル企業の令嬢を婚約させるというものです」
…は?
葉月とライバル令嬢が婚約?
「…なんで、そんなことに至ったの?」
本当になんでそうなったんだ…。
「実は…私の部下がやらかしまして…。ライバル企業に借りを作ってしまったんです」
おじさんが急にそう言い出した。
「どうやら、あっちにも相当な手練がいてね。わざと俺達に失敗させて、借りを作らせたみたいだよ」
亮くんがそう言って、あくびをした。なんだ。あんたは突っ伏していたんじゃなくて、寝てたんかい!
「どんな失敗なの?」
「社員の1人が事故ってな。それがそのライバル企業の社員だったらしい。謝罪金はこちらが出すから、その代わり葉月よこせってな」
なんつー、無理やり。
「なんでも、令嬢が葉月に惚れたらしい」
おじさんが疲れた顔でそう言った。
葉月を見れば不快そうに眉を顰めていた。
ん?嫌なの?
でも、その問題を解決する策を私は見つけてしまった。
「ねえ、それ簡単に解決できるよね?」
「「「「「「「え?」」」」」」」
そこでようやく全員が顔を上げた。
これを投稿するのが少し怖かったです(^ω^;);););)
ちょっと展開を変えるので無理矢理感が出てるかもです。少しずつ修正していきたいと思います。




