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頼庵流創作の思考回路 ~エッセイ集~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
16/29

幻想的か現実的か


 

 作品を執筆する時に気を付けるモノって、ジャンルによっても違いますよね。

 特に現実世界を中心にしたお話などを執筆する時は『どこまで』現実的にするか悩んでしまう……。


 私が執筆するうえで考えている事が今回のテーマになります。



 現実世界に近い世界感を執筆する時、どのあたりまでリアリティを出すか悩んだりしませんか?

 私はけっこう悩みます……。


 現実恋愛ジャンルの様に、しっかりとその世界感が表現できる物語の時は、実際に体験した時の情景・風景などを盛り込むので、その時にあったものをそのまま作品へと落とし込むことが出来て、表現したい描写は自分なりにではありますが、ほぼ内容に描くことが出来ているんじゃないかと思います。ただし読んで頂いた方がその描写で満足するかは別ですけど。


 それが難しいところでもありますよね。


 ところがですね、現実にそこにあったからと事細かく詳細を書き込むことはしないよううにしています。

 想像して読んでいるうえで邪魔になるんじゃないかと思うからですね。


 例えばですが、少し前に執筆したホラーでのお話し。

 『新雪の上を進む時にギュッ!! と音をさせながら踏み込んで停まる』などという表現をしたことが有りますが、この場合確かにその通り音をさせながら停まるのですけど、その時はブレーキの音がしたり、周囲に何かあればその音が混ざるはずですよね。


 その事は『無かった事』として書き込んでいません。


 その場面だけを想像して欲しい時は、あえて変なものは省いて行き、その場面を一番創造しやすいかな? という様な表現をする分だけで構成しています。


 もちろん、その他の細かいものが有った方がいい時は、素直に書き込んでいますけど、自分なりのこだわりと言いますか『余計だな……』と思ったところは容赦なく削除してしまいます(笑)


 リアルに近いものがあればそれだけで想像できてしまうし、その周辺の事なども想像する楽しさを失いたくないんですよね。


 ちょっと変わったところではホラー作品などでは、遠回しともとれる手法を使用しています。

 お気づきの方がいらっしゃるかわかりませんが、私の作品では現実的にあるはずの『グロ表現』が割と少ないと思った事が有る方多いと思います。


 リアルに近づきすぎるとただただそれは『グロさ』だけの作品になってしまうと思うので、リアリティは出しますけど決してリアルではない描写に留めています。


 その感じが『ハートフルホラー』になってしまう一因かもしれません(笑)



 

 今回のお話で何が書きたいのかというと、ここからが本番です。


 今現在ですねファンタジー作品を執筆していますけど、リアリティがある場面とファンタジー的な表現の場面。どの程度に表現するか迷っていたりするという事ですね。


 ファンタジー作品を書いた事がない訳じゃないんですけど、全てにおいて幻想的世界観のままで書いたモノの方が少ない気がします。


 以前の代表作品もですね、ありそうな世界でなさそうな世界観だという事で、ジャンル変更をしたのですけど、ソノ作品の中でもどこまでリアリティを出すのが正解なのか摸索中なのです。



 幻想的世界観寄りにしてしまうと、ソノ作品の世界観が壊れてしまうし、現実的世界観寄りにしてしまうと表現できないところが出てきてしまう……。


 正直な所今でもかなり悩んでいたりするんですけど、そういう時はよせられた感想などを確認して、連載ならば次話に活かし、短編ならば次の作品構成の時に取り入れようと試みたりと、割ともがきながら毎日四苦八苦しています。


 ジャンル的な苦手意識なのか、それとも執筆した経験の少なさなのか解決するのは難しいかもですね。


 いやもしかしたら……答えは無いのかも? なんて思ったり。



 そういう葛藤を抱えながら、今日も執筆してお話を構想しています。



 今回はここまで。

 お付き合い感謝です!!


 

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― 新着の感想 ―
[一言] 幻想か現実か、どこまで書くか書かないか……難しいですよね!! (自分ができているかどうかは完全に脇に置きますが……)私が個人的に創作において大切にしたいと思っているのは、“緻密に作り上げた…
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