第八話~コッカコラ星での出来事~
どうもー。待望の第八話です!!!
お疲れ~^^
今回は、特にコメントはないです(^-^;)
前回のあらすじ。
1.ある日、森っぽい所で少女と出会いました。
2.その少女は超能力者でした。
3.超能力で、吹っ飛ばされました。
4.色々あって、超能力で帰れることになりました。
5.そして……………俺たちは勾玉の光に包まれた。
第八話
~コッカコラ星での出来事~
「うおっ!」
瞬間移動は、その名のとおり一瞬で終わった。
瞬きほどの一瞬。
ジャングルの景色とは一変し、
よく見なれた俺の家の前、すなわち俺の自宅の前に、俺たちはいた。
なんかこう……もっと、違う感じのを想像してたんだけどな。
「場所は、ここで間違いないんヨね?」
と、エメリィーヌの声。
「ああ」
と、俺が答える。
それにしても、超能力って便利だな。
これがあれば、どんな所でも一瞬で行けるし……。
「超能力は、怠ける為にあるもんじゃないんヨ」
そんな俺の考えが見て取れたのか、エメリィーヌに叱られた。
何だよ、ケチ。
「ケチでもダメなんヨ」
「……分かったよ」
俺の考えは、瞬間移動のごとく一瞬で壊される。
そんな事を思っていると、
エメリィーヌが俺のほうを見ながら、何かを言いたそうに、モジモジしている。
ちょっとキモい。
「なんだよ、俺に何か用か?」
俺は、エメリィーヌに問う。
訳も分からず、モジモジされたまま見られると嫌だからな。
そう聞くと、エメリィーヌが俺の言葉に反応し、恥ずかしそうに口を開く。
そして以外にも、その口から出た言葉は、謝罪の言葉だった。
「ご、ごめんなさい!! なんヨ!!」
頭を下げて、謝罪の言葉を口にするエメリィーヌ。
その目には、涙が溜まっている。
だがしかし俺には、そこまでして謝られる理由が見当たらない。
「えっと、とりあえず、何だ?」
これは、当然の反応だと思う。
自分には心当たりがない事を突然謝られたら、誰だってこうなるはずだ。
「…………」
無言のまま、頭を下げているエメリィーヌ。
説明したくても、頭の中で整理ができないと言った感じだろうか。
ふと、秋や琴音を見てみると、真剣な目でエメリィーヌを見つめている。
いったい何なんだよ。
とりあえず、
「なんかよく分からないけど、とりあえず頭を上げろ。」
そう言っても、エメリィーヌは頭を下げ続けている。
……まったく。
何だってんだよ、めんどくせぇ。
――――――その時の俺は、どうかしていたのかも知れない。
別に悪気があったわけではない。
サイクリングとかの疲れとかもあるだろうか。
俺はただ、軽い気持ちだった――――――
俺が思ったのが顔に出たのだろうか。
エメリィーヌは気付いてないっぽいが、秋や琴音は気付いたらしい。
「……海」
「ん? なんだよ?」
突然秋の声が聞こえ、俺は目線を秋に移す。
俺は秋の顔を見て気付いた。
秋は、口調こそ普通だが、顔は凄い怒りをあらわにしている。
琴音も
秋ほどは顔に出ていないが、気分が良さそうな顔でない事は、一目瞭然だった。
「お前、もうちょっと真剣に答えてやれよ」
俺は、馬鹿なことをしたと思い、すぐに謝ろうとはした。
だがしかし、俺という人間は、なんて小さいのだろう。
意味も分からず謝られ、そして睨まれる。
そんな不快感とプライドが邪魔をして、心とは裏腹に、悪態の言葉が次々と口をついて出る。
「何だよ、俺がなんかしたか!? 理由も分からないまま、真剣になれと言うほうが無理だろ!?」
「おい! 海!!」
俺はそんな不快感に負けて、エメリィーヌの前でひどい言葉をぶちまける。
ぶちまけたら最後、俺の言葉は、もう止まらなかった。
「大体、お前ら理由をしってるなら教えろよ、めんどくせぇ」
俺の言葉を聞いたエメリィーヌの目から、涙がこぼれ落ちる。
頭では分かっていても、プライドに負け、俺の力じゃ、もう止まらない。
俺………………最低だ。
「海!! お前、エメリィーヌがどんな気持ちで謝ってると思ってんだ!!」
「そんなもん知るかよ、勝手に謝られて、こっちは迷惑してるんだ」
「なっ!?」
………秋はいい奴だ。
俺がどんなにひどい事を言っても、突き放すどころか、
俺がどれだけひどい事をしているのかを、分からせようと必死になっている。
「……うっ…………ひっくっ……」
エメリィーヌから、嗚咽が漏れる。
よく分からないけど、とりあえず謝ろう。
「エメリィーヌ、泣くなよ………俺が悪かっ『もういいよ。』
俺が言い終わらないうちに、今までずっと黙っていた琴音が、口を開く。
「もう謝らなくていいよ、エメリィちゃん。海兄ぃなんかに謝ることないよ」
…………琴音………。
琴音の言葉が、俺の胸にぐさりと突き刺さる。
「海兄ぃ。もう帰って、頭冷やしてきなよ」
琴音の目は、鋭く俺を睨みつけている。
琴音は普段、あまり本気で怒らない性格なので、
こんなに怒っている琴音を見るのは初めてだった。
「こ、琴音! ちょっと待ってくれよ!!」
エメリィーヌの手を引いて、帰ろうとする琴音を呼びとめた。
「なに」
琴音の声は、今まで聞いた事のないような、鋭くて重い声だった。
あまり怒らない琴音が、凄く怒っている。
ただそれだけで、俺がどれだけ酷かったかを改めて思い知らされた。
「あの、悪かっ…たよ……」
俺は、凄く後悔し、琴音に謝った。
だが、琴音は何も言わずに、歩きだしていく。
秋も、それに続くようについて行く。
「琴音、悪かったから、俺が悪かったから許してくれよ!!」
俺は必死に謝った。
だが、琴音は何も言わない。
ただ俺は、立ち尽くすしかなかった。
琴音たちの背中が見えなくなるまで。
最後に俺を見た琴音の鋭い眼が、頭から離れなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「琴音、ちょっとやり過ぎじゃなか? 最後のほうも謝ってたし………」
海も海だが、俺たちも俺たちだ。
少しやり過ぎなのでは?
そう思い、俺は琴音に聞いた。
「確かに謝ってたけど……」
「けどなんだ?」
「私に謝ってばかりで、エメリィちゃんには一回も謝ってなかったじゃん」
「へー、よく聞いてるな」
琴音って、人の事になると凄いからな。
「それに、悪い所を認めようとしないのは、海兄ぃの悪い癖だよ」
「まー、たしかにな」
琴音、本当に細かいところまで見てるよなぁ。
妹ながらに感心したぜ。
「お前、怒ってるのも演技だろ?」
今は、全然普通の表情だ。
「うん。あそこまでしないと、海兄ぃってちゃんと考えないから」
なるほど、愛あっての行動と言うわけか。
泣かせるじゃねぇか。
「まぁ、海兄ぃにはいい薬だよ」
てか、演技でよくあそこまで凄い顔出来たな。
有名女優も真っ青だ。
とりあえず今回は、成り行きを見守るとするか。
「凄い顔だったんヨ、コトネ………ひっく」
「恥ずかしいからあまり言わないでよ、もう。」
顔を赤らめている琴音。
そうそう、エメリィーヌはと言うと、泣いていたわけではなく、ただしゃっくりがでただけ。
今は普通に元気だ。
「つーか、しゃっくりぐらいで泣くなよ」
「だって苦しいんなんヨ」
確かに、苦しいし地味に嫌だけど、泣く事じゃないだろ。
しばらく治らないと、魚の小骨が喉に刺さったくらいブルーになるけどさ。
「でも、あんなにひどい事言われてたのに、大丈夫なの?」
と、琴音がきいている。
確かに、酷かった。
まぁ、俺も長い付き合いだし、そんくらいじゃ怒らないけど。
エメリィーヌは違う。
まだ小さいし、ショックだったんじゃないか?
「カイの言う事なんか、別にどうでもいいんヨ。
ウチは謝ったんだから、それでスッキリなんヨ」
カイの性格だと、ああなるだろうし………。などと言っている。
お前、海にあってからまだ2時間も経ってないだろ。
俺は、海をかばって、そう言っているのかとも思ったが、とてもそうには見えない。
だって………
「なんヨ~♪なんヨ~♪」
気にしてたら、こんな陽気に歌なんて歌えねぇ。
歌えてたまるか。
つーか、本人も気にしてないなら、あいつはいったい…………。
まぁ、あいつが悪いんだし、仕方ないか。
海、頑張れ~。
俺は、海がちょっと惨めに思い、心の中で応援した。
「そういえば、お前、なんとか惑星に帰らなくていいのか?」
なんか流れで家に来ることになってるけど…………。
俺は、無性に気になり始め、仕方が無いので、エメリィーヌに聞いた。
「あぁ、まだ言ってなかったんヨね。とりあえず色々あって、しばらくは帰らないんヨ」
へー、そうなのか。
って待て、色々って何だよ?
「実はこの勾玉は、超能力を使うのに、必需品。
ウチ達コッカ星人には欠かせない、いわば命のようなモノなんヨ」
と言っても、コッカコラ星では、無くても超能力は使えるんヨが………、
と、エメリィーヌが付け足す。
「無くても使えるなら、イラネェじゃん。」
俺は、人間なら誰しも思うであろう疑問を口にする。
すると、エメリィーヌが答える。
「勾玉が無くても使えるのは、コッカコラ星だけで、
他の星ではこれが無いと使えないんヨ」
そう言いながら、首にかけてある勾玉を手に取り、俺に見せるようにする。
「なるほどねぇ、それで?」
「で、あるときウチは、超能力の練習をしていたんヨ。………口で言うより見せたほうが早いんヨね」
そう言ったかと思えば、呪文を唱え始める、エメリィーヌ。
「コリクサコサクリエメラルドゥ。はぁ!! 記憶共有!!」
呪文を唱えると、勾玉が光り出す。
そして、エメリィーヌの指先もわずかに光っている。
「じゃあ、顔を近づけてなんヨ」
俺と琴音は、言われた通りにエメリィーヌに顔を近づけた。
そして、光る指先で、俺と琴音のでこに触れる。
触れた瞬間。
頭の中に、映像が流れ込んできた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここは、コッカコラ星の超能力学校の校庭。
周りには何もなく、人もいない。
そこに、少女が一人きりで、何かをしている。
「はぁ……………念力!!!」
その少女が手を前にかざすと、目の前の空き缶が、宙に浮く。
しかし、数十秒ほどで少女は力尽き、空き缶が地面に落ちる。
少女は、地面に手と膝をつき、肩で息をしている。
どうやら、凄く疲れるようだ。
「はぁはぁ……今、結構もったんヨ!!」
少女は、小さくガッツポーズをとる。
すると突然。
後ろから声が気こえた。
「ギャハハハ、たった数十秒で何喜んでんだよ。ダセー」
少年は、喜んでいる少女を指差し、馬鹿にしながら腹を抱えて笑っている。
「うるさいんヨ!! ルーブ!!」
キレる少女。
「だってよエメル、そのくらいだったら赤ん坊でもできるぜ………ギャハハッ」
いまだ馬鹿にし続けている、ルーブと呼ばれていた少年。
ってか、エメルってなんだよ。
俺がそう思っていると、頭の中に、声が響いてきた。
『エメルは、ウチのニックネームなんヨ』
へぇ。
なるほどねぇ。
俺が納得をしていると、急に記憶のほうから声が聞こえる。
「なんだ、まだそんな無駄な事やってんのかよ。落ちこぼれのくせに」
「そうだぞ!! お前がいくら練習した所で、上手くなんてならないよ」
次々に悪口を言いだす、三人組のいじめっ子達。
そして、悪口を言われているのは、エメリィーヌだった。
そしてそのいじめっ子のリーダーっぽい人が、エメリーヌに近寄る。
近寄ったかと思えば、エメリーヌの背中を踏みつける。
「超能力もろくに使えない雑魚のくせに、粋がってんじゃねーぞ」
何だよコイツ。
エメリィーヌは、何もしてねぇじゃねぇかよ!
しかも、無駄にイケメンだな、おい。
後ろのお二方は、大変残念なお顔なのに。
「そうだそうだ!!」 「やっちまえリーダー!!」
リーダーっの言葉に合わせて、後ろの家来っぽい二人が、口々に叫ぶ。
『ちなみに、こいつらはいつも、ウチをいじめるウザい奴らで、ルーブは幼馴染なんヨ』
と、エメリィーヌの説明が入る。
まぁ、そうだろうとは思ったよ。見た感じ。
「イタッ」
突然、エメリィーヌの声が聞こえる。
もちろん、記憶のほう。
何があったのかと思い、エメリィーヌのほうを見た。
すると、いじめっ子のリーダーに、超能力によって、小石をぶつけられていた。
おいおい、いじめってレベルじゃねーぞ。
エメリィーヌは大丈夫か?
そう思いながら、見守る。
「悔しかったら、お前も超能力で何とかしたらどうだ?」
と、小石を飛ばしながら、リーダーが言う。
小石をぶつけられているエメリーヌの顔は、
痛みに耐えていて、辛そう。などと言う顔ではなかった。
あの顔は、怒っている顔だ。
「何だよその顔、気にいらねぇ」
泣きもしなければ、嫌がったりもしないエメリィーヌを見て、リーダー相当ご立腹。
そして、小石ではなく、サッカーボールぐらいある石を持ち上げ始める。
超能力で。
おいおい、まさか、あれを飛ばすつもりかよ!?
当たったら、痛いじゃ済まねーぞ!?
俺が、そう思ったと同時に、その岩が放たれる。
そして、一直線にエメリーヌの所へ飛んでいく。
でかい岩が飛んで来ているのにも拘らず、
エメリーヌはゆっくりと立ち上がり、逃げようとはしない。
そして、岩がエメリィーヌの顔の目の前に来た。
あぶない!!
俺がそう思った瞬間。
エメリィーヌが、飛んでくるそれを、最小限の動きでかわす。
岩はそのまま、飛んでいく。
そして、学校と思われる窓ガラスに直撃し、
『ガシャーン』と軽快な音をたてて崩れ落ちるガラス。
それと同時に、
「おい、やベーぞ」や
「逃げよう!!」などといった、お決まりの声が響く。
「ふん、たまたまよけただけでいい気になるんじゃねーぞ!!」
と、リーダーが言い放ち、後ろを向いて逃げ出していく。
だが、キレたエメリィーヌが、おとなしく見逃すはずなどなかった。
「喧嘩の最中に背を見せるなんて、バカにもほどがあるんヨ!!」
そう言い放ったと同時に、追いかけるエメリィーヌ。
普段、超能力を多用している奴らよりも、
あまり使わない(使えない)エメリーヌのほうが遥かに足が速く、すぐに追いついた。
後ろから猛スピードで近付いてくるエメリィーヌを見て、
『ひぃぃぃぃ』と言いながら逃げていく三人組。
所詮はガキである。
逃げる三人組の背中に、手が届くぐらいの距離まで近づく。
だがしかし、何もせずに追い抜かすエメリィーヌ。
三人組との距離が、グングン遠ざかる。
三人組は、訳が分からないようで、走るのをやめることすら忘れている。
すると、エメリィーヌ突然立ち止まる。
そして、両腕を横に広げたかと思ったら、三人組のほうに突っ込んでいく。
かなりのスピードだ。
三人組は、『ぎゃぁぁぁぁ』という悲鳴とともに、泣きながら来た道を戻ろうとする。
だが時すでに遅し。
エメリィーヌの腕が、三人組の首に、見事にクリーンヒット。
そして、そのまま勢い良く倒れ、地面に頭を強打。
でかいコブを作って、おお泣きの三人組。
だが、エメリィーヌは、容赦なくコブの出来た所を殴り続ける。
とても強気な女の子。
正直、怖い。
その時、遠くから『何やっとるかー!!!!!!』という声。
どうやら先生のようだ。
で、この状況を見た先生。
当然のごとく、エメリィーヌが悪者だ。
三人組が先生に泣きつき、エメリィーヌのしたことを洗いざらい話す。
自分たちがした事は、話さずに。
「おい、同級生をいじめるのはやめろと言っただろ!!」
凄い形相の先生。
「この子たちに謝れ!! 心をこめて土下座しろ!!!!!!」
「ウチは、悪くない。よって謝らないんヨ」
先生に対しても、強気のエメリィーヌ。
「……よしわかった。その反抗的な態度。先生を馬鹿にする根性。
職員会議でお前の処罰を決めるとしよう」
完全にキレている先生。
つーか処罰って。
「だがもしも、お前がすべてを認め、謝るというのなら今日の所は許してやろう」
生徒と相手に、交換条件的なものを持ち出す先生。
普通の子だったら、ここだ素直に謝るのだろう。
だがしかし、エメリィーヌは強気であった。
「人の言う事を信じようともしない奴に、話す事など何もないんヨ」
鋭い視線で先生を睨みつけている。
ナイスだ!!
スッキリしたぜ!!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ここで、記憶の映像は途切れる。
「という流れで、地球にきたんヨ」
「どういう流れだよ!!」
後半、大幅カットされた感が半端ないぞ。
「家出なんヨ」
「なるほど、家出かぁ」
家出ねぇ…………家出……家出!?
おいおい、なぜ家出したんだよ!?
あの流れで、家出する要素は一切なかったぞ!?
さらっと、凄い事を言ったエメリィーヌ。
軽く流しかけたぞ。
「なんで、家出したの?」
と、琴音。
そうだ。気になり過ぎる。
するとエメリィーヌは、真顔でこう答えた。
「学校メンドイから」
「………それだけ?」
「それだけなんヨ」
さっきの流れ一切関係ねぇ!!!!!!!!!!!!
処罰は?
「処罰はどうなったんだよ!?」
「職員会議で、何も起きなかったらしいんヨ」
えぇぇぇぇぇ。
何コレぇ
そんなのありかよー。
俺はちょっとハラハラしていた分、ガッカリ感が半端なかった。
そう言えば、誰も触れてなかったけど。
「幼馴染のルーブは、どうしたんだよ?」
喧嘩のくだりで一切出てこなかったからな。
すごい気になってたんだ。
「え? 気付かなかったんヨか? 隅っこで、震えてたんヨ」
はぁ、とため息をつくエメリィーヌ。
なるほど。
ビビってたってわけか。
弱虫だな。
「それで、話を戻すけど、なぜに家出?」
学校がメンドイだけで、家出なんてするはずがない。
「んー。なんでだったんヨか?」
エメリィーヌが、腕を組みながら考え始めた。
つまり、
「忘れたのかよ!?」
『いやぁ』と言って、照れている。
なぜにてれる。
「親に反対されなかったの?」
なるほど。
さすが琴音。
的確かつ、鋭い質問!!
そんな質問にエメリィーヌが答える。
「『いい人生経験になるから、大賛成』って言っていたんヨ」
おいおい、そんなノリで家出させちゃダメだろ。
その親あってこの子あり、ってわけか。
んで、
「帰らなくていいのか?」
さすがに、ずっと居続ける訳ないだろうし。
だがしかし、エメリィーヌは軽い口調で、『平気なんヨ』と言っていた。
いいのかよ。そんなんで。
俺は、エメリィーヌに軽く呆れた。
もういいわ。
なんか疲れた。
そこで、話をやめて、俺たちはまた歩き出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その頃、海は……………
「どうすれば……俺は、どうすればいいんだぁ!!!」
一人で苦しんでいた。
第八話 完
追記:
はい、ご愛読ありがとうございましたー。
今回、後半ちょっと投げやりな感じになってしまった感が、ぬぐえませんw
いやぁ、細かく説明書いてると長くなっちゃうしー、めんどk………。
まぁとりあえず、細かいところは、九話でやるかもねwww
見捨てないでねwww
では、
次回おお楽しみに!!!!