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戦いの始まり
宇宙を研究していた科学者が見つけた『モノ』。それは地球に住む生命体の殲滅を目論む地球外生命体の存在。この存在は約5年前から確認されていたが、政府は圧力によって事実を隠し、その当時兵士だったものを寄せ集め、奴らとの戦闘を行っていた。
数多くの戦闘を繰り返し政府が知り得たことは、地球外生命体には人間の行動を未来予知し、人間の攻撃を退ける能力を持っているということ。その能力を『動機見察』と呼んだ。
当然、歯が立たなく、政府は敗北を重ね、大陸ひとつをまるごと奴らに侵略された。
その後、奴らは大陸に基地を作り、地球を去っていった。
そして、政府は、奴らから大陸を奪還するために大量の兵士が必要であるという事実に直面し、国民に情報公開を行い、各地に兵士訓練所を建設した。
突然の情報公開に驚きを感じている国民の中にある一人の男がいた。
その男の名は『鏡夜』
5年前集められた兵士の中で動機見察をもっていた人物の一人だ。
壮絶な過去を持つ鏡夜と安全地域区にある兵士訓練所の人々との物語が今、始まる。