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頼庵流創作の思考回路 ~エッセイ集~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
15/29

短編と長編(連載)の違い



 最近連載物を少しずつですが執筆を再開しまして、これまで感じなかったことがいくつかあります。

 

 それはですね、連載物って割と長期的なビジョンで『先』を見ながら執筆してたな。という事なんですよね。


 え? 当たり前じゃね? って? 

 まぁプロットなどしっかりと練られて執筆なさっている方々からすると、『何をいまさら……』と思われるかもしれませんけど、私はですねプロットというか大まかな『書きたい根幹』だけはしっかりとメモ帳に認めていますけど、そこまでの流やそこからの流れなどは割と流動的な感じで執筆するスタイルなんですよ。


 そんなわけですから、思った以上にお話しが長くなったり短くなったりすることが多々あるのですけど、それでもこの感じたモノは自分的には意外だったんですよね。


 連載物を書く時は、前述しましたけど根幹に繋がる様に書いていきますが、その根幹部分を物語のどのあたりに持ってこようか……という事などを意外と考えながら執筆しているんですよねこれが……。


 実際のケースで説明するとですけど、根幹部分を含めて考えると10話程(1話5000字程度として)と見積もっておき、そこからどの話数部分に根幹部分を入れよう!! などと考えます。 いつもですとだいたい大まかに言うと後半部分に入るのですが、そこまでの流れをしっかりと執筆しているとですね、時折『あれ? 短くね?』とか、逆に『長くね?』などと感じてしまう時があります。


 そうなんですよ……思った以上に、『その部分よりも先』を考えながら執筆しているんですよね。なので短長を感じてしまう。


 そうなると長い時はまだいいんです。出来る限りそぎ落として行けばいいので。短い時は……本当に厄介で……。


 『足せばいい』と簡単にはいかないのが物語なわけで、そのお話に合ったものを継ぎ合わせていくわけです。


 そういう時に問われるのは、自分の中の引き出しでしょうか。これが自分が感じている以上に引き出しの幅も許容量も、またそこにしまってある知識も経験も全く足りてない。


 なので連載作品を執筆する時は、出来るだけ同じ作品を長い時間かけて執筆できるところまでを書いてしまうようにしています。


 短いよりは長い方が自分的には楽なので(笑)




 これとは違い短編(5千字~2万字程度までですかね)などの場合は、連載を書く時とはまた違った書き方をしています。


 物語を作るという上では、連載物を考える時と同じですが、それだとどうしても長いものになってしまう。


 なので必要な部分を残して、いらないものをそぎ落としていく作業が入るわけですけど、その時に以前この作品集にも書いた通りの物を使用したりしてます。それが『わざと外す』というモノ。


 実はですね……。

 私はけっこうな数の短編を掲載していますけど、そのどれもが初めて短編用として執筆した時は予定字数よりも1万字~数万字越えていたりするんですよ。(^▽^;)


 まぁこれは考え無しに書いてしまっているのが原因だと思いますが、根幹部分を書く為の前と後を特に制限しないで、思うがままの状態で書いているからなんですよね。


 ですから、例えば自主企画をされている方の企画へ作品を提出しようと思ったとして、それが文字数制限があるとそこまでの字数をそぎ落とす作業が多くなります。


 この作業は毎回のようにやってるんですよ。


 字数制限がなければ有る程度のそぎ落としや、『わざと外し』をしたモノを提出してます。

 そしてそういう事をし慣れてくると、意外と早くできるようになってしまうから慣れって怖いですよね(笑)


 

 自分が『読んで欲しい!!』とか『ここを読ませたい!!』とか思っているよりも、読んでくださった方が意外な発見をしてくださったりするので(削ったところなど)、『そこか!?』というようにちょっと楽しかったりします。



 自分が同じ『根幹部分を書く』にしても、短編と連載物では違いが出るモノだな……。

 


 皆さんの場合はどのように書き分けていらっしゃるのか興味がありますね。



 今回のお話しはこの辺りまでとしましょう。

 ではまた。

 


 

お読み頂いた皆様に感謝を!!

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