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EVOLVE〜エヴォルブ〜Season4 ― 信じる力 ―  作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜Season4 ― 信じる力 ―
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エピローグ 信じる力の行方

夜を越えて、朝が来た。

すべてが新しく、すべてが優しい光に包まれている。


朝の光が、ゆっくりと窓辺を照らしていた。

夜の冷たい空気が溶けていくように、

ぽかぽか邸のリビングには温かな静けさが満ちている。


カーテンの隙間から差し込む光の粒が、

テーブルの上に置かれたカップの縁で淡く揺れた。


「……長かったですね、今回の案件。」


「でも、ちゃんと終わってよかったです。」


「終わりじゃないさ。これからも続くんだ。」


あかりは微笑みながら、ゆっくりとコーヒーを口にした。

「“信じる力”って、不思議よね。

 誰かを信じることは、結局、自分を信じることにもつながるの。」


たまきはうなずきながら、静かに言葉を添えた。

「ははがそう言ってくれると、少し勇気が出ます。」


「ふふ。環、もう“ちゃん”をつけなくてもいいのよね。

 今の環は、私の隣で同じ景色を見ている。」


「そうですよ、環さん。次は僕のほうが教えてもらう番です。」


「じゃあ、まず“なぎくんの領域テリトリー”の入り方を教えてくださいね。」


「ああ、俺も聞きたいな。あの集中力、ハンパじゃないからな。」


「えぇ〜!? やめてくださいよ、二人が本気出したら僕、消えますって!」


灯は吹き出した。

「ふふ。大丈夫よ、凪くん。あなたの“領域”はあなたの魅力なの。」


永峰ながみねも笑いながらうなずく。

「確かに。あの沈黙の数分間は、周囲の空気すら変わるからな。」


「うわ〜もう、それ、褒められてるのか怖がられてるのか分かんないです〜!」


環が笑いながらコーヒーを差し出した。

「はい、特製カフェオレ。疲れた頭にどうぞ。」


「ありがとうございます! でも環さんのカフェオレ、前にしゅう先輩が“甘すぎる”って――」


「おい、余計なこと言うな。」


「え〜そうだったんですか? じゃあ次からはブラックで出しますね?」


「……いや、それはそれで寂しい。」


「ふふ、相変わらず仲良しでいいわね〜。

 でも、こうして笑いながら次の話ができるのが、一番の“信じる力”よ。」


永峰が静かにカップを持ち上げる。

「いい言葉だな。

 じゃあ、次のステージに――乾杯といくか。」


「え、朝からですか?」


「カフェオレでな。」


「はははっ!」


リビングに笑い声が弾け、

カップの中でコーヒーの表面がきらりと揺れた。

まるで新しい一日の幕開けを告げるように。


――信じる力は、今日もまた、誰かの心の中で灯り続けている。


灯は小さく息をついて、カップの湯気を見つめた。

その目には、確かな“希望の色”が映っていた。


信じる力は、今日も誰かの心で灯り続けている。

――その光が、あなたの心にも届きますように。


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