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森の奥の師匠様(仮)  作者: ただの凡人
1章 頼れる友達
9/48

1話 やらなければならないこと。

ここが1話だと思ってください!

世界観の説明とか一切ないんですが……



文字数(空白・改行含まない):1603字

「おはようございます!アルさん!!!」


「…………ぅ……」

 

 そう呼ばれた女性、アルは段々と覚醒していく。

 かなり昔の夢を見ていた気がした。

 うっすら瞼を開けるとカーテンの隙間から朝日が入り後で来るのが目に入る。


「体調は良くなりましたか?」


「……一応」


「なら、朝食食べましょう!食べるのは生きることの源です、あったかいうちに食べに来てくださいね!」


 起こしに来るのと同時に朝食を食べに来てくれと催促してくれた少女は、朝から元気よく動き回っている。


「よし!」とアルは小さく呟き、服を着替える。

 体には女性の艶やかな肌とは思えないほど無数の傷がある。

 しかしアルはそんなことを気にせずに服を着替え、部屋を出た。

 そのまま朝食を食べる前に、顔を洗うために井戸へと向かい、そしてパパっと顔を洗い拭いてから、朝食を食べるためにいい匂いのする方へと足を運んだ。


「あ、おはようございます!アルさんのご飯はあっちに置いてありますよ!」


「ありがとう」


 少女に指で示された方へ歩みつつ、感謝の言葉を告げる。

 用意された朝食の豪華さに驚かされつつ、アルは周りを見渡す。朝食の出されたここの場は食堂、20×10mほどの広さがあり、今朝は3、4人ほど朝ごはんを食べに来ている人がいた。


「いただきます」


 パクパクと出された朝食をおいしそうに食べつつ、アルは今朝見た夢を思い出す。

 懐かしい夢を見た。もう10年も昔の出来事だった気がする。


「アルさん一緒に食べてもいいですか?!」


 そう思い出に耽りつつご飯を食べているアルに、突然声がかけられた。


「うぇっ、えぇ。どうぞ」


「すみません!驚かせちゃいましたか?」


「全然、大丈夫」


 あからさまに驚いた反応をかき消すようにアルは大きく手を振る。


「それにしても、モルフォシカちゃんは朝から朝食を取らずに動いていたの?」


「はい、ちょっとだけつまみ食いはしてますけどね。それと、私のことはルシカって呼んでください。友達からもそう呼ばれてて親しみやすいので」


「分かった」


 少しの雑談を混じえて、ルシカはいきなり聞いてきた。


「アルさんは今日何する予定なんですか?」


 聞かれて、アルは少し長めに悩んでしまう、そして結果として返した言葉が……


「やらないといけない事が多くて、何から手をつければいいのかわからないところ……」


 アルはため息混じりの苦笑をしつつ、食べ終わって空になった皿を重ねる。


「あ、片付けは私がしておきますよ」


「そんな、まだひとつも恩を返せて無いのに」


「何を言ってるんですか、アルさんは私の命の恩人とも等しい存在なんです!だから今ここで寝泊まりできてるんですからね?」


 ルシカはニコッと笑っていつの間にか間食していた自分の分のお皿も重ねてさっと席を立つ。


「あっ、ひとついいかな?」


 タイミングを逃すまいとアルはルシカに話しかけた。


「なんですか?」


「ここの近くに大きな図書館とかってあったりする?」


「それなら、うちの宿を出て左に真っ直ぐ行ったところにエルゼスリア大図書館がありますよ」


「教えてくれてありがとう」


「何しに行くんですか?」


「ただの調べ物」


「そうですか……」


 ルシカは何か考えた様子を見せたその後すぐに「あ、お皿片付けに行きますね〜」とアルの分のお盆も持って厨房に姿をくらました。


 やらないといけない事は沢山ある、主な項目をあげると……

 体力、魔力の回復。ここら周辺について、今のこの世界の状況。九大魔王について、最新の情報を得ること。

 実を言うとアルは箱入り娘に近い存在で、世間一般的に知られている知識を持ち合わせていない節がある。

 それを頭に入れつつ体に関する回復等して、行かないといけない。

 大まかに今しないといけないことはこれだ。

 何からどう始めればいいのか分からない、だから書物を読んで知識を得る。小さい頃にしていたことだ。


 確認が終わったところで、アルは席を立ち、ルシカに言われた道なりにエルゼスリア大図書館とやらへと足を運んだ。


1話目からこれじゃどんな話でこうなってるのか分からないよ?!

って方、これより前にある「読まなくてもいいやつ」を見ていたとしてもこの話には綺麗に繋がりません。


Q,どうしてこうなってしまったんですか?

A,私にも分かりません( ˙-˙ )

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