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第十話 はっかの話

覚えている範囲で、割と最古に近いお話。

(事故のあった場所で)「あこにちまみれのおねえちゃんがいるー」とか、「あのおじさんなんで、まっかなの?」はあったけども。

 大昔に、某所で語ったが改めて、考察加えて私の後ろの眷族のひとりを語ろうか。



 私がつけた名前は、シェンナ。

 茶色を意味する名前だ。


 出会ったのは、三歳の頃。

 遅くても、小学校にあがる前だ。

 大体、二十×年から三十年前ぐらいだと思ってもらえれば、間違いない。

 当時、私は病院に住んでいるようなものだった。

 身体が生来、弱くて、まともな話、十歳まで生きれるかなんていわれるぐらいだった。

 そもそも、三歳の頃の身長は平均90センチに大きく足りず、体重も11キロから12キロとまぁ、小さいし軽いし。

 一応、正常範囲内だけど、巨大児よりに生まれてきたんだけども、肺炎やら伝染病系統(てあしくち病とか麻疹とか)でよく入院してた。

 今では、女性平均身長で体重はまぁぽちゃぽちゃしてる。


 シェンナと出会った時も、そう言う入院しているときだった。

 かかりつけで、近くに市民病院があるから、急変時も大丈夫☆なところだった。

 サーカスに行った直後に、熱出して、其処から肺炎だったかな、当時のお母さんの日記を盗み見るに。

 だからだろう、シェンナがピエロの格好をしてたのは。


「おにいさん、だあれ?」


 ピエロと言っても、カラフルでもなかったけれど。

 肩ぐらいまでの薄い茶髪をそのまま流して、白塗りに目元を黒で口元は赤で強調したメイク。

 後々のイメージで言うなら、メイク方法は違うけども、某絡繰曲芸の白銀が初期にしたピエロメイクに近い。

 或いは、ジャニーズにピエロメイクをした感じというのだろうか。

 衣装も暗い系統の青地に白い水玉な衣装、色を別にすればスタンダートなピエロだったと思う。

 目元に黒で水滴のメイクもあったし。

 リリコに後に話した際に、『ちっさい頃は、警戒心が里子に出てたんだね』と言われた。

 

「お兄さんは、お兄さんだね。

 お嬢ちゃんは?」


「あのね、かのう、ゆみこって言うの。」


「そうか、ゆみこちゃんか。

 ゆみこちゃんが、俺に名前つけてくれないかな。」


「……うー、シェンナ?

 キレイな茶色のおめめしてるから。」


 琥珀色よりも濃い感じの。

 透明感のある茶色って言うのかな。


 ……うん、幽霊だったとしても、本名教えるのはまずいよね。

 この十数年後に後ろの眷属になったこのめに、フライングキックかまされた程度には怒られた。

 加えて、名前付けるなんてのは、道具を使わない系で一番簡単な(ただし、対価がめっちゃ高い。)契約だってのも後々知った。

 簡単に言うと、名前を教え合うのが超簡易の契約。

 その割には、ハイリスクだけど。

 名前を教え合って「(人外側)は(人間側)を傷つけません」と言わせるが簡易。

 人間から相手に名前を教えてもらって、人外に名前をつけるのが道具を使わない系統の一番簡単で楽な方法。

 ちなみに、消費霊力?は、上から、「3」「8」「25」ぐらいらしい。

 零感でも20ぐらいの霊力はあるらしいから、結構、危ないね。(ちなみに、零感でも危機本能とかで一応、霊力はあるらしい)

 上手く騙して、魂ご馳走様なパタンもあるみたいだし?

 他は、ちゃんと契約書用意しての契約。

 コピー用紙、和紙/手漉き紙、羊皮紙の順で言うなら、「20」「10」「3」で、消費が少ないらしい。

 うん、この場合不足する霊力の類を契約書が代替わりしてるかんじなのかな。

 いやね、うちの場合、最近はこのめの上司を仲介してるっぽいのと口約束で十分だし。

 ……本気で戦闘はないし、紙の絶対さは必要ないんだもの。

 

 一応、生まれて数年だったけど。

 自分が長生きできると、中学校いけないってなんとなく思ってっぽい、今親に話聞くと。

 それに、冗談抜きに良く俺、三歳になれたな、と思うもの。

 幼稚園とか通うよりも、病院で過ごす方が長い人生だったもん。



 閑話休題それはさておき

 私が、そのピエロにシェンナと名づけたら、にっこりと微笑まれて。


「じゃあ、よろしく、配下だから、好きに呼んでいいよ?」


「はっか?

 あの初め甘いけどスースーするあめだま?」


「それは、はっか、だね。

 配下ってのは、部下と言うか。

 桃太郎さんの犬とか雉とか猿みたいなね。」


 余談だけども。

 ハッカと聞き違えてたんだよねぇ、真面目に。



「んとね、ゆみこ、はっかいらないの。

 おともだち、がいいな、ゆみこ、ともだちいないもん。」




 こうやって、配下というか眷属と言うか友人のシェンナは、私のところに来た。


 ってのが、某所のチャットで話した部分なんだけども。


 それから、色々あって、コイツ、マズくない?と。

 いや、性格は、某人間賛歌漫画で言う二代目主人公や黄色い蛸に暗殺しかける漫画の紅い罪業くんのような皮肉交じりのからかい屋と言うか。

 その上で保護者ちっくな部分があるからそう問題じゃないと思う。

 だけども、それから二十数年。

 後ろも増えたし出会いと別れを繰り返して、思った。

 シェンナ、それなりに、上級と言うか格高くない?って。


 根拠としては、後ろの面々で衣装を変えれるのは、ほんの数人しか居ない。

 このめはいい。

 二十センチサイズの幼児体型だし、某キューピー並にエンジョイしてる。

 最初は、ちっちゃい某電気鼠から出られなくて、「ぴっ、ぴかちゅ~」と鳴くぐらいの付き合いの良さもあるし。

 基本は、山伏っぽい格好……鴉天狗と言ってもいいかな、そう言う感じだけど。

 夏は水着(大昔の縞々の半袖短パンみたいなの)だったり、甚平だったり。

 秋は魔女っこ、吸血鬼風燕尾服、クラシカルロングなメイド服だったり、まぁ、バラエティに富んでる。

 聞くに、自力で変えてるそうで、たまにイメージ元を聞きに来る位だ。

 もう1人のカディと呼んでるカ-ディナル=オブシディアンも、一応、衣装替えできる口だが。

 基本的に、私が家に居て側にいるときで黒いスウェットがほとんどで、それ以外は通常衣装……ぞろっとした真っ黒の司祭服っぽい感じの服だったりする。

 イメージとしては、某刀剣擬人化のTUBAKIな感じだ、正確にはあれから快活さを抜いた感じと言うか。

 んで、シェンナも衣装替えもできるし、髪の色長さも変えている。

 性格的なイメージと言うか、ほぼまんまなのが、マイキャラの戦白黒そよぎ・はっこくなわけだ。

 服装も、割と参考にしてる最初のモノトーンピエロから、最近はファッション雑誌をどっかで読んでるのか、そう言うパリッとしたカジュアルなフォーマルとでも言うのかな、そう言う感じの服が多い。

 

 んで、このめは社無しの稲荷狐。

 本人曰く、ちゃんと祀られた小さな神社持ちの十分の一以下であるけど、ある程度は力があるから衣装替えができるらしい。

 屋敷稲荷だと出来る出来ないがあるというから、多分、最低基準で、デパートやビルの屋上にあるようなサイズ稲荷狐の十分の一っぽい。

 そもそも、屋敷稲荷の場合、家族/一族からしか信仰を集めれないし、後は上司からの給料おこぼれだから、納得は出来る。

 カディとシェンナの素性は知らない。

 シェンナとは、前述の関係で出会ったし、カディもそんなに変わらない。

 変わらないんだけど、一例のこのめを基準に考えると、そこそこ上位?

 他の眷属や知り合いの言からすると、付喪神を神様に数えるなら、末席の神レベルっぽい。

 土地神として祭られてる妖怪に毛が生えたのも入るけど。

 一応、その場合、式神も範疇に入るし、私レベルで従えれるのも分からないでもないけど、意図が読めない。

 と言うか、その件に関しては、カディとシェンナの件に関してはこのめに怒られた。

 カディに関しては、まぁ、いつか語るにしても、私が、カディに名前をつけて、「ゆみこ」の「ゆみ」を名乗ったことだけは、明言しとく。

 なんつかね、本で調べたこともあるけど、蒼真さんやこのめから教えられたことのほうが大きい。

 教えてもらう前と後じゃ、徒手空拳とマシンガンぐらい違うし。

 うん、だからこそ、分かる。


 私は、『なに』を眷族にした?






というわけで、二次や一応こっちへ出張が決定してるオリキャラの戦白黒そよぎ・はっこくの元ネタと言うか、人外っぽいとこは、コイツが元ネタです。


ちょこちょこ、私以外の人間どうでもいい発言するけども、私の胃がミンチになるのでやめろください、でございます。


可愛いとは思うんだが。



作中のハッカ飴は、今あるかどうか知らんけど。

半透明のハッカ飴を砂糖でコーティングした奴、白と淡い黄色と淡い緑で、ばあちゃんから良くもらってた飴。

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