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俺の日常非日常  作者: 本樹にあ
◆日常編◆
24/91

番外編!第二幕~第十八話でのひとコマ~

第二幕情報。


この話は、本編の第十八話を見てからご覧頂けると、より深く楽しめます。


オッス!秋だ。


この話は、海が買い物に行っている間を映した物語である。


ここで、俺からのお願いだ。


まずBGMなんだが、予算の都合で流せそうにない。


なので、各自想像でよろしく!


自分の好きな陽気な音楽でも流しておいてくれ!


そして最後に、海がいないって事はだ。


俺が目立てるチャンス。


そんな訳だから、最後まで見てくれよな!!


俺が出てきた瞬間、戻ってはいけません!


テレビでいきなり首相かなんかが出てきたら、チャンネルを変えちゃう感じとかヤメテね!!



番外編 第二幕

~第十八話でのひとコマ~



「で、海が買い物に行っている間、エメリィーヌとラーメンでも食べてろと言われた訳なんだが……」


「上手いんヨ!ラーメンも美味いけど、シュウも上手いんヨ!」


「は?いったい何がだ?」


「『海』が『買い』物に行っているって所なんヨ」


「おお。エメリィーヌの方が上手いだろ。そういうの見つけるのが」


「ウチはどんな些細な情報でも、面白いものなら逃がしはしないんヨ!!」


「へー。ってか、それよりお前!!」


「ヨ?」


「ラーメン頼み過ぎだぁぁ!!!!!」


「だって、シュウが好きなもの頼めって言ったんヨ!!」


「いや言ってケドだな。どこの世界に、こんな小さい子供がラーメン五人前頼むと思うんだよ!!」


「む!失礼なんヨね!!すべて違う味なんヨ!!こっちが醤油。こっちが味噌。で、これが塩で、これは豚骨。最後にカレーなんヨ!!」


「おいエメリィーヌ。全部でいくらしたか知っているのか?」


「さぁ?」


「全部で4000円だぞ!!ちなみに俺の手持ちが4120円な?って事はだよ。120円しか残ってないんだ。さらにお前はだな。メロンクリームソーダを注文しやがったんだよ。それがジャスト120円。つまり俺の手持ちはゼロだ。今月の小遣いなんだぞ?俺の小遣いなんだぞ?なだ八月入ったばっかだよ?分かるか。このつらさが。俺は無人島でゼロ円生活している訳じゃないんだぞ?海に俺が払うといった手前、今更頼めないしな……って聞いてるか?」


「ふー。ごちそうさまなんヨ」


「早い!!食い終わるの早い!!!どこ行った!?さっきのラーメンどこ行った!?」


「完食!」


「完食!じゃないだろ!!おかしい。絶対おかしい。ラーメン届いてからまだ10分だぞ!?無理だ。誰か眼鏡の坊主連れてこい。この謎を解いてもらう。」


「別に謎じゃないんヨ。こんなのいつもの事なんヨ!」


「うわぁ、海が小遣いに困っているのもうなずけるわ。」


「まぁまぁ、そんな事言わずにいっぱいどうや」


「どうや。じゃねぇよ!!空のコップ渡されても嬉しくねぇよ!!お前はジジイか!!」


「残念だったんヨね!!ウチはジジイではないのだヨ!!」


「しってるわ!しかも残念じゃないわ!!!」


「あ、コトネ達なんヨ。おーいコトネー!!!」


「あ、本当だ。って恭平重症じゃん!!」


「秋兄ぃ、ちょっと助けて…うわっ」


「大丈夫か琴音!」


「いてて…なんとか大丈夫だよ」


「琴音は力持ちなんヨねー!!キョウヘイを担いで来るなんて!!」


「だよなー。お前恭平の事許してやったのか?」


「え、別に。でも、鳴沢さんに貰ったんだよ。これ」


「ん?なんだこの腕に貼ってるシール」


「そ、それは筋肉増強シールだ…張ればたちまち、通常の三倍の力が出せるって代物だ……ガフッ」


「キョウヘイ。説明ごくろうなんヨ」


「でも琴音、よく貼る気になったな。あれだけの事があったばっかりなのに。」


「ああ、そこは大丈夫」


「やばい、この言葉の裏で何があったか想像できてしまった」


「うん。今すぐ忘れて」


「はい」


「そんな事よりコトネ、キョウヘイがボロボロなんヨ」


「ああ、確かに。大丈夫なのかよ?」


「あははー。ちょっとやり過ぎたかも…でも、大丈夫でしょ!…多分」


「おい!この有様にした本人が不安がってどうするんだよ!!」


「包帯でも巻いとけばいいんヨ」


「そんなものないだろ」


「僕のポケットに確か……あ、あった、はいこれ……ガクッ」


「お前普通に元気だろ!!…まぁ、いいか。とりあえず包帯巻いとけ」


~只今包帯巻き中~


ちなみに、その頃の海は。山下とあっていた。


~包帯巻き完了~


「よし、完成」


「うん。ばっちり」


「どっからどう見てもばっちりじゃないんヨ」


「まあ、包帯男だけどな。大丈夫だ」


「うん。鳴沢さんはこれでいいんだよ」


「琴音。鳴沢さんはひどくないか?」


「だってまだ知り合ってから会うの二回目だし。逆になんでそんなに親しく出来るのか知りたい」


「海の知り合いだからか?それとも、あいつが変わっているからか?」


「人懐っこいだけだと思うんヨが……」


「お前に言われたくねーよ!!」


「気にしないでくれて構わない…でも鳴沢さんはちょっと……」


「急に喋り出すなよ恭平さん」


「なんで秋兄ぃがさんをつけたのよ」


「いやぁ、琴音に言われて、確かにおかしいなぁと思って。」


「そうそう。ウチもちょっと気になってきたんヨ。キョウヘイさん」


「ちょっとまて。さんはやめてほしい」


「冗談だよ冗談」


「そうなんヨ」


「じゃあ、なんて呼べばいいんですか?」


「恭兄ぃで。」


「お断りします」


「早いな琴音。そしてなぜに敬語だ。さっきまで普通だったじゃないか」


「いやぁ、ノリで」


「お前好きだな。ノリ」


「海苔はウチも好きなんヨ!!」


「その海苔じゃねぇ!」


「とりあえず、兄ぃは付けて欲しい」


「なんでだよ?」


「妹が出来たみたいで嬉しいから」


「ははは」


「しょうがないなぁ、じゃあメガ兄ぃで」


「メガは嫌だ!食いしん坊みたいじゃないか!!」


「なんでだよ!?」


「メガ牛丼とか、メガバーガーとか!!」


「おお、おいしそうなんヨ!!」


「お前さっき食ったばっかりだろ」


「そんなに嫌?」


「いや」


「じゃあ、今日からメガ兄ぃで。」


「うわぁ、お前ひどい奴だな」


「この人の名前なんか口が裂けても言えない!!」


「あ、まだ嫌ってたのか。もうすっかり仲良くなったものだとばかり」


「そんなわけないでしょ。ありえないよ」


「えぇ!?ありえないとですか!?」


「いきなり誰なんヨ」


「私、鳴沢と言うものでして」


「知ってるよ!もうちょくちょくキャラ変えるのやめろよ。俺が悲しい」


「シュウ。なぜそんなに目立ちたいんヨか?」


「え!?えっとだな。それはあれだよ。ほら。わかるだろ?」


「サッパリわからんヨ」


「だからだな。俺が誰よりも早くあいつに出会った訳だよ。なのに、後から出てきた奴らの方が目立つのはないだろう」


「えー。そうかなぁ」


「シュウは目立たないのが良いんじゃないんヨか?」


「馬鹿野郎!!目立てないという事はだ!将来就職しても、俺だけのけものにされたり!たとえば俺がスーパーな企画を生み出したとしてもだな、一緒に手伝ってくれた部下の手柄になったりするだろ!?」


「その前に、就職なんて出来るんヨか?」


「うっ、お前なんて事を」


「竹田兄。安心してくれ。もし出来なかったら、僕が君を雇ってあげるよ」


「うん。死んでも就職するわ。」


「秋兄ぃ、よかったじゃん」


「よくねぇよ。お前だって、こいつにへコヘコ頭を下げなくてはいけなくなるんだぞ?」


「あ、死んでも就職してね」


「ちょっと待つんヨ。キョウヘイは会社でも始めるつもりなんヨか?」


「今のところは分からん」


「なら言うんじゃねーよ!!」


「あ、そういえば頼みがあるんだ」


「なんだね?」


「お前じゃねぇよ。琴音に」


「ん?なに?」


「お前、今いくら持ってる?」


「は?急に何?」


「いや実はな、エメリィーヌにラーメンを……」


「へぇ。それで?」


「そんな訳だから、今月ピンチなんだよ」


「へぇ。それで?」


「金貸してくれ!!」


「どんだけなのよ。妹に金借りるって」


「たのむ!!この通りだ」


「この通りと言われましても。……まぁ、しょうがないから。私が半分払うよ」


「え?本当か!?」


「しょうがないしね。2000円でいいんでしょ?返さなくていいから。」


「ちょっと待て!メロンクリームソーダ代も合わせて、2060円だぞ?」


「うわぁ、何この人。そのくらいはだせよ」


「だせよってお前。まぁ、いいや。とにかくありがとう!!!」


「はいはい」


「……そういうのは本人のいない所でやるもんじゃないんヨか…?」


「あ、エメリィーヌは気にするなよ」


「見てはいけない裏取引を見てしまった気がするんヨ」


「しょうがないよ。だって馬鹿なんだから」


「馬鹿とか言うなよ!」


「海兄ぃにたのめばいいのに。」


「だってそれじゃあねぇ。親友としてのプライドが…」


「兄としてのプライドはなかったわけね」


「そんなものない」


「言い切らないでよ。それはそれで私が困るから」


「あ、あれカイじゃないんヨか?」


「ん?あ、海兄ぃが来たよ」


「カイー!!こっちなんヨ!!」


「あー。来ちゃった」




そんなわけで、ここまでだ。


どうだったかな?


俺目立ってたよな?


本当にいい妹を持ったものだ。


持つべきものは妹。



最後に、見てくれたみんなありがとうな!!


あ、脳内BGMの切り忘れにご注意を!!


それではまたどこかで!!じゃあな!!



第二幕 終


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