表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
頼庵流創作の思考回路 ~エッセイ集~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
12/29

珍しく作者本人による作品解説をしてみよう!!




 このお話は、思い付きと言っては何ですけど、ここ最近掲載した3作品がどのような構想から執筆されたのかなどを、本人である私が少しお話しさせていただきたいと思います。


3作品ありますので、少し長くなるかもですが、お時間のある方はどうぞ最後まで御付き合いください。


 まずはそうですね……。

『バス停の母娘』という作品から行きましょうか。

 この作品はジャンルがホラーとなっていますが、実は怖いところはほぼ出て来ていません。しいてジャンル付けすのであれば『ハートフルホラー』かな? と思っています。


 作品はとある青年が幼少期から体験したエピソード形式となっていて、その体験が不思議なモノだったという様な内容となっています。


 この物語を執筆するにあたってですが、まずこの物語……実は元になったエピソードがありまして、実際にとある方が体験したものを脚色し、それを物語になる様に構成し直したものなのです。

じぶんが体験した事では無いので、細かい部分は説明できないところが有るのですけど、聞いた話を基にしていますので、何を感じたのか感じなかったのかは直接知っています。


 ただ、それをそのまま作品として物語に落とし込んでしまうと、少しばかり『ホラー感』が増してしまって、心温まる話のはずが『怖い話』となってしまう為、あえてその部分は執筆ぜずに最終的には『その先』を感じさせる終わり方に纏めました。


 こういう構成の仕方はメイン連載作品で慣れていたので、実際には楽……と言っていいかわかりませんが、執筆しやすかったのは間違いないですね。


 あ、勿論執筆するにあたって、元ネタを話してくださった方には承諾を取ってますよ。ただ終わり方に関しては……。お話はしっかりと『終い』になっていますが、実の所――。

と、いう感じです。

 『怖くないホラー』もあるんだよ? という事を感じて頂けるような作品にしたかったので、この作品に関してはこのままでいいような気がしています。



 続いてですが……。

 直近であげた『うそつき』に関してにしましょうか。

 この作品は自分が執筆する作品にしては珍しい(女性主人公で進む物語も執筆はしていますが)、女性視点からの構成になっています。


 実はですね、私はこの『女性視点』から物事を書くという事が、以前からかなり苦手としていまして、つまりだからこそそういう作品が少なかったりもします。


 本来この作品は男性視点での構成を考えていたのですが、男性視点からよりも女性視点からの方がより世界観を感じて頂けるかな? と思いまして急遽変更して書き上げました。


 そしてこの作品は、このエッセイ集で直近上げました『あえて外す』という事をしています。

それは、恋のお相手の母親からの手紙の部分ですね。

 その内容を全く執筆していません。いや、正確には執筆はしたのですが、作品内にはその部分を掲載していないと言った方が正しいのかな?

 そしてもう一点は恋のお相手が何時――といった点です。


 あまりネタバレをしたくないので書きませんが、とある時点からとある時点へと切り替わる、その間にあった出来事をまるっと省いているのです。


 これは、主人公の『その後の行動』で何があったかわかるかな? と思ったのであえてその部分は載せない様に削除しました。


 自分的にはそれでよかった気がしています。そういう事もまた想像していただけると、物語としての幅が広がるんじゃないかと思いますし、その邪魔をする部分はあえて外したいとこの先も思います。


 そしてこの作品、また珍しい事にハピエン好きな自分には割と驚く――です。まぁご興味ございましたら読んでみてください。



 最後になりますが、『誤爆――』ですね。

 この作品は自分が書き易い『あるかも・ないかも』作品の様な構成にしてます。そしてこの作品は読み始めれば割とすぐにラストがどうなるかわかってしまう。そんな構成にしています。

 3部構成にした理由は、勿論文字数が多くなってしまったので、読んで頂く時に区切りが有った方がいいかな? と思った事が一つ。


 前半でだいたい予想できる内容を最後まで読んで頂けるか――という、ちょっと試した構成にしたかったのが一つ。


 そしてこれが一番大きいかな? 物語前半と中盤以降でのギャップを感じて欲しかったから。という感じです。


ギャップという部分に関しましては、初めと終わりでかなり変わっていますので、その辺りを楽しんで頂けると嬉しいですね。


 この誤爆という作品に関しては、学園ものである点と前半に見せる雰囲気の事を考えまして、あえて明るい環境になる様に執筆しています。それはシリアスと笑いを交互に持ってくるという事と、会話部分でのやり取り部分ですかね。


 出来るだけ描写は細かく、それでいてくどくならないように心がけながら執筆しています。


 エモいという表現はちょっと自分には似合わないので、その言葉の意味のままで使用しますが、エモーションを感じられる様な作品作りを目指して、日々努力しています。



 と、ここまで3作品に関して書いてきましたが、時々はこういう感じのエッセイ? お話もいいかな……と思いまして、今回書いてみました。


 考えていないようで、実は私も色々と考えながら執筆しているのですよ? (笑)


 それとこれも最近なのですけど、描写に関して分かりやすいとか、細かいところで『良い』と仰っていただけることが増えてきました。以前は全くそのような事は言われた事も無いので大変嬉しいです。


 『変わらないように』でも『変わっていくように』これからも精進したいと思う所存です。


 今回のお話しはここまで。

 またおあいしましょう!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ