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うさちゃんに花束を

作者: 漬物田中

 夏の日暮れ前。倒れてしまいそうなほどうだるような蒸し暑さ。「通りゃんせ」の音楽と一緒に横断歩道を渡る人々。歩道の端には花束が添えられている。


 学校から帰る途中の横断歩道の上で七郎は、手のひらサイズのうさぎのぬいぐるみを拾った。よく見ればチェーンが付いているのでキーホルダーのようだ。誰かに踏まれた様子はないので、少し先を歩くボブヘアーの女子高生が落としたのだろう。

 七郎はその少女に駆け寄るとそのキーホルダーを差し出した。


「これ、あなたの落とし物じゃないですか?」

「あっ、ありがとうございます」


 少女はうさぎを受け取って七郎の顔を見ると、目を見開いた。


「あの、これとても大事なものなんです。よかったらお礼させてください」

「いや、拾っただけなんで!」


 その場を離れようとする七郎の袖を少女は勢いよく掴んだ。


「お礼! させてください!」


 やや強引な少女と七郎は歩道に戻ると、近くの喫茶店に入った。

 身体を縮こませて座る七郎はキョロキョロと周りを見渡した。


「あの、本当にお礼とか大丈夫なんで……」

「こういうのはきちんとしなきゃ気が済まないタチなんで。あの、お名前は?」

「坂下七郎です。西高の一年」

「わたしは花盛まつり。北高の一年だからタメだね。よろしく」


 まつりは笑顔いっぱいの表情で手を差し出した。七郎も「よろしくね」と握手を返す。

 七郎はキンキンに冷えたカフェラテを喉に流し込んだ。


「七郎くんはコーヒー苦手なの?」

「うん。苦いから。カフェラテも砂糖入れないと飲めないんだ。まつりちゃんはブラックで飲むなんて大人だね」

「あはは、わたしも最初は飲めなかったよ。パパが毎朝飲んでたのを見て、真似するようになってから飲めるようになったの」


 まつりはうさぎのキーホルダーを両手で包み込んだ。


「うさちゃんを拾ってくれて本当にありがとう。あのとき拾ってくれなかったらきっとまた戻って来て探していたと思う」

「そっか。それは拾った甲斐があったな」

「あそこは昔事故があったから危ないもんね」


 七郎は歩道の端にあった花束を思い出した。


「そうだね。気を付けないと」

「そうだ、よかったら今度遊びに行かない? お友達記念!」


 七郎はやや困惑した表情で、氷だけになったグラスを置いた。


「僕でいいの?」

「うん。わたし、この辺で美味しいお店知ってるの。それに、七郎くんのこと気になってるし」


 まつりは目を細めてニヤニヤといたずらっぽく笑った。


 次の約束をして喫茶店で別れたあと、七郎はアパレルショップのショーウィンドウに反射する自分を見た。

 冴えない顔にごくごく普通の髪型。どこにでもいる平々凡々の男子高校生。唯一特徴があるとすれば、睫毛が長いということくらいだろうか。まつりは七郎のどこを気になっているのだろうか、と浮かない表情で考える。からかっているだけなのだろうか。

 どうしようもない考えを消し去るように首をぶんぶんと振って家に帰った。



 次の週の日曜日、待ち合わせの場所で七郎は先に待っていた。約五分後にまつりがバタバタと走りながら到着した。肩で息をしながら、「待った?」と笑った。

 歩きながらまつりが話題を振ってくれるが、七郎には何ひとつ頭に入ってこなかった。


(超かわいい……!)


 初めて会ったときから七郎は思っていたが、まつりは可愛い。小さい顔に大きな目、そしてよく笑う小さめの口。おしゃれのわからない七郎にはさっぱりだが、大きめのティーシャツにショートパンツ、サンダルとよく似合っていた。

 自分に不釣り合いなのではないかと気落ちしてしまうほどに、七郎にはまつりが輝いて見えていた。


「ちょっと、七郎くん聞いてるの?」

 ぷくりと頬を膨らませたまつりに七郎はドギマギした。

「う、うん。聞いてるよ!?」

 生返事だったことに怒る表情ですら可愛いと思う。


「着いたよ」


 二人が入ったのは細い路地を入ったところにあるチキン南蛮専門店だった。レトロな雰囲気で、家族連れで込み合っていた。通された席は二人掛けの窓のそばだった。壁には写真がたくさん貼ってある。来店した客の写真を飾っているようだった。


「ここに来るの久しぶりだなあ」

「まつりちゃんはチキン南蛮が好きなの?」

「うん、好き。実はママが作ったものよりここのが好き」


 まつりは壁の写真に目を遣った。写真ひとつひとつをじっくりと眺める。


「ずーっと前にね、家族でここに食べに来たときに写真を撮った記憶があるんだけど……」


 そう言いながら写真を探すが、見つからなかったのか諦めたようだ。

 しかし、注文したあとも写真を見ては自分の探していた。


「見つかった?」

「ううん。もうなくなっちゃったのかな……」

「また今度家族で来たときに撮ってもらいなよ」

 まつりは七郎を見つめて、「そうだね」と返した。


 チキン南蛮を食べ終えて店を出た二人が路地をそのまま進むと、商店街に出た。イベントをやっているようで、手作りアクセサリーや地元野菜などが売っていた。

 まつりは真っ先にイヤリングを手に取ると、耳の付近に当てて「どう?」と七郎を振り返った。


(可愛い……)


「似合ってるよ」

「ほんと? ありがとう。どれも可愛いなあ」


 結局そこでは買わずに、別な露店を見て回った。ちょこまかと動き回るその様子を見て、小動物のようだと七郎は思った。

 まつりが買ったのは花がモチーフのシンプルで小ぶりなデザインのイヤリングだった。早速耳に着けると、動くたびに揺れて可愛らしい。


「これはまつりコレクションのイヤリング部門ベストスリーには入っちゃうなー」


 まつりはよほど気に入ったのかことあるごとにイヤリングに手を触れては満足げに微笑んだ。

 七郎は腕時計に目を遣った。


「ごめん、もうすぐ塾行かなきゃ」

「そっか。じゃあ、また来週会える?」

「うん。わかった。連絡するよ」

「またね」

 まつりは七郎を見送ると、無表情でその場から去った。



 翌週の日曜日、朝から雲一つない晴天の中、二人は動物園を訪れた。


「それにしても今日は本当に暑いね」

「そうだね。すぐ日焼けちゃいそう。でも、なんだか動物園に行きたい気分だったんだ」

「どうして?」


「家族でよく行ったのがなんだか懐かしくて。ノスタルジーってやつ? それにね、今日はうさちゃんも一緒だよ。実はね、このうさちゃんはこの動物園出身で、キーホルダーにする前はぬいぐるみだったんだよ。うさちゃんも大事な家族だからね」

「そうなんだ。まつりちゃんは本当に家族が大好きなんだね」


 まつりは一拍置いて、頷いた。


「うん。家族のことは大好き。だって家族だもん。七郎くんは?」

「僕は――うわっ! えっ、ええ!?」


 突然水をかけられて服がびちゃびちゃになった七郎は辺りを見渡した。ホースやバケツを持っている人なんてどこにもいない。


「な、なに!?」

 驚きと困惑でキョロキョロしている七郎を見て、まつりは大爆笑をした。


「あっははははははは! 七郎くんっ……ふふ、あはははははは! ゾウに水かけられる人なんてめったにいないよ!」


「ちょっと笑わないでよ!」

 あまりにもまつりに笑われて恥ずかしくなった七郎はゾウを恨めし気に睨んだ。

「せっかくのデートなのに……」

「えー、なんて?」


 笑い過ぎて涙を抑えるまつりに七郎は「なんでもない!」とそっぽを向いた。


「ごめんごめん。面白過ぎて……んふふっ……。暑いからすぐ乾きそうでよかったね」

「よくないよ!」

 いつまでも笑うまつりに七郎は少し拗ねた。


 二人は色々な動物を見て、バクの展示の前まで来た。

「まつりちゃん知ってる? バクって悪い夢を食べてくれるんだって」

「そうなんだ。わたしの悪い夢も食べてくれるかな」

「悪い夢見るの?」

「うん、ずっと。ずっとね、悪い夢を見ているみたいだよ」


 まつりは柵に腕を乗せて、七郎のことをじっと見つめた。何かを見透かすようなまっすぐな瞳に七郎はたじろいだ。


「きっとバクが食べてくれるよ」

「そうだといいけど……。さ、次行こうか。次はコウモリね!」


 二人はコウモリのいる小さな建物の中に入った。全体的に暗く、よく見て歩かないとつまずきそうだ。

 ガラスの壁はコウモリの糞だらけだ。視線を上げると、ぶら下がった無数のコウモリと目が合った。一斉に大きく羽ばたいた。


「きゃっ、パパ!」


 まつりが七郎の袖をギュッっと掴んだ。いつになく怯えているようだ。

 コウモリの館を出たまつりは「パパって呼んじゃってごめんね」と謝った。


「気にしてないよ」

「よかった。七郎くんがパパと似てるわけないのにね」


 七郎はまつりにソフトクリームを手渡した。


「まつりちゃんのお父さんはどんな人だったの?」

「すごく優しくて、家族を大事にしてくれた。でもパパは五年前に死んじゃったんだ」


 まつりのソフトクリームがコーンから傾いて地面に落ちた。みるみるうちにアスファルトに溶けていく。


「ごめんね……。嫌なこと聞いちゃったかな」


 蝉の音がやけにうるさい。


「別にいいよ。……七郎くんのせいじゃないし。それよりもソフトクリーム落としちゃった」

「僕のあげるよ。まだ一口も食べてないし」

「ううん。いらない。もったいないね」


 まつりはコーンをゴミ箱に無造作に捨てた。



 次に七郎とまつりが会ったのは二週間後の雨の日だった。

 雨の日だからと、その日はまつりの提案で七郎の家で勉強会を開くことになった。七郎は頑なに固辞したが、結局まつりの強引さに折れる形となった。


「家で勉強会するんだったら、僕がまつりちゃん家に行くのに、本当にウチでよかったの?」

「うん。今親戚の家から通わせてもらってるから、ちょっとやりづらくて」


 冷房のない扇風機だけの部屋で、麦茶の中の氷がカランと溶ける音がした。


「暑くない?」

「大丈夫。むしろちょうどいいかも」

「まつりちゃんの学校は今どこまで進んでいるの?」


 まつりは分厚い英語の教科書を開いて指さした。


「ここの助動詞までかな」

「うわ、早いね。僕のとこなんてまだその一歩手前だよ」

「わたしのクラス、ガリ勉多いから進みが早いのかも」

「まつりちゃんもガリ勉なの?」

「えー、違うよ」


 ふいにまつりが七郎の耳元に息を吹きかけた。

 七郎がビクリと肩を震わせた。


「耳、弱いんだね」


「いきなりなに!?」


 まつりは答えないまま耳を這って、首筋から鎖骨まで熱い吐息を吹きかけた。同時に、まつりを離そうとする七郎の両手を握って塞いだ。そのままベッドに押し倒して、まつりは七郎に跨った。


「だめだよ、まつりちゃん」


 まつりは七郎の耳をねっとりと舐めまわした。

「どうして? 今はこの家に二人きりなんでしょ? 大丈夫だよ。……それに、いやらしい声我慢しきれてないよ」


 七郎の首元を執拗に攻めたまつりは、キスをしようとして顔を近づけた。

 唇と唇が触れ合う直前、七郎はまつりの口を手で覆った。


「まつりちゃん、それは好きな人とするべきだよ」

 まつりはゆっくりと七郎の手をどけた。

「わたし、七郎くんのこと好きだよ?」

「嘘つかなくていいよ」

「嘘じゃないよ」


「……まつりちゃん、本当は僕のこと大嫌いでしょう?」


 その途端、まつりは顔を離して、七郎を冷たい目で見降ろした。さきほどまでの笑顔も、甘い声も嘘のように消え去った無表情で「あーあ、どこでバレちゃったのかな」と吐き捨てた。


「初めて会ったとき、名前を聞いてもしかしたらって思った。でも同じ苗字の人なんてたくさんいるから気のせいだと思ったんだ。確信に変わったのは、二週間前の動物園。……まつりちゃんのお父さんは、僕の父が――」


 七郎は途中で口ごもり、まつりから視線を逸らした。


「そうだよ、坂下七郎くん。一か月前、あの交差点でうさちゃんを拾ってくれた君に会ったとき、運命だと思った。胸が高鳴って、嬉しくて仕方がなかった」


 まつりは七郎の胸ぐらをつかんだ。鬼のような形相で七郎を睨みつけた。


「あんたの父親のせいで、わたしたち家族はめちゃくちゃになった! わたしの人生はあんたたちに台無しにされた! だから、次はあんたたちをめちゃくちゃにしてやるの」


 まつりは七郎の首に手を掛けた。ゆっくりと力を込めて締め上げていく。しかし、七郎は抵抗することなく、大人しく目を瞑った。


「まつりちゃんにはその権利があるよ。それだけのことをしたし、それだけの罪も償っていない。僕を殺して、それでまつりちゃんの気が済むのなら……」


 七郎は苦しそうに呻いた。大量の冷や汗が出てくる。蒸し暑さと相まって、一瞬でも気を抜けば気絶してしまいそうだった。


 七郎の父が持病による発作で交通事故を起こしたのは五年前のことだった。暴走した車は赤信号を無視して横断歩道に突っ込んだ。それによる死者一名、重軽傷四名。軽くはない事故だった。その後の裁判で、七郎の父は懲役五年を言い渡された。


「あの日、わたしたち家族は動物園から帰る途中だった。そう、一緒に行った動物園だよ。うさぎのぬいぐるみを買ってもらって、すごく嬉しかったの。なのに、わたしが横断歩道の途中でうさちゃんを落としてしまったから……」


 まつりは涙ぐみながら話を続けた。


「パパは拾いに戻ってくれた。世界一優しいパパだよ。あと少しで横断歩道渡りきるってときに、車が、目の前で、パパをっ……!」


 まつりはしゃくりあげた。七郎の首をよりきつく締め付ける。


「わたしがうさちゃんを落とさなければ、パパは死ななかった! あんたの父親がわたしのパパを殺したのに、ママはおかしくなって病院から戻ってこないのに、全部あんたたちのせいなのに、なんでっ、なんでたったの五年で許されちゃうの!?」


 大粒の涙が、パタパタと七郎の顔に落ちた。七郎は尚も抵抗する様子を見せない。


「どうして抵抗しないの!? こんな一方的なの、パパを殺したあいつと変わんないじゃない」


 七郎は絞り出すような声でまつりに答えた。

「……許された、なんて思っていないよ。これからもずっと、父がいなくなっても僕が、ずっと償い続ける。僕たちのせいだから。だから、まつりちゃんがうさちゃんを落としたせいじゃないよ」


「わたしのせいだよ……」

「違うよ。僕たちのせいだ。まつりちゃんは何も悪くない」

「だって、ママがわたしのせいって……」


 七郎はまつりを抱き寄せた。力は残っていなかったが、まつりは倒れるように七郎の胸に収まった。首から手を放し、子供のように泣きじゃくった。


「ごめんね。この五年間ずっと苦しかったよね。まつりちゃんが背負おうとしなくていいんだよ」

 七郎はまつりの背中を優しく擦った。


「お父さんのことは好き?」

「好き」

「お母さんのことは?」

「好きだよ」

「お父さんがいなくなって、お母さんにたくさんひどいこと言われて辛かったね。でも、もし心に余裕ができたら、お母さんのこと許してあげてね。他のことは全部僕のせいにしていいからさ」

「……うん。でも、それって七郎くんは辛くないの?」

 七郎は苦笑いをして「まあね」と答えた。


「僕たち家族もね、五年前から変わってしまったよ。家のドアや壁にたくさん嫌なこと書かれたし、酷い内容の手紙や電話も貰った。ここだけの話だけど、お父さんは会社を辞めさせられたし、引っ越しもした。田舎だから噂ってすぐ広まっちゃうんだよね。でも部外者に色々言われても関係ないよ。被害者の人たちに向き合わないと意味がない。どんだけ取り繕ったって、被害者の人たちにわかってもらわなきゃ、罪を償うことはできない」


「七郎くんに責任がないのはわかってるし、お父さんが病気だったってこともちゃんとわかってる。……それでも、わたしはきっと七郎くんたちを許すことはできない」

「うん。それでいいよ」

「でも、あのときうさちゃんを拾ってくれたこと、本当にありがとう。あと、月命日にあの交差点でずっと花を供えてくれていたでしょう。それも、ありがとね」


 まつりは七郎の目を見つめた。もうあの憎悪にまみれた表情は消え去っていた。


「知ってたんだ」

「うん。結構前からね。でも声はかけられなかったの。声かけたらもうお花供えてくれないんじゃないかと思って」

「そんなことしないよ」

「うん、わかってる」


 七郎の腕を解いて、ベッドから起き上がったまつりは「今日はもう帰るね」とぽつりと言った。

 まつりを玄関まで送り届けた七郎は傘を渡した。

「雨降ってるから気を付けてね」


「うん。七郎くんって本当にどこまでも優しいんだね。ちょっとパパに似てるかも。……さっきはごめんね。そしてありがとう」


 玄関の扉を開けて、まつりは振り返った。


「今度、一緒にお墓参りしよう。パパに伝えたいこと、たくさんあるの」


 七郎は一度大きく瞬きをしてから、笑って、頷いた。


 夏が終わって、秋が始まる。

 多くの代償を払ったこの五年間を取り戻すことはできない。でも、新しい思い出を作ることはできる。ふたりの出会いはまだその一歩にすぎない。


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