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心離額  作者: ゆー
1/1

しんりがく

ねむい

ヒトというものは、おおよそ形を持っている。


これは非常に面白いことだと、僕は思う。


ヒトであればおおよそ目で見れば、それはヒトだとわかるほど、その形の多くは似通っている。

頭があり、顔があり、首がある。

胸があり、腰があり、足がある。

肩があり、腕があり、手がある。


長年の清流に流され、転がりぶつかって河口に追いやられた石のように、代わり映えせず、見紛えることがないほどつまらなく定まる。


そうしてできあがったこの群れを、その一部から一部へとその形を見たところで、なにも意味はないと思えるほどに我々はヒトの形をしている。


これはとても面白いことだと僕は思う。形を見るだけでここまでヒトだと分かれば、そう恐ろしく思うこともないだろう。


どれだけ、いったいどれだけ、

なんと思われているか、

どう感じられているか、

なにを考えているのか、

塵芥ほどにも理解できぬとしても、それは同じ形をしていたのだった。

だるい

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