クラスで合宿だ!1
数日ぶりでございますm(_ _)m
待ってくれていた方、申し訳ありません。
そして、ありがとうございます(*^^*)
という訳で、合宿です!
私の綿密に立てた計画書を見て、クラスのみんなは実行に移すことにしたみたい。
場所はこの学校の近くの公民館。県立の高校に通っていると言ったら、すぐに了承してくれた。
集合は8時。お昼までそのまま勉強会。そして、お昼は予約したカラオケ店でカラオケ+食事。午後からまた勉強、6時になったらまた予約しているお好み焼き屋さんで食事、お風呂は近所の銭湯。その後は寝るまで自由行動となっている。ただし、外には出歩かない。
それを社員に言って、今日は社長を休ませてもらった。1部不服な顔をしていたけど、社長に休み取らせないなんてブラック中のブラックだよね。
いま、7時半。公民館の前に立っています。ちょっと早く来すぎた?いやいや、そんなはずはない。おじさんは40分前には来ているし、書記に至っては1時間前だ。そして、早く来ると同時に歩いている人を人間観察する。それが、私達の習慣。
「…あれ?白雪さん?誰か早いかなと思って念のため来て良かったよ」
横を向けば木村くんがニコリと立っていた。
…びっくりした。気配も何もしなかったのに横にいた。
「お、おはよう。木村くん。早いね」
驚きを隠して笑いかければ木村くんは照れたようにはにかんだ。
「おはよう。白雪さんもね」
「私は習慣だからね」
「じゃあ、今度白雪さんと待ち合わせした時はもっと早く来ないとな」
「そうだね」
少し笑いながら答えれば、木村くんがぼふっと赤くなった。え?何?木村くんは私の隣に腰掛けて、顔を腕で隠した。
「ごめん…自爆した。しばらくそっとしておいて」
…自爆?よくわかんないけどうんと言っておいた。
そこへ人の来る気配がして、見れば、頭に帽子、サングラス、マスクという怪しい人がこちらに手を振っていた。
…誰だ?見たことないよ?んっと、芸能人はそうやって変装してるっけ?ってことは日向?
とりあえず、手を振る。
「…2人とも早いんだな。おはよう」
「おはよう…朝日奈くん?」
「…そうだよ。2人の邪魔した?」
「いや、邪魔してないと思うけど…えっと、自爆?したらしいよ」
日向の目が可哀想なものを見る目になった。
「何やってんだ、こいつ…」
木村くんの肩が揺れた気がした。
~
そして、15分前になると、ちょくちょく人がやってくるようになった。
「誠ちゃーん!」
たったったと軽快な走りでやってくるのは美智ちゃんだ。今日は白いワンピースにジーンズジャケットを着ている。
「おはよう!美智ちゃん!」
だから、私も走って駆け寄る。
「まだこんだけか。私のクラスはのんびり屋が多いんだね!」
まだ10人。
「のんびり屋か~。私ももうちょっと遅く来れば良かったかな?」
「待ち合わせって性格出るよね」
「確かに。美智ちゃんはなんでこの時間に来たの?」
「私はいつもこの時間に来るんだよね。ほら、相手待たせるとか悪いじゃない」
え、偉い…!美智ちゃんは耳に髪をかけて私の方を見た。
「で?誠ちゃんは?」
「えっと、他の人と待ち合わせすると1時間前とかに来てたり、30分前に来てたりするからだよ」
「わあ、それはすごいね…ちなみに男の人?」
美智ちゃんがニヤリと笑ってそう聞いてきた。なんだかこちらを見る視線が増えた気がする。さすが、美智ちゃん。ニヤリ顔も美人だ。
「まあ、そうだよ」
「「え!?」」
美智ちゃんが驚いた。誰か男子が同じく驚いていた気がするが気のせいだろう。
「そ、それは…かっこいい?」
美智ちゃんが顔を近づけてくる。私は若干仰け反りながらも答えた。
「まあ、かっこいいのかな?王子とか呼ばれているみたいだし」
おじさんは女性社員に大ウケだしね。
「お、王子…。誠ちゃんはその人のことどう思ってるの?」
誰かが嚥下する音が聞こえた。少し場が緊張している。
「えっと、おじさん」
「え?叔父さん?」
なんか勘違いした気がするけど頷いておこう。別におじさんだからどう思われてもいいよね。
「なんだ、叔父さんかよ。驚かすなよな」
木村くんがそう言って息を吐いた。私、驚かすようなこと言ったっけ?
「お、まこちゃんにみっちゃん!おはよう!」
お、なつちゃんと有紗ちゃんがやってきた。
「おはよう!」
挨拶を返し、服装を見る。今日のなつちゃんは花柄のワンピースにカンカン帽。有紗ちゃんは黒いロックなTシャツにショートパンツだ。
「あ、みっちゃん被っちゃったね」
「本当だ。おそろい!」
なつちゃんは可愛らしく、有紗ちゃんはクールで色気があり過ぎ!
4人でしばらく話していれば、木村くんが口を開いた。
「よし!全員集まったから合宿を開始しよう!」
私達はウキウキした気持ちで公民館に入って行った。
7/3微修正




