第7話 ベッドの中で抱きしめる。
その夜。
新しい俺の住み処である白亜の城の掃除が終わった。
俺が王都から連れてきた侍従や侍女たち、使い魔3人娘たちのお陰で綺麗になった。
王都からここまで連れてきた侍従や侍女たちは20名ほどで全員優秀であり、幼い頃から俺に使えている人間なので忠誠心が高い。
気心が知れた臣下たちなので気が楽だ。
侍従と侍女たちが造った豪勢な晩餐を食べ終わると、俺は風呂に入った。
30人は入れる大理石の浴場で、俺は汗を流す。
「あ~、疲れた。マッサージと洗髪、よろしく」
俺が椅子に座りながらルーナ、ベルダンディ、ミスラに頼む。
「了解なの。しっかり洗ってあげるにゃ」
ルーナが石鹸で泡立てて俺の体を手で洗う。
「ご主人様、お疲れさまでした」
ベルダンディが俺に労りの言葉を言いながら俺の背中を手で洗う。
「掃除はほとんど私と侍従達がしたではありませんの。ご主人様はベッドで寝ていただけでしょう。ご主人様が疲れているのが納得できまんわ」
ミスラもツッコミを入れながらも俺の髪の毛を丁寧に洗ってくれる。
「全裸の美少女3人に体を洗わせる……。これ程の幸福は無い……」
「恥ずかしいから、そういう事は口に出して言わないで欲しいですわ……」
ミスラが恥ずかしそう言う。
「正直な所がご主人様の美点なの」
「ご主人様は嘘がつけない御方ですね」
「ルーナ、ベルダンディ! 甘やかし過ぎですわよ!」
ミスラのツッコミが浴室に響く。
ああ、極楽だ。
その夜、俺はいつも通り使い魔3人娘たちを下着姿にして、ベッドの中で抱きしめて寝た。