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週末明けの騒動

またまた遅れてすいませんm(_ _)m

「おはよう!」


週末明けの月曜日。いつも通り席に行って、なつちゃん、有紗ちゃん、美智ちゃんに挨拶した。


「「「おはよう」」」


3人とも元気そうだ。荷物を机に置き、振り返れば、あれ?


「…なんの雑誌読んでるの?」


そう。机に雑誌を広げてある。見た感じ、たくさんの人が乗ってるから、モデル雑誌かな?


「whiteだよ」


美智ちゃんが教えてくれる。


whiteね…whiteか。


whiteは白雪社の事務所が発行している雑誌である。新人モデルから人気モデルまで幅広く事務所に所属している人を紹介していく雑誌だ。ちなみに、葉月も載っている。


「なんかね…赤羽に似てる奴いるんだよね」


なつちゃんがそう言った。


「そうそう、しかもカイトって…」


「朝からみんなその話題だよね~」


有紗ちゃん、美智ちゃんの順に口を開いた。

まあ、そのカイトは赤羽くんだよね。


「でも、見直したよね!あんな不良みたいな怖いやつがモデルやってるなんて!」


「そうそう、中学じゃ有名だったよね」


「同じ中学なの?」


私は3人に向かって聞いた。


「そうだよ。中学じゃ誰もが恐れる赤鬼って言われてたもん」


「そうなんだ~」


「さっきさ、廊下ですれ違った子が赤羽の話しててキャッキャキャッキャしてたよ」


「まじか…」


有紗ちゃんが少し口元を引くつかせた。


「あ、そうそう、まこちゃんは彼氏とかいないの?」


なつちゃんが急にそう言ってきた。心なしかクラスがシーンとした気がする。


「いや、いないけど…」


「作らないの?」


有紗ちゃんが身を乗り出した。


私は仰け反って答える。


「いや~、作る余裕ないっていうか…」


仕事でね。


「えー、絶対誠ちゃんならすぐ出来るのにな~」


美智ちゃんもそう言ってくる。どうした?なぜ急にこんなグイグイ…。


「うちらさ~彼氏出来たんさ」


なつちゃんがそう言った。


ドタン!


急にどこかの椅子が倒れた。そちらを気にしながらも話を続ける。


「えっ?なつちゃんなんか狙うとか言ってたのは?」


「それは、高嶺の花だからね。この間、有紗と私立高校で合コンしたんさ」


「それで作ったんだよね~」


合コン…私には無縁の場所か。


「いい人がいたの?」


「超いた!」


「そうなんだ!お幸せにね!」


そう言って笑えばまたクラスで椅子が倒れる音がした。


学校の椅子ってこんなに倒れやすいのかな?きっと、長年使っていて摩擦でゴムがすり減ったのかな。私のは倒れないといいな。


「あれ?美智ちゃんは行かなかったの?」


「ああ、美智は…」


「私は既にいるから」


なるほど、美智ちゃんは既に彼氏がいたのか。道理でメモリアルの話しかしないなとは思ったよ。


「メモリアルは別だけどね!」


美智ちゃんはそう言って破顔した。


そして、またどこかの椅子が倒れた。おいおい、わざとなのかな?三回目となると流石に怪しいよね。


「おい、ホームルーム始めるぞ。ん?なんでこんなシーンとしているんだ?お前らにはいい知らせあるから席に座りな」


みんなが静かに席に着く。


「よし、いい知らせだ。新入生歓迎会の予定が届いた。主に生徒会がメインに考えてくれた会だ。実施日は明後日だな。その日は1日新入生歓迎会だから、授業はない。ハメを外して楽しめよ」


新入生歓迎会か…。どんなのやるんだろ。バード大学だと、めっちゃ凝ってたよね~。フランスのオーケストラ呼んで、鑑賞&ダンス。それから、有名なパリーポッタアっていう話の劇を見て、豪華なディナー食べて…そういえばマイケルは元気かな。


アフリカ大陸の地層について語り合ったな。新入生歓迎会なのに、それに熱が入って、10人ぐらいで討論していたもんな。後で、先輩に怒られたや。



ちなみにアフリカの地層は南アメリカ大陸の地層に似ているということで、昔くっついていたのではという説があります。


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