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頼庵流創作の思考回路 ~エッセイ集~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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わざと外す




 今回お話しするのは、『どうして()()を書いてないの?』という事ですね。

 

 私の作品を一作でもお読みくださった方なら、わかってくださる方も少数でしょうがいらっしゃるかと思います。そしてこれから読まれる方も『そういう作風』だと思ってくださりながら読んで頂けると、作品の内容が納得できるかと思います。


 まぁその辺りは実際に作品を読んで頂いてからの方が分かりやすいとは思いますが(笑)


 では表題の内容に移って行きますね。

 私の作品は基本的にはメインで連載している作品を中心にして執筆活動しています。メインというのは代表作の事では無く、軸にしている連載作品の事なのです。

 今現在は代表作を短編の作品になっていますが、その前は長期連載物を代表作にしていました。


 そしてその代表作というのがジャンル的にはこのなろう的には無い『ハートフルホラー』とか『ラブコメホラー』とかになるんじゃないかな? と思います。


 聞き慣れないと思いますね。造語ですから(笑)


 というのもですね、私が執筆しているホラー(ジャンル的なホラー)作品は、この連載されている作品の内容とはちょっと違います。


 短編などであげている作品もそうなんですけど、あえて『そのもの』は出さないかもしくは触り程度に出すという手法(?)を取っています。

 

 そういうお話を和ホラーとかジャパンホラーとか言うみたいですけど、最初から狙ってしているのは『短編』で掲載する作品が多いですね。

 もちろんそういう作風が自分が執筆するにしても書き易いというのもありますが、その……スプラッター的な恐怖は個人的に苦手というのも起因していたりします。


 何よりも確かにホラーなのだから『恐怖』の対象は必要なのですけど、実際に遭遇したりしないとその本当の恐怖は分かりませんからね。どこまでお伝えすることが出来るかという自分の未熟さもちょっと加味されて、私の作品では『あえて外す』事にしています。


 そうするとどうなるか――。


 恐怖を前面に出さないで恐怖を煽るという事になるのですけど、そこはあえて煽らないようにしています。


 なんでしょう? じわじわ来る? という表現が合っているかわかりませんが、読み進めていく度に『うわぁ……』とか思っていただけるようなお話を足したりしながら、構成するわけですけど、それもまた物語の一部で『恐怖』を引き立たせる重要な部分なんですよね。


 そしてこの『わざと外す』という事は、ホラー作品だけでは無く、恋愛ジャンルであったりファンタジーであったりで活用しています。


 恋愛作品の場合は『5W1H』のなかでどれか一つとか、二つとか書いていない場合があります。それは感想とかでいただく時が有るのですけど、その度に『わざと書いていません』と返信したりしています。


 あ、時々は本当に書くのを忘れている時がありますけど、その時はしっかり修正しますよ(笑)


 ただ……創作しているうえでですけど、何でもかんでも全てにおいて綿密に出し惜しみなく書ききってしまうと……何と言っていいか……。


 読んでいただいている方々の想像していただく力というか、その想像していただく内容というかそういうのを邪魔してしまうような気がするんですよね。


 確かに事細かに書いて有れば親切で分かりやすいでしょうけど……。


 なので描写の方を少しでもテコ入れして細かいものにし、あえて外すようにしているのですけど、それが実はフラグになっていたりする時もあるので、難しいところでもあります。


 と、いうわけで、私の作品に関してはそういう描写が『無い』作品が多いというのが特徴ですね。


 でも企画などに出す際には、その規定に合うように書いていますので、()()ではありません。

 

 安心してお読み頂けると思います。



 今回のお話しは『わざと外す』という事を書き出してみました。

 ではまた次のお話しで。


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