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バイト君と彼女

突然ですが、この小説は今回が最終回になります。

俺は彩香(さやか)と付き合い始めた。アイドルとの禁断の恋。それも俺が大好きなアイドルが彼女なんだから今にも天国へ昇りそうだ。彩香とのファーストキスは絶対に忘れないと思う。脳が溶けるような、とても柔らかい感触だった。




4月下旬、大学の講義が終わった俺はコンビニに向かった。今日のシフトは夕方4時から夜の10時。6時間みっちり入れた。俺がバイトしているコンビニは駅からも近く、大学からも近い。彩香は自分の事務所がこのコンビニと同じビルにあると言っていた。レッスン場も同じビルにあるようだ。


午後5時すぎ、高校の制服を着た彩香がやってきた。彩香は売場に向かい、カゴに商品を入れる。今日は夕食を買うようだ。そして彩香はレジに向かい、俺は彩香が買う商品をスキャンする。彩香が買った商品は和風パスタとペットボトルの紅茶だ。




「以上で、お会計が549円になります。パスタは温めますか?」


「温めてください」




俺は彩香が買ったパスタを電子レンジで温め、割り箸とおしぼりとともにレジ袋に入れ、彩香に渡す。俺は彩香に「お買い上げありがとうございました〜」と言う。彩香は笑顔を俺に向け、コンビニを後にした。




午後9時半。彩香が再びコンビニにやって来た。夕方とは違って私服姿。メガネもかけている。彩香は売場に向かい、カゴに商品を入れる。そして彩香はレジに向かい、俺は彩香が買う商品をスキャンする。今回、彩香が買った商品はペットボトルの紅茶とお菓子だ。




「以上で、お会計が258円になります」




俺は彩香にこう言い、彩香は258円丁度を俺に渡した。彩香の手は少し冷んやりしているけど、とても柔らかい。




「258円丁度をお預かり致します」




そして俺はコンビニを後にする彩香に「お買い上げありがとうございました〜」と言う。彩香は俺に笑顔を向け、駅の方へ向かった。




そして午後10時すぎ、俺はバイトを終えた。バイトを終えた俺はスマホを確認する。彩香からLINEが届いていた。LINEには「バイトが終わったら駅前に来てください」と書かれていた。俺は着替えを済ませ、駅の方へに向かった。彩香は駅のコンコースで待ちくたびれた顔をしながら待っていた。




「一樹、遅い」




彩香の第一声はそれだった。俺は「10時までずっとバイトだったから仕方ないだろ」と言う。それでも彩香は「でも、そんな一樹が私は大好きなんだけどね〜バイト一筋なところが」と言う。彩香の笑っている顔は世界一可愛い。そして俺は、




「で、何の用だよ。こんな時間だぞ。お前が補導されるし、俺も捕まる」




と彩香に言う。彩香は「だって、一樹と話したかったんだもん」と言う。そして、俺と彩香のたわいもない会話が数分続く。そして、




「もうこんな時間。今日は長いこと付き合ってありがとう!」




と彩香は言い、改札に向かう準備をした。時刻は夜の11時になろうとしていた。俺は、




「うん。今日は彩香とゆっくり話せて楽しかったよ!」




と言う。そして彩香は、




「私ね、一樹のことだーいだい大好き♡」




と俺に言い、笑顔を向けた。その笑顔は俺が好きで好きでしょうがないアイドル・さーやんそのものだった。そして俺は、




「俺も彩香のことが大好きだぞ!誰よりも愛してるからな!」




と改札の方に向かう彩香にこう大声で叫んだ。

あとがきです。




全5話で、意外と早く終わったなと思いました。私自身、本当はもう少し書きたかった所もありますが、一樹と彩香が付き合い始めた時点で終わりは近いと思っていましたので仕方ないですね。




一樹と彩香の恋愛はまだ始まったばかりです。これからどうなるかは私にすらわかりません。ずっと付き合って結婚するかもしれないし、すぐに別れるかもしれません。機会があれば、その後の話も書きたいなと思っています。




それでは、またいつか・・・

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