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誠の休日、第2課


2、3日開きましたm(_ _)m


すいません^^;


次いで第2課。


第2課は服がメインの課である。ドアを開けて、ゆっくりと中へ入れば、もう仕事を始めているらしい。それぞれがデスクのパソコンを使って、色々している。


…もちろん、サボりは確認するよ?



「来たか」


声のした方を見れば、茜が書類を片手に立っていた。


いつもならお腹求めてダイブだけど、今日は白霧だ。お辞儀をして、挨拶をする。


「おはようございます、課長。遅れてすいません」


「気にするな。この書類を頼む。もう少し遅ければ、隣の席の奴に渡していたな」


つまり、茜は私を待っていたわけでなく、この書類を私の隣の席の人に渡そうとしていたということである。茜訳すると、


『べ、別に待っていたわけでないからね!あんたの隣の席の人にこの書類を来たら渡してって頼もうとしていたんだからね!』


というツンデレになる。


ということは内心に秘めておき、お辞儀をして、書類を受け取る。


「ありがとうございます」


そう言えば、茜は後ろを向き、来た道を帰っていく。


ここで胸きゅんポイント!


その時に茜は片手を挙げて返事を返してくれるんですよ!きっと照れておいでなんですね!周囲を伺えばこっそりと茜を見ているOL発見!ニヤリとしている所を見ると、どうやら同志がいたようです。こっそり社内を探せば、茜ツンデレクラブとかありそうだ。


っといけない。茜に萌える前に私が茜に燃やされる。早く、仕事をせねば。


書類を持って自分の仕事机に向う。


「おはようございます」


「おはようございます」


隣の席に挨拶をすれば、礼儀のいい挨拶が返ってくる。それを耳に仕事を始める。


さ、なっにが仕事かな~。


ところで、この第2課。服をデザインする課であるけど、タオルや小物のデザイン、化粧も請け負っています。


社員は女子が多く、中には美人もいる。そのため、亮くんの目利きによって選ばれた人は自分たちが開発した服を着こなし、雑誌レビューができます。茜がその例。


私の仕事は夏の新作パンツか…。おそらく夏よく売れるのは短パンだよね。


対象は10から20歳ぐらいか。なら、結構短めでいいかもね。夏っていうと、視覚的にも涼し気なのが売れるよね。じゃあ、水色とか緑とか柑橘系がいいかもね。酸っぱいヤツ。レモンも夏に進むよね~。


レモンと言えば、ポッケをレモンの断面にしたら可愛いよね!ただ、着る服選ばなきゃなんだよね…。


じゃあ、少し薄めのジーンズ素材にして、色は水色に、短パンの折り返し部分にレモンっぽい黄色とオレンジの斜めの線を入れてみよう。それで、さっき言ったようにポッケをレモンの断面に!


これでポップな仕上がりだ!これならきっと、クールな感じでも、カジュアルでも履けるかな。弱点はゴスロリ系はアウトなことかな?


と、いけない、いけない。観察観察。


この第2課の配置は第1課と変わらずに机を給食風にまとめている。たまにお喋りが聞こえてくるのは、言った方がいいのかな?


「課長のスタイルの秘訣知りたい…」


「だよね~!!あんな締まっていて出るとこ出てる人なかなかいないよ~」


「いいこと思いついちゃった!」


「え?なになに?」


「この"スタイル良くなる君"のキャッチフレーズに『課長も使っている』って入れるのよ!」


「天才!小夜子って天才!」


「でしょ、でしょ~!!ふふん!」


「やー、ポスター出来るわ~」


ごほん。仕事はかどってるんで言わないでいっか。


そうそう、ポスターデザインもここの仕事。CMなんかの文字や、背景。たまにはキャラデザインもやるとても幅の広い課。それが第2課。


よし、仕事終わったし、茜の所へと持ってこ。


私は立ち上がり、書類を持って茜の所へと向かった。


後にそのポスターは社内で噂になり、進の耳に入り、進がそれを言ったところ、殴られたという話があったらしい。(後日談)



コンコンコンコン。


「すいません、白霧です。仕事終わりました」


「入れ」


そう言われたので中に入る。


「失礼します」


おじさんと同じ間取りの部屋なので以下略。


茜は髪を横に結い、足を組んで課長の椅子に座っていた。若干大人の色気がプンプンしている。


「終わりました」


そう言った私から書類を無言で受け取り、眺め始める茜。


「このレモン…」


茜がふと呟く。






「食品サンプルにするか?」


なーんてことを聞くんですか!


「あ、茜…なにを…」


「こんな美味しそうなら、立体的にした方が」


やばい!警戒!警戒!ご乱心!茜ご乱心ですぜ~!


「何言ってんの!そんな立体的に作ったらお尻痛くなるでしょ!ポケット入れにくいでしょ!?」


「そ…そうか」


私の反対に茜はしょぼんとしてしまう。何で!?なんで食品サンプル出てきたの!?


私の心はそんなツッコミでいっぱいだった。


「それで…仕事場は?」


「別に、大したことなかったよ」


そう言った時に目が少し泳いでしまったのはキニシナイ。茜も見てなかったしね。


「このデザイン、気に入った」


「そうですか…良かったです」


お気に召されたようでナニヨリ。


「…」


無言で茜が口を開くのを待つが、一向に話さない。


「……ねぇ、なんか一言言ってよ」


「ん?ああ、帰ってなかったのか。ご苦労」


茜はデザインをじっと見つめるのを止め、そう言った。それだけかよ!ってつっこんだそこのあなた。まだ甘い。茜は予想以上にマイペースのクールガールだから。何も言わない日もあるから。


「失礼します」


そう言った時の心境。


疲れた。




これは…学校メインの物語なはずなのに…なぜ、会社がこんなに(^ω^;);););)

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