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teaタイム

すいませんm(_ _)m少なめです。

さあさあ、テラスにやって来ました!


亮くんは早速紅茶とお菓子を頼み、目の前のテーブルについた。


「さ、誠も」


そう言われ、亮くんの前に座る。


「どうぞ、ダージリンティーでございます」


運ばれてきたのはダージリンティー。それとマカロン。旅館なのにこういうものまで対応してるんだね!さすが!


紅茶の香りを嗅げばほんのりと優しい匂いがした。


これ、高級だわ!この香りからすると北欧から取ったのかな。


「美味しいね。誠」


亮くんが嬉しそうにそう言って紅茶を飲んでいる。美少年に笑みが加わり私は既にお腹いっぱいになっている。


「ただいま、旅館ではサービスを行っております」


あれ、この声…。


「もれなく紅茶を注文のお客様にはこの書記がついて参ります」


見てはいけない。後ろは見ちゃダメ。亮くんもカップをゆっくりテーブルに置いて蒼白な顔で私に振り向くなと訴えている。


「という事で誠様。ティーのおかわりはいかがですか?」


ゆっくりと視界に入ってくる書記。今日は白のタキシードを着ていた。何故…そんなものを…。


「ついでに、この白い衣装に着替えませんか?」


ニコリとしたまま聞いてくる書記の手にあるのは豪華なウエディングドレス。


「するわけねえよ!」


亮くんが突如立ち上がり、怒鳴った。同意だわ。


私は頭を縦に振る。


しょんぼりした書記はウエディングドレスを店員に渡し、椅子を持ってきて座った。


「…て、なんでここに座るんだよ!」


亮くんが反抗期のごとく怒鳴った。怒鳴った反応で立つ亮くん。残念ながら私の目線はそんなに動かなかった。


「いえ、私はこのティーのオプションですから」


「そんなオプションいらない!」


「残念ながら返品不可なので」


「誠!別の所行こう!」


そう言って私の腕を掴み歩き出す亮くん。


その後ろをついてくる書記。


「俺は誠と楽しい時間を過ごすの!」


「私は誠様の付属なのでもれなく私がついてきます」


「だからいらないよ!」


亮くんが廊下で騒いだせいか、おじさんや茜がやって来た。


「どうしたんだ?」


おじさんがそう声をかけてくる。助かったと思って声を出そうとすればそれより先に亮くんが腕を引っ張った。


「誠、部屋へ戻ろう!」


ええ!?ほかの人は無視ですか!?


私が後ろを向けばキョトンとしたおじさんや茜と凄くニコニコした書記が見えた。

なんであんなにニコニコしてるんだよ。書記よ。


すぐにドアが閉まり、そんな光景も消えた。


「亮くん、どうしたの?」


私は亮くんの方を向いた。亮くんがすぐ抱きついてきた。


「だって、今日は誠と一緒にいたいから」


むくれた顔でそう言ってきた。やばい!可愛い!思わず抱きしめる。言っておくけどショタコンではない!母性本能だ!



「ま、誠!?」


亮くんが驚いた声を上げるが気にしない。頭もなでなで。


しばらくして離せば亮くんはむくれていた。


「子供扱いしないで」


おお、そういう時期か。クスリと笑ってごめん、ごめんと言えば余計にむくれた。


「どうしたら許してくれるの?」


亮くんはそっぽを向いて


「俺のこと君付けじゃなくて呼び捨てにしてよ。葉月みたいに」


もちろん、了承する。今日だけね。亮くんはすぐさま嬉しそうにし、ありがとうと言った。


その姿がとても可愛かったことを私は忘れない。


明日は投稿お休みします。


7/3微修正

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