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君が木の下で眠るなら  作者: 鯖のみそニキ
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1.森の子

 僕は物心がつくのが人より遅かったらしく、15の時に物心がついた。

 

 一番初めの記憶は......そう、確か深い森の奥で彼女と出会った時だった。


 その時彼女はアハハハハ!と、大笑いしながらこんなことを言った


 「は――初めまして――、私は悪魔だよ――そして君は15歳のケイルって言う名前の人類最強少年だよ――。やっぱだめだこれ面白すぎて笑えてくる、アハハハハハハハハ!」


 彼女の笑いは森中に響いた


 そう、これが彼女との出会いだった。


ーーー

 

 約1年前に彼女と出会ってからは彼女の森の小屋に二人で住んでいる。


 毎日彼女と森へ狩りに行ったり山菜採りをして、その後昼食や、夕飯を食べ、その後は歴史書や、科学書、そして魔術書などを読み聞かせられながら眠りにつく。


 いつも通り、読み聞かせられながら眠りにつこうとすると、彼女はこんなことを言い出した。


 「もうそろそろかな、実はね明日から学校に行ってもらおうと思うの、年的にもいいころ合いだと思うし、今日のために色々勉強させてきたしね」


 勉強なんかしてたっけ?


 「ああ、そうだね君には勉強だとは言っていなかったね」

 

 あれ、今まで寝る前に話されていたことは全部勉強だったのか?


 でもなんで?


 「なんでって思ってるだろうけど、私は悪魔だ。大半の悪魔は面白いことを求めて行動しているんだよ。今の君を学校に通わせるのが面白そうだと思っただけ」


 そういって彼女は笑った。いつも通り悪そうな笑顔で。

 

 「というかそもそもだけど、どこの学校に通わせる気なの?周りに学校らしきものないでしょ。今僕たちが住んでるの森の中だし」


 「えっとねえ、この森を少し離れたところに王都があるでしょ?......って、行ったことないだろうけど。まあとりあえずその王都から離れた場所に位置する学校だよ。ちなみに君には寮に住んでもらうし、入学手続きも済ませてある」


 え......なぜそんなときだけ手際がいいんだ。


 「さてと......さっさと準備するよ~明日は早いからね~」


 準備ってなんの......まさか明日から!?


 「何言ってるの当たり前でしょう?あ、そうだった、悪魔と人間の感覚ってずれてるんだった。」


 は?


ーーー

 

 いきなりのことだったが、さっさと準備を済ませて飯を食べた。今日の夕飯はやけに早く、すべてが終わったころはまだ日が落ちない時間帯だった。


 彼女が突拍子もないことを言い出すことは知っていたが、まさかこれほどだったとは。もっと彼女のことを知らないとひどい目に合いそうだ......


 ......僕が準備したところにもう一つカバンが増えている......しかも丁度一人分ぐらいの大きさの......いやな予感がする


 「えっと......この荷物誰の?まさか......」


 「あれ、言ってなかったっけ?私もその学校に通うって」


 言ってませんけど?

 

 「あれ?言ってなかったっけ?」


 言ってませんけど?


ーーー

 

 今日はさんざんなことがあった。情報が多すぎて頭が痛い。めまいがしそうだった。


 まあでも今はベッドの上にいる。ゆったりと寝付こうそしたらきっと全てを忘れて幸せの中に入ることが出来るはず......おやすみなさい....zzz

 

ーーー


 う...う~ん......誰だ?幸せの世界から引き抜こうとしてくるやつは......いつもは誰も起こしてこないのに......


 「言ったでしょ?明日の朝は早いって。さ、起きて、今から学校に行かないと間に合わないんだから」


 まだ瞼が重い...こんなのは初めてだ。いつもの好きな時間まで寝ていられたことはとても幸せなことだったんだなと実感する。


 ......それにしても暗すぎないか?......まだ日が上がってない頃なのかな?


 「えっと......今何時?」


 「午前1時半」


 ......参考までに......僕が寝たのはおおよそ午後10時だ。そしていつも起きてる時間が午前10時だ


 まだ4時間も寝てねーじゃねーか


 てか、明日は早いって言ってたっけ?......言ってたか。


 僕が荷物を背負ったりして支度を済ませていると......

 

 「さあ出発するよ~ここから走って学校まで行くからね~、ちなみに道中魔物が結構いるからちゃんと備えておいてね~」

 

 「え、ちょ、ま......」


 このパッとしない、けれど温かかったこの小屋ともしばらくお別れなのかと今までの思い出に浸る隙もなく彼女に手を引っ張られ強引に出発した。いや、させられた。


ーーー

 

 道中の魔物は魔法でとにかく蹴散らした。よくわからないけど僕は力を加減しないといけないんだそうだ。あたりが消し飛ぶから。

 

 なのでできるだけ手加減をして土魔法で魔物を倒していった。なんで土魔法なのかというと、彼女に言われたからだ。彼女曰くなぜ土魔法なのかというと一番周りに影響がないからだそうだ。確かにもし炎魔法を森で使ってしまったらあたり一帯が火の海になってしまうだろうけれど。走る速度も制限された。


 まあそんなこんなで目的地の学校へたどり着いた。馬車で


 またまたなぜだという疑問があるだろうけれどそれは彼女曰く、

 

 『走るの面倒臭くなった、馬車乗ろう馬車』

 

 だそうだ......だったら最初っからって言うのはいったんおいておこう。きりがない


 ついた学校は派手でも地味でもなかったものの敷地内に植えられている紅葉が紅葉していて結構見栄えが良かった。


 僕は時期が時期ということもあって転入という形での入学(?)になるそうだ。学年は1年でクラスは1組。どうも個性的な人が多いらしい、いやだなあ...


ーーー


 「はい、ということで今日からこのクラスの一員となるケイル君です、ささ、挨拶を」


 朝の会にて担任となる先生に促され挨拶をする


 「初めまして、本名はゴッドファー・ディル・ケイルと言います。ケイルと呼んでください。よろしくお願いします」


 「では――あそこの席へ」


 指定されたのは窓際の一番後ろの席だ。周りからいいなあという声が飛んでくるのでおそらくあたりの席なのだろう......隣の人が柄悪い以外は......


 「えっと......今日からよろしくお願いします」

 

 「お前、放課後校舎裏に来い」


 ......え?


ーーー

 

 朝の会以降生きた心地がしなかった。それというのも、あの出来事以外にも問題があったのだ。


 朝の会の後の休み時間に僕を見に来た人だかりを押しのけて覗きに来たガラの悪い奴らがいたし、そいつらのボスみたいな赤い髪をした男が僕の隣の席に座るガラの悪い男になんか合図を送ってたし......とんでもない学校に入れられたみたいだ。


 それで心を落ち着かせようと昼休み外に出たらなんか屋上から飛び降りようとしてるやついるし、そんでもって飛び降りたと思ったら地面に着く瞬間また屋上に戻ってるし......


 頭を休める暇もない......頭痛がしてきた。


 そしてだ、なぜか僕は校舎裏で面接みたいなことをされている。


 「ではまずお名前をどうぞ」


 なんでこうなってる。意味が分からない。彼女に助けを求めようと敷地内を駆け回ってたら偶然そこが校舎裏だったらしく、そのまま連れ込まれた。


 「えっと......ゴッドファー・ディル・ケイルです」


 今はおとなしくしておくのが賢明だろうと、思いたい。


 「では次に出身地をどうぞ」


 「えっと......わかりません」


 本当にわからないのだ。しいて言えばあの森だろうか?でもそれは出身地とはいえないし......

 

 「なるほど、違反質問にはちゃんと対応できるっと......」


 言っている意味がさっぱり分からないが、おそらく大丈夫だったのだろう。


 「でもね、一応今はこたえてほしいんだ。念のためね。今学校に入って来るやつなんて総じてやばい奴だったりするんだ」


 まあ......悪魔も入ってるしね......反論できないや


 「と、言われましても本当にわからないんです。何せ物心ついたのがつい一年ほど前でして......」


 そういった瞬間どっと笑いが起きた。もちろん相手側で


 「あははは、そんなわけないだろう。ねえ正直に教えてよ」


 圧をかけられた。けれど本当にわからない。


 「......だめだな、こりゃ埒が明かない、じゃあさっさと実力テストをしようか」


 えぇ......困惑しか湧いてこない


ーーー

 

 僕たちはグラウンドに移った。もちろんこの実力テストとやらをするために


 「ボス、では俺がやります」


 「おう!テストまでいくことはこれまでなかったもんな。お前の最初の仕事頑張ってこい」


 ......教室で隣の席になったやつだ。確か名前はカリファだったっけ。


ーーー

 

 戦いの合図とともに始まった。

 

 相手は格闘戦主体で動くのか蹴りや殴りかかってきた。


 ちなみに僕はというとすべて食らった。


 体は強くなっていても反応速度は速くなっていないようで......ただ動体視力はよくなっているようでスローモーションで近づいてくる足をよけられることなくゆっくりともろに食らっている状態だ。顔だとさすがに痛い。


 そもそも落ち着いているように見えるかもしれないけれどめちゃくちゃ怖い。足の震えを何とか耐えて顔にも出さないようにしてるけど怖すぎて動けない。しんどい


 相手がぽかんとしている......まあそうだろうね......


 そこには一歩も動くことのない不動の不審者がいるのだから。いくら蹴ったり殴ったりしてもびくともしない......考えてみただけでも怖すぎる。もし僕が相手の立場だったら真っ先に逃げているだろうね。今の自分の状態でも今すぐ逃げ出してしまいたいけれども。


 でも今しかない、相手が隙を見せた今を逃したら僕には何もできない。


 今まで使ったことがあって一番制御しやすい魔法......土魔法を......


 「させるか!」

 

 すぐそばまで迫ってきてる!まずい、格闘戦ではこっちが不利だ......ん?よく考えたら格闘しなくてよくね......あれだけ拳をもらっても大丈夫ってことは普通に力任せで何とか抑えたらいけるんじゃ......


 そうとなったら実践あるのみ


 スローで向かってくる相手の拳をよけることなく逆に殴り返す。ワイルドだね。


 ドン!という衝撃で決着はついた。僕の勝ちだった。


 「だ、大丈夫?」


 「大丈夫なわけ......ないだろ!」


 次の瞬間僕は唖然とした。


 土煙をあげ地面から立ち上がった彼の顔にはあるべきものがなかった。


 左目だ。左目が彼にはなかった。今まで気づかなかった、彼が前髪をおろしていたから。


 「勝者は――言うまでもないよな......。それと......こういう時どう説明したらいいんだろ――。まあありのままを伝えるか。」


 ボスは一呼吸おいてこう言った


 「こいつ、カリファは左目と左肘から先が無いんだ。悪魔と契約するときに代償にしてしまったから......」

 

 契約......悪魔からはそこら辺の話は聞いていた。何かを得るために何かを犠牲にする。本来得られるはずのない力だって代償を払えば手に入れられるんだとか......


 「それで......何を得たの?」


 僕はそう聞いた。そしてボスがしゃべろうとしたところを彼は止めた。そしてこういった。


 「お前におしえる義理はない、リベンジをしてみせる。待っていろ」


 そういう彼は今にも倒れてしまいそうだった。


 この戦いで感じた強さ、それは契約によって得たものなのだろうか?


 なんやかんや考えているとボスはいきなりこんなことを言い出した


 「君のその強さ、ボスにふさわしい!おい皆今日からこいつがボスだ!」


 ....................................え?????????


 「「「「「「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」」」」」」


 ええええええええええええええええええええええええええええ???????


 急に胴上げをされて何故かボスに昇格?させられた。意味が分からない

 

 胴上げが終わり一人一人がわざわざ挨拶しに来た。さっきまで敵対関係みたいなものだったのに。


 「よろしくお願いしますボス!」


 「よろしくお願いしますボス!」

 

 「よろしくお願いしますボス!」


 「よろしくお願いしますボス!」......


 でもボスって言ったって僕は人をまとめる力なんてないぞ?どうしようこの集団......


 「えっと、じゃあこれからボス返還式を行います......それでは元ボス前へ」

 

 よし、流れでこのよくわからない地位を返そう、ボスなんてめんどくさそうだし


 「ちょっとボスう、それはないですって。俺たちはボスについていくって決めたんですから」


 ええぇ......それほどまでにこの集団は力こそすべてなのだろうか?

 じゃあせめて――


 「じゃあ、元ボスを副ボスとする。そしてまとめ上げるのも副ボスだ、以上!」


 「ボス、それはダ――」

 

 逃げろーーーーーーーーーーーーーー


 僕はダッシュで寮の部屋へと逃げ帰った。寮の階段を駆け上がり出来るだけ急いで。

 

 ただ、僕は寮の部屋に帰っても休むことはできなさそうだった。だってそこには彼女――悪魔がいたのだから。


 「やあ、遅かったね。楽しいことでもしてたのかな?」


 「そんなことよりもここ男子寮だろう?どうやって入った」


 なんで悪魔は僕の部屋に入ってるんだよ。てかなんでは入れてるんだよ。


 「そりゃあ普通にだよ。」


 「普通にってなんだよ。」

 

 「そりゃ普通にだよ。」


 「......」

 

 僕は会話をあきらめた。疲れた。早く寝たい。


 そういえばそもそもだ


 「なんで僕の部屋に来たんだ?」


 「何となく。」


 聞かなきゃよかった。もっと疲れた。


 「じゃあでてけ」


 「ああ、最後に一つだけ。私が悪魔だってこと、わかってると思うけど誰にも言わないでね」


 そりゃ分かってるとも


 彼女はそう言い残して部屋を出て行った。やっと休める。

 

 部屋に備え付けてある風呂に入り、そこで気付いた。


 何も食べ物がないやあると言えば1階の食堂ぐらいだけど......


 さっきのことがあるし出来るだけあいつらとは会いたくない......

 

 よし、寝よう


 そして寝た


ーーー


 ~ケイルが寮に逃げ戻った直後~

 

 「みんな合わせてくれてありがとうな......いきなりあいつをボスにするとか言い出しちまってよ」

 

 「俺らうまく合わせられてたか?」

 

 「ああ、それはもう――」


 素性の知れないあいつを放ってはおけない......実力でも俺たちではかなわないだろう。そうなったときにできることは一つだけ。


 おだてる!

 

 ふざけてるわけでは無い、ただ守るためにはこうするしかない

 

 俺たちの居場所を守るためには......

 


キャラクターに魅力を付けたいけどわかんないなあ、そして書く期間があるとすぐどんなキャラクターだったのか忘れちゃう、そもそもキャラクター像がブレブレな気もするし戦闘描写わけわからんし、小説むず


場面の説明がなさ過ぎて面白くない紙芝居みたいになっていないか心配です

。がついていたりいなかったりするのは気にしないでください。

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