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頼庵流創作の思考回路 ~エッセイ集~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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自分なりの創作手法 ~構想から掲載まで~


 お寄りいただき感謝です!!

 エッセイを上げるたびに多くの方が読んで下さるようで、レスがとても嬉しい今日この頃です。

 おかげさまを持ちまして、わたしが上げるエッセイですが、毎回とはいかないまでもメイン作品(代表作ですね)以上の評価などを頂くものが出てきました。


 大変ありがたく思うのと同時に、そういえばこんな話はしたことが無かったな? と思いまして書いてみようと思ったのが、このエッセイのテーマである『自分の作品における構想から掲載に至るまで』になります。


 お時間のある方は御付き合いくださいますと嬉しいです。



 長編作品を執筆する時、皆さんはどのようにして作品に落とし込んでおられるのでしょうか?

 プロットをしっかりと作り、その通りにストーリーを展開なさって掲載まで至っているのでしょうか?

 それともまた違った方法で?


 私は現行では連載を4本しています。少し停滞している物もありますが、メインはしっかりと進行中です。

 そんな私が行っている手法はというと――。


 プロットは有りません。

 いや厳密なるプロットは無いといった方が良いかな?


 ここではメイン連載で執筆するにあたって、どのような方法を取っているかという事を書いて行きますが、このメイン連載作品に限って言えば、プロットと呼ばれるものはありません。

 

 章がありまして、その章の『核』となる物から物語の肉付けを行う方法をとっています。わかりづらいですよね?

 実際にしている事を書きますね。



 まずは章の『冒頭部分』『話の核』『終了部分』と大まかなものを決めてしまいます。冒頭部分はそのままですね、話の核へと導入する部分ですので、上手くそこにたどり着くように書いています。核になる部分は、その章で『書きたい部分』ですので、出来る限りは内容などは動かさないようにしています。そして終了部分はその章の『核』の内容によって楽しい感じで終わるか、悲しい感じで終わるのかを変えています。


 以前にも少しですが書いた事があるかと思うのですが、決められたストーリーの流れは主にこの3点だけです。


 実際に執筆段階になって、登場人物達がどのように動いてくれるかにより、内容はどんどん変わって行きます。よく登場人物が勝手に動くという様な話を耳にされたことが有る方もいらっしゃるとは思いますが、そんな感じです。

 イメージ的には……アニメ・ドラマを外側から客観的に見ている感じ。そこに登場する人物達には一切の台本とかが無い感じに進行している。全てアドリブ。

 

 う~ん……分かりづらいな……。


 その物語の夢を見ている感じ……の方がニュアンス的には近いかもしれません。


 なので、プロットなどは有りません。その見ている者(主人公だったり登場人物の一人だったり)の内容によって、どんどん流れが変わったりしますけど、その章での『核』だけは変わらない。ただ変わるとすればそれは章の終わり方ですね。


 初めに自分で考えていた終わり方じゃなくなったことも多くありますし、そのままの考えが影響されたところもあります。


 なので1話あたりの文字数はその辺りにも影響されてしまって、長いものも有ればかなり短いものも有ったりとバラバラになっています。

 これはですね、一連の流で見ている感じを書き出しているので、区切りが分からなくなってしまうからなのですが……この感覚が共感できる方いらっしゃいますかね? いらっしゃったらその方にどのようにうまく区切っているのか教えて頂きたいです。


 作品的には10万字は越えていますので、長い事この手法で執筆しているのですが、時折ですね「プロット有るんですか?」とか「どのように物語の構成をしているのですか?」などと聞かれることが有ります。


 こういう時に明確に「こういう手法ですよ」と答えても、なかなかうまく伝えられないでいます。大体の私の作品はこのような手法をとってますので、感想欄などで「この先はこうですか? ああなりますか?」など書いて頂くんですが、未だにこの手法を取っているので明確な『先』は答えられません。


 いやネタバレが嫌だから答えられないのではなく、それこそ『登場人物の言動次第』なところが多いので答えられないというのが本音だったりします。


 大まかな流れとか、構想はお話しできますが……。


 自分で書いていても『あれ?』と思う事が多いので、皆さんが読んで頂いた時に予想外なことになっている時があるかもしれません。


 それも物語の醍醐味と言えなくもないと勝手に思っているので、これはこのまま変わらずに続けていくでしょうね。


 そして以前のエッセイにも書きましたが、初めに書いている時は方言などはそのまま書いています。なので1話分とか書きあがる度に少し修正したりは良くしています。その都度そのストーリーに合った言葉遣いに直しているのですが、どこまで直せばいいか悩んだり……。


 これも忘れてはいけませんね。

 ストーリーの中には実際に有った事などを参考にしたところなども有ったりするので、その事を調べたり表現の仕方を変えたりという事はちゃんとしています。

 初めに書いたままで出すという事はあまりないですけど、注釈などを加えられるところは加えてます。


 ただそれにしても誤字脱字変換間違い等はどうしても減らす事が出来ていませんが、その辺はご愛嬌という事でご勘弁願いたいところですね(笑)



 私が書いている作品はこのような形で生まれています。

 それでも良く纏まっているなどと仰っていただけると大変ありがたいです。


 ただし……ネックな事が一つありまして。

 それは、その時にどうしてそういう流れになったのかを書いて残せない事ですね。書いたとしても、実際に掲載した物語がそうなっていない事が多いというのが今の所最大のネックになっています。


 今からでもしっかりとしたものをとも思うのですが、これがなかなか上手くいきません。


 

 最後は愚痴のような感じになってしまいましたが、これが自分なりの創作手法です。創作の手法は十人十色ですから、自分に合っていると思われるものを駆使して、皆さんも執筆ライフを楽しんでください。


 自分で言うのもなんですが、私は私の手法をお薦めはしません(笑)


 ではこのエッセイはこの辺で締めたいと思います。

 ここまでお付き合いいただきまして感謝です!!

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