誤解の誤解
ブックマーク20件超えました!ありがとうございますm(_ _)m
昨日のアクセス数が1桁多くて、目の錯覚ではないかと何回か目を擦りました。
本当でした(笑)
こんな駄文見ていただいて本当にありがとうございます!感謝しています!
ストーカーもとい書記を送り出して、尾行していた人に密かに合掌した翌日。
ゴールデンウィークについて話が上がった。
「ねえ、ゴールデンウィークどうするの?」
有紗ちゃんがそう言って、机の上に座り足を組んだ。…なんか雰囲気が色気あるなぁ。
「あ~、私は彼氏とデートかな?」
なつちゃんがそう言って、髪を耳にかけた。うう、これも色気が…。
「私はメモリアルのコンサート行くよ!ツアーなんだけど全部回る予定!」
美智ちゃんがそう言ってピースをした。良かった。美智ちゃんは安定だ。ヤマトナデシコながらの無邪気さ。このギャップにやられる人多し。
「まこちゃんは?」
なつちゃんが首をかしげて聞いてきた。色気…以下略。
そもそもなんでなつちゃんや有紗ちゃんがいつもと違うのかというと、なぜか隣のクラスの、四条 空翔がいるからみたいです。
彼は新入生代表にてサラリとした髪にスラリと高い背。所謂イケメン。少しでも印象を良くしたいのだとか。頭良いし、人当たりもいいらしい。チラチラと女子の視線が彼に行っている。
「私はバイトづくしだよ!」
ドヤ顔で腰に手を当てれば、3人が驚いた顔をしている。
ドタン!
あれ?どこかの椅子が倒れたみたい。前から思ったけど、椅子のガタツキが悪いんじゃない?備品に変えるべきだよ。
「信じられない…」
「白雪さん…」
「誠ちゃん…」
3人が3様に言葉を発する。
え?信じられないの?何が?アルバイト?仕事づくしだから?安心して?社員旅行計画してます。
「バイトづくしでゴールデンウィーク潰れるなんてあんまりだよ!」
「そうそう!遊ぶ友達いないからって!」
「まこちゃん、今からでもメモリアルのコンサート1つキャンセルするから、遊ぶ?」
あ、そういう事ね!友達他にいないと思われてる系か!
「いや、大丈夫だよ。アルバイトは楽しいし、今はアルバイトしないといけないから」
「「「えっ…」」」
あれ?
なつちゃんが私の手をそっと握った。
「そんなに(家計)厳しいの?」
「うん。(会社の運営が)厳しいよ」
そう言って笑えば、3人は顔を下に下げた。
「私たちは遊んでばっかりで贅沢なんだね」
美智ちゃんがそう言って、残りの2人も頷いている。
え?贅沢ぐらいしていいんじゃないの?まだ高校生でしょ?
「そんなことないよ!楽しみなよ!折角の高校生なんだから!」
私が真剣な顔でそう言えば、泣きそうな顔して私を見る3人。
なにこれ。なんで泣きそうな顔しているの?心理学少し学んだけどこの人たちの心理が分からない。
周りを見回してみれば、シーンとしていていつの間にか私たちは注目を浴びていた。あの四条くんも私たちをじっと見ている。
…なるほど。そういう事か。きっと3人は彼の気を引くために、泣きそうな顔をしているんだね。うむ。女優の鏡だ。そしたら、成功だね!だって、彼はこちらを見ているんだもの!
でも、そこまで注目を浴びることしてたっけ?私たち…。
そして、なぜかこの次の授業終わりにクラスメイトからたくさんの差し入れを貰った。後ろの席のなつちゃんは
「良かったね」
とニコニコしていた。
何が良かったんだろうか。心なしかクラスメイトの視線が温かかったのは何故だろうか。
そして、社員旅行。計画どうしようか。まだどこに行くかも決まってない。そろそろなのにやばいよね。いっそのこと私が貯めてる貯蓄を使って外国でも行くかな…。カナダとかいいよね。アメリカは住んでたし、ヨーロッパ、中東…。その辺に旅行行くかな?ロシアも良さそう。アフリカ…言語知らない人大変だよね。イギリスはどうかな。
日本の温泉はありきたりだし、グアムとかハワイで海水浴もいいな。社員の旅行代は会社で少し負担!そうすれば社員も気軽に行けるよね!
今度会議で言ってみようかな。
そして、次の日には何故か弁当を女子に貰った。
「ちょっと作りすぎちゃった。保存効くやつだからいつでもいいから食べて」
いや、これは作りすぎたってレベルじゃないよね?重箱3個とか!
困った顔でなつちゃんに助けを求めればウインクをされた。何のウインクだよ…。
「そう言えばさ、白雪さん。女子の弁当…したって」
「え!?それ、…ない?」
廊下を歩くとそんな言葉が聞こえた。いつの間にか噂になっている。女子コワイ。
どうしてこうなった。目立ちたくないのに。




