表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

空気令嬢は王宮の壁になりたい

最終エピソード掲載日:2026/01/10
誰にも気づかれないこと
それが私の唯一の才能だった
呼吸をするように気配を消せる私は
婚約破棄の現場ですら背景と同化していた

そんな私がスカウトされた新しい仕事
それは隣国の皇帝を守るための壁になること
物理的な壁ではない
執務室の隅で息を潜め
誰にも認識されずに主君を見守る役目だ

冷徹無比と恐れられる氷の皇帝クラウス
彼に近づく者はすべて凍りつくと噂されていた
けれど私は見てしまった
彼が誰もいない部屋で
茶色いクマのぬいぐるみに甘えている姿を

見てはいけない激甘な素顔
尊すぎて直視できない推しのギャップ
もし私の存在がバレたら
この特等席は即座に失われてしまうだろう

咳払い一つ許されない静寂の執務室で
私の密かな推し活が始まる
はたして私は最後まで
ただの壁として心を殺しきれるだろうか
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ