第二十四話 クローンのお話。
生存報告かねて。
ドリーが生まれて十年ほど経ったぐらいのお話だから、十数年前のお話。
大学生ぐらいの時の雑談のお話だ。
まぁ、フィクションとしてのそれを彼らも知っていたのだけれど。
それこそ、パルプフィクションやダブルクロスTRPGでも定番ネタではあったのだし。
なんかの流れ、多分、某機動戦士Gの00か種シリーズの流れだったと思う。
『クローンって、魂的にはどうなん?』と聞いたわけだ。
某機動戦士を知らない諸氏向けに雑に説明すると。
00のメイン敵は、黒幕が作成した複製人間ズ。
最初は彼らが計画を実行する予定だったんだけど、結局人間メインで行うことになってパイロットとしては廃棄されることになった。
その首魁は、そもそも『使われないで終わるのはイヤ!!役割果たすもん』で黒幕に反旗を翻した。
……それ自体が黒幕の思惑通りであったんだけどね。
種シリーズの場合、アニメ版にははっきり出てくるのが、無印のボスと種運命の新主人公の親友。
外伝の戦友シリーズが戦闘コーディのクローンであるのははっきりしてる。
ちなみに、一応、遺伝子的には無関係な炭素化人間もいるけど割愛。
と言うか、種シリーズってアニメ版の途中で『幼年期のおわり』をかましちゃってるんだよねぇ。
マティアス&マティアの“一族”兄妹の関係で。
んで、一応、00の場合、同じ型番でも緑頭と紫頭は別個体っぽい描写だったけど、赤頭は歴史を繰り返すじゃないけど、男女共に同個体っぽい描写されてる。
と言うか、メインの数人以外は使いまわしが多いのかな。
外伝だけど、とある青年イノベの奥さんが本編のアニューと同じ入れ物らしいし、中身は入れ替えられてるけど。
種の方は、割りとはっきり人格としては薄いけど別個体っぽいし、人工的に作られた(=遺伝子元は別に居るし下手したら複製の可能性な)子も基本的に一個人として認識してるしされてる。
個人的に、ハードがクローンでもソフトまで複製はムリなんじゃないのかナァと思う。
例え、幼少期から逐一、感情と言うか電気信号を計測していても無理だと思う。
0と1だけで計れるほど簡単じゃないと思うので。
んで、その時いたこのめ、琥珀、カディ、シェンナ、篠の答えが以下。
「……分からん、分からんが、姫神様(=ウカノミタマ様)であっても分譲するとその先の影響を受ける。
本霊に変えることは可能じゃし、それでもゆが、変わってしまうんじゃ。
人の子が入れ物を作ったとて、中身は違うじゃろう?
個人的には、嫌いじゃな、地獄のティルズではないが自分は自分じゃ、オリジナルじゃない。」
「斬りたいかな。
うん、どっちかと言うと僕の本体の影響なんだろうけどね、ほら、破魔の道具じゃない本体が入れてるの。
だから、そういう歪つでひび割れだらけのそれは斬りたいし壊したい。
それにパルプフィクションとかだと無視してるの多いけど、テメロア?だっけ、それも複製してるんだったら長くないよね。」
(※テメロア=テロメア=遺伝子や細胞自体の寿命見たいの)
(※個人的に某『画廊贋作』の富豪の孫の話は秀逸だと思う。)
「不愉快だ。ならば、消すのが慈悲だろう。」
「うーん、愉快ではないよね。
それにあれだ、お兄様を殺した箱舟の少女ではないけど、「禁断の海馬(器官)に手を加えて驕れる無能な創造神にでも成った心算なの……」だよねぇ?
挑戦ではなく、やれそうだからやってる辺り、中世の錬金術師よりも救えない。」
「理に手を出して、しっぺ返しが無いと思うてか。」
等々、割と批難轟々ですね。
話してくれてない部分を察して、おくちみっふぃ-しますが彼らのような外側には、割と気味が悪い事柄のようですね。
でも、クローンがクローンとして個人として親元で幸せになるのは見たことないですねー。
古今東西、英雄になっても“普通”の幸せを手に入れた系のお話は無い。
鉄腕アトムや某スパイラルも同じくです。
(※アトムは死んだ博士の息子の代用品、スパイラルは兄のコピーの受精卵を母親の胎で作った。)
論理的もですけど、こっちの問題でも、そういう不具合で人間の丸ごとクローンは難しいだろうし。
人工臓器的なのもそういう病気遺伝子の意味でアウトなんだろうな、うん。
でもなぁ、最近の論文で「有機材料と3Dプリンターで心臓作ったら自家移植できるんじゃね?」(ものすごく要約)って見たのでうん、人間何処まで行くの。
臓器の人工培養ならまだしも。
オカルトもだけど、そっちも手を出したらマズイ分野な気がしないでもない。




