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愛想

作者: ナダ

愛想が尽きる

読んで字のごとく、愛も想いも尽き果てる


愛は無限にあるが

誰彼かまわず愛想を振り撒くものではない

恋心やときめきなんてものは、思い込み

遺伝子の働きや性欲により、フィルターがかかる


三年もすれば我に返る

近頃では蛙化現象で、より早く冷める

顔や体、所有物、背景、状況

すぐに騙される脳?いや、打算的な心?それともただの依存?


顔が変わったら?

体型が違ったら?

借金を背負ったら?

要介護認定の身内ができたら?

いったいどこを好きになったの?


自慢できる見た目?職業?収入?

自分にとってメリットが発生するから?

結婚するには都合がいい次男だから?

家付き、親無し、昼寝付き?


そんなことない

優しい性格、リードしてくれる頼り甲斐

賢くて器用、中身、行動に惚れた?

人は変化する生き物


あんなに丁寧で気遣ってくれたのに

何でも率先して能動的だったのに

記憶力低下?老化?

そんなに雑だった?

面倒になった?いい加減でいい?


馴れ合い、当たり前、毎度のこと

飽きた、無理してた、言い訳

いつからかお互いを思い遣る気持ちも

リスペクトもプライドも何処へ?


完璧な人間なんていない

向上し続けた場合は、相手との価値観にズレが生じてくる

お互いが同じくらい同時に向上していくなんてことは滅多に無い

目指す方向性も異なる


変わらないものなど、ない

あの日のあの人も

昨日の私も、もういない

あの時、好きになった想いは本当だったとしても

今も、ずっと同じではない


だから、結婚という法で制約をもうけて維持させる

そうでなければ、安心して子どもも産めない

子どもが成長して、経済的に困窮しないのであれば、ほぼ離婚するだろう


離れないにしても、そこにある愛や想いは家族や友人、仲間、恩義、寂しさ、感謝といった思いだろう

わかりきった話だった

手を繋いで散歩する老夫婦に憧れる?

実際は手を引いてロコモ防止に歩かせているのが現実



人を好きになるのに理由なんてない

理由があるなら、それは嫌いになる理由にもなる


前世やカルマ、魂の約束など

物質的、三次元的理由ではなく、宇宙の采配、学び、進化のためなら

愛想が尽きたら、用済みということになる

生きるための原動力?


やはり、人の縁も人知を超えた領域なのか

ならば、アレコレ悩んだところで仕方ない

本当の自分の思いのまま、混じりけのない心で応じるしかない


しかし、愛の想いはなかなか複雑で手強い

自分の気持ちを見極める難しさ

考えるな、感じろ

理由も言い訳も思考するな


そうじゃないと、すぐに愛想が尽きる

真実の愛を信じたい









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