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刃華の太刀  作者: RINSE
第一章「三日月宗近」
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天下美剣-死

 刃華となってから、思わぬ恩恵があった。


 まず、両親から虐待をされる頻度が著しく減った。恐らく、化物になった私に対し、母が嫌悪を抱くようになったからだろう。おまけに治癒能力が強化されているからか、痣やこびり付いていた火傷の痕が徐々に消えていき、綺麗な肌へと様変わりした。

 嬉しかった。嬉しくて嬉しくて、冬になろうという季節に半袖で学校に行こうとしたくらい喜んだ。


 家に帰ると、穏やかな時間が私を迎え入れる。本を読み、菓子を食べながら勉強をしたりテレビを見たり。

 五月蠅い母も父も入ってこない。目が痛くなるパーティにも誘われなくなった。

 学校でも私は明るい性格となり、友達が増え、楽しい学園生活を送っていた。


 大袈裟かもしれないが、人生が変わったようだった。

 私は確かに幸せを感じていた。


 だから、私は思った。

 刀に選ばれたのは、「今の私」という存在に終止符を打つためではなかろうか。きっとそうだ。「新しい私」になる為に。三日月宗近は私を選んだのだ。助けに来てくれたのだ。

 だとしたら、私はこの刀に恩がある。報いなければならない。

 三日月宗近として、生まれ変わらなければならない。これは、運命だ。もう、五陵院の娘なんていう肩書きはいらない。消去しなければならない。


 だから祖父に鍛えてもらい、新しい自分になろうとした。そのために、利用出来る物は最後まで利用する。

 もし、心の中に炎というものが灯っているのなら。私の炎は、山1つ消し炭にするほど燃え上っているだろう。


 鍛錬を秘密裏に進めるのは簡単だった。両親は選挙に夢中で私への関心が薄れつつある。加えて、私は学校でも優秀な部類に入る程度の成績を維持している。その面で両親から干渉される心配もない。

 また、世間を賑わせた三日月宗近盗難事件も、最近では関心が薄れつつある。私が刀袋を持って歩いていても、誰も気にもとめないだろう。おまけに、中に三日月宗近が入っているなど思うわけがない。

 順調に事は進んでいた。


 だが、1つだけ。たった1つだけだが、重要な問題があった。

 鍛錬を始めてから、いくら鍛えても適正値が上がらなかった。それどころか、適正値が若干減少することもあった。

 私の心に一瞬陰りが差したが、生まれ変わる計画が頓挫した訳でもない。少し我慢の時が必要になっただけ。

 むしろ好都合だ。これで高校にも行ける。自分の力を蓄える時間だと考えればいい。


 時が過ぎていくにつれ、私は自分が自分で無くなっていくのを実感していた。

 そして鍛錬を始めて3年。適正値が300を超えた時。


 機が熟した。




 午後8時になろうとしていた。外は暗くなり、ここの一帯は人通りも少なくなっているだろう。


 今日も祖父の道場に行き、剣道の稽古が行われた。当然参加し、2時間程前に稽古は終わった。道場内は先程まで、怒号と竹刀の打ち付け合う音が響き渡り、活気が溢れていた。


 今は、緊迫した空気が漂っている。


「その頼みを聞けと?」


 正面にいる父の声が圧し掛かる。縦に首を振り、肯定する。父が小馬鹿にするように鼻を鳴らす。


「高校卒業と同時に家を出るが、刃華のための施設を作ってほしい。お前、自分が何を言っているのか分かっているのか?」


「最後のお願いと思ってもらって構いません。刃華達を束ね、必ずお父様の力に」


「黙れ」


 一蹴される。私は黙るしかなかった。呆れたような溜息をつく父は、片足を組み私を睨みつける。


「まったく。お前を宣伝人形として置いていたのは間違いだったかな」


 父の本当に親かと疑いたくなるような発言に笑いそうになる。


 高校生3年生になった私はブレザーにスカートという制服姿のまま、道場の中央に正座をさせられていた。父と母が私の目の前におり、2人のボディーガードがその後ろに並んでいる。祖父は少し離れた場所で、壁にもたれかかっている。

 ボディーガードの1人は浅黒い肌をしたスキンヘッドの大男、もう1人は体格がいいショートカットの女性。恐らく男の方がリーダーの立ち位置だろう。両者共に身長が高く、スーツを着ているせいか威圧感が凄まじい。特に男の方は190cmは確実に超えている。


 父が、正座をする私の隣にあるスクールバッグを見る。


「学校帰りか」


「体調不良を訴え、途中で欠席しました」


「具合が悪いくせに、何故ここを訪れた」


「ここにいると具合がよくなるので」


 父が鼻を鳴らす。パイプ椅子に座る父はネクタイを緩め、偉そうにふんぞり返っている。先日の選挙では思った以上の成果が得られたらしく、天狗になっているように見える。一方、隣にいる母は明らかに老け込んでいた。派手なメイクと服装のせいか、余計にそう見える。


「臭いわね、道場って。本当に」


 母はハンカチを鼻に押し当てながらそう言うと祖父を睨む。


「ここには応接室はないのかしら?」


「ある。だが先客が使っている」


「だったら追い出せばいいのではなくって?」


「そういうわけにはいかない。幸い、この道場内には爺の私以外聞く耳を立てる者はいない。私が邪魔だ、と言うなら出ていくが」


「いいえ、師範が出ていく必要はありません。礼儀知らずはあちらですからね」


 私の発言に母は目を見開く。そして見下すような視線を送ってくる。


「随分とご立派になられたようね。お嬢様?」


「ええ。お陰様で。お母様は小皺が増えましたね」


 母が罵声を飛ばそうとしたが、父が手で制した。


「考えは変わらないのだろう。お前の事だから」


 明らかに声色に怒気が混じる父の声が嫌に大きく聞こえた。数年前だったら恐れていたが、今はもう何も感じない。


「おっしゃる通りです、お父様。施設の運営は私がやります。その際に起きた責任も私が負います。どうか設立する為の資金、頂戴する事は出来ませんでしょうか」


「それは」


「出来ないとは言わせません。私には武器がある事をお忘れでしょうか」


「私を脅すつもりか」


「その通りですが、何か」


 父を睨みつけ力強く言い放つ。父は面食らうがすぐに笑い声を上げた。そして手を一度叩くと、ボディーガードの2人が前に出る。


「なら、私なりのやり方でもみ消そうか。もしお前1人で切り抜けることが出来たら、その願いを聞いてあげよう。負ければ、一生そんな戯言が言えないようにしてやる」


「翔真、お前気は確かか? 実の娘だぞ」


「ああ、私の娘で刃華だ。真面に相手する訳が無いだろう」


「どうせ化物よ。歯、全部引っこ抜いてやりなさい」


 もうどちらも私を娘として見ていないか。


 祖父がチラと私を見る。私が闘志溢れる視線を送り返すと、渋々といった感じで祖父は頷く。好都合だ。思う存分やらせてもらおう。頭の中で、作戦を練る。

 

 正座から立ち上がると、2人のボディーガードが父を守るように前に出る。明らかに警戒しているのを見て、私はブレザーを脱ぎ捨て首元のリボンを外すと、スクールバッグの隣にそれを置いた。そしてワイシャツの一番上のボタンを外した後、抵抗する意志がない事を示すように両手を上げた。


 父が鼻で笑う。それを見て、ゆっくり口を開く。


「ひとつ、お忘れですか? お父様」


「何?」


 父が怪訝そうな顔をこちらに向ける。


「私はあなたの娘で、祖父の弟子」


 視線を下に向け、"位置"を確認し、再び父を見据える。

 やることは、決まっている。




「そして、国宝の刀に選ばれた、"化物"と呼ばれてい」



 

 言葉を言い終える前に、私は隣にあるスクールバッグを正面に蹴飛ばし駆け出す。バッグの中には教科書と筆箱くらいの軽い物しか入っていない。

 父が驚きの声を上げる前に、大男が間に入ってバッグを顔の前で受け止める。



 狙い通りに大男の視界を塞ぐことに成功した。女性の方は父を守る為、その場にとどまっている。こちらに向かってはこない。作戦通り、このまま大男を先に倒すことを決める。


 出す技は決まっている。


 師範との稽古を思い出す。自分より技量が上で、それが男性だったら何処を狙うか。


 出す技は、決まっている。



 大男がバッグを払うと同時に右足で一歩前に踏み込む。踏み込みの音が道場内に響き渡る。

 重心を落とし、膝を曲げ潜り込むように身を低く、同時に右拳を下に引く。


「ちっ」


 目の前の男は反応しており舌打ちして私の方を見据える。だが私の方が速い。

 そのまま身を上げつつ、掬い上げるように右拳を突き上げた。

 拳が、男の股間にめり込む。鈍い音が道場内に響くと私は口角を上げる。大男から悲鳴が上がり、前のめりになる。

 大男の顔は下を向いているはず。身を屈めている私の真上に、顔があるはずだ。予想した私は両膝を思いっきり伸ばす。

 頭頂部が大男の顔面にめり込む。頭突きの衝撃が全身に走るが、歯を食いしばって耐える。


 大男は顔面を抑え、よろよろと2、3歩後ろに下がると、両膝をつく。顔を抑えている手の隙間から、鼻がひしゃげているのと血がほとばしっているのが見える。若干内股気味なのはダメージが深刻な証拠だ。


 私は気合いのこもった息を吐き、次の瞬間、右足のつま先で大男の顎を蹴り上げた。鋭い刃の如き蹴りは正確に男の顎を捉え、血が辺りに飛び散る。蹴られた大男は声も出さず顔を仰け反らせるが、倒れはしない。だがもう抵抗する力もないのか、だらりと両腕を下げている。


 私は舌打ちし、右足を素早く引き戻すと体を真横にしたあと、再び右足から蹴りを放つ。小指側の側面を使った素早い足刀が喉にめり込み、大男は掠れた呼吸音を出しながらうしろへ倒れこむ。


 金的をされ、顔面に頭突きを見舞われ、顎に強烈な前蹴りが入り、横蹴りによって喉を貫かれた大男は、蓄積された痛みと、脳震盪も相まって気絶した。

 

 まず1人倒したことを確認するとそのまま正面に駆け出す。仰向けに倒れている男の腹を踏みつけ真っ直ぐ父へ向かう。


「お嬢様!!」


 師範が大声で私を呼ぶ。同時に風を切る音がする。

 鍔の付いていない木刀が投げられたのだろう。見なくても分かる。


 心の中で師範に感謝しながら、私は鍔部分を掴み木刀を手に入れる。


 武器を手に入れた私を見て、女性のボディーガードが腰からなにかを取り出す。

 筒状の形をしている。女性は素早く手首を動かす。


 特殊警棒だ。手首のスナップが影響し、警棒の先端が遠心力で振り出される。


 女は私との距離を詰めるよう一歩前に、勢いよく踏み出し警棒を振りかぶる。

 だが、動作が遅い。女は既に私の間合いに入っている。


 私は帯刀し、木刀の柄を右手で握り力を込める。

 右腕が熱くなっていく。徐々に熱くなっていき、爆発しそうな感覚に襲われた時。



「……ふっ!」



 踏み込み、短く息を吐き出す。警棒が私の頭目掛けて振り下ろされると同時に抜刀する。


 横一文字の一閃は、空を切った。木刀は女の前を通り過ぎるだけに終わる。

 対し、相手の警棒もピタリと止まった。

 もう少しで私の額を割る事が出来る決定的な状況にも関わらず、女は動作を完全に止めている。明らかに異常な光景に、母は金切り声を上げた。


「何をしているの!! さっさと頭を叩きなさい!!」


 ボディーガードの女は怯えた目を私に向ける。唇が恐れのあまり戦慄いているのが見て取れた。


「何を、したの……」


「たいしたことじゃない」


 私の頭上にある、特殊警棒のグリップから先が"5つに"分断される。

 女の悲鳴が上がる。警棒を持っていた右腕には、確かに"3つの切り傷"が出来ていた。

 刀で斬られたようにスーツは切り裂かれ、傷口からは鮮血が零れだしている。


「ただ、斬っただけだ」


 女は痛みを誤魔化すように荒い呼吸を繰り返している。母は言葉を失う。

 無理もない。木刀に斬られた、という不可解な現象。ましてや、"8回の斬撃があったにも関わらず、斬った瞬間が1回も見えていない"とあれば尚更だろう。


 私の持っている木刀が、まるで真剣のように……いや、得体の知れない武器の様に、彼らの目には映っているだろう。


「やめろ。もういい」


 父は立ち上がり、スーツの襟を正す。母が口を開け驚いているが、正直そっちはどうでもよかったので視界から消しておく。


「これ以上やっても無意味なほど強い、という事がよくわかったよ」


「あなた!? 何を……」


「どうしました? 簡単に諦めますね、お父様」


「これでも勝負事には慣れていてね。引き際はわきまえているのさ」


 父は倒れているボディーガード2人に目を向ける。私もつられてそっちを見た。

 仰向けに倒れている男は顔半分を血と涎で染め、両目が半開きになっている。浅い呼吸を繰り返しているようで死んではいないらしい。女の方は必死に右腕を抑えくぐもった声を上げている。腕から垂れ落ちている血が止まる気配はない。

 両者、一歩間違えれば死んでいたかもしれない怪我を負っている。


「私の娘を鍛えた気分はどうだ? 可愛い孫に、人を傷つける技術を身に着けさせた気分は」


 父が祖父を睨み、そう語りかける。祖父は睨み返した。


「逆に聞きたい。自分の娘をずっと"人形"にして遊んでいた気分はどうなんだ?」


「……」


「お前の質問に答えよう。悲しかったよ、武術を教えるのは。可愛い孫娘が、自分の人生を捨てる為に、血生臭く泥臭い、普通に生きていれば一生使う事のない武術を身に着けていく姿を見るのは。お前らのせいでそうせざるを得なかったんだ」


 祖父は怒りのあまり、声が大きくなる。


「何が夢だ。何が国民の為だ。自分の娘を苦しめているクズが綺麗事ぬかすな。答えをつけ足そうか。嬉しかったよ。先程のお嬢様の戦いは立派だった。自分の力でお前達を倒せるくらい、お嬢様は強くなった。それで? お前はどんな気分なんだ? どんな言葉を出すんだ? 言ってみろ。お嬢様に聞こえるよう大きな声で、どんな気分か言ってみろ、この野郎!!」


 低く重い、祖父の言葉が道場内に響く。微かに聞こえる呻き声以外に音はしなかった。

 諦めたように長く息を吐くと、父は口角を上げ私に向き直る。


「金は工面しよう。だが、これからお前は私達が与えた姓と名を名乗る資格は無い。今から親子の関係でもない。いいな?」


 願ってもないわ。心の中で悪態をつく。


「これからは、お前を選んだ刀の名を名乗れ。堂々とな」


「それでは。”翔真さん”。これからよろしくお願いします」


「ああ、こちらこそよろしく頼むぞ」


 父だった政治家の男と言葉を交わす。


 次いで、母だった馬鹿女を視界に捉える。歯を噛み締め、悔しさを醸し出していた。


「ふざけるなよ、クソガキ……。これ以上私達に迷惑かける気なの。死ねばいいのに、この疫病神が」


「お世話になりました」


 私は鼻で笑い、口角を少し上げて手を差し出す。別れの握手だ。女はその手をしばらく睨み続け、鼻を鳴らし私の手を握る。


「ふん。あなたが出ていってせいせい……」



 足払いをかける。女の体は軽かった。いとも簡単に宙に浮く。

 そのまま地面に背中がつくと、痛みを訴える声が上がる。直後、私は女の顔目掛けて拳を振り下ろした。



「ひっ!!」


 怯える声を上げる女の眼前で、私は拳を止める。


「失せろ。分かったな」


 女は何も言わず、焦点の合わない目で壊れた人形の様に首を縦に振る。

 視線を外し、再び翔馬に向き直り礼をする。


「この三日月宗近に、刃華の事はお任せください」




 血で濡れた床を拭き終わる。これで綺麗になった。お世話になったこの道場を汚したままにしておく訳にはいかない。

 立ち上がり腕を伸ばす。その時、右腕に痛みが走る。


 ワイシャツを捲り、痛みの部分に目を向けると"火傷"を負っていた。分かっている。先程の、木刀を使って攻撃した時に負ったものだ。相手の攻撃によって負った傷ではない。


「まだ、使いこなせそうにないな」


 ぼそりと、自分にしか聞こえないよう小さく呟く。傷を認識してしまったせいか、じわじわとした痛みが全身に広がる。それを誤魔化すように腕を上下に振る。


「師範。さっきは助かりました」


 一緒に床を拭いていた師範に私は頭を下げる。祖父は頭を振って笑う。


「上手く行ってよかった。しかし、本当によろしかったので?」


「ええ。私の、五陵院雅ごりょういんみやびの人生はもうすぐ終わりです。ここに来ることも無くなるかもしれません」


 この道場は好きだった。もう二度と来れないかもしれないと思うと、悲しみが湧いてくる。祖父は私に歩み寄り、肩に手を置く。


「お嬢様として、最後にお言葉を送ります。これから、厳しい障害が、壁が、戦いが貴女を待ち受ける事でしょう。どうか、御無理はなさらず。何かあったらすぐに、この老骨を頼ってください。なに、盾くらいにはなりますぞ」


 自信満々に言い放つ祖父に、私は笑顔を向ける。こんな人間で無くなりつつある存在でも、味方となってくれる人がいる。それが私の自信になった。

 

 掃除用具を片付け、ブレザーを着た私は、荷物を持って扉へと足を進める。

 一歩一歩踏みしめるたびに、今までの汚らわしい思い出が洗い流されていくようであった。

 

 最初の目的は、母を家から追い出し、父の跡を継ぐことだった。

 だが、刃華になってから私の目的は変わった。


 新しい人間として、特別な人間として、刃華として生きていくこと。親2人から離れること。

 その目的が、願いが、今叶った。


 次は、新しい夢を叶える。


 扉を開けると新鮮な空気が私を包み込んだ。


「……ありがとう、おじいちゃん!」


 背を向けながら私は礼を言う。


「また、会いましょう。三日月宗近さん」


 祖父の別れの言葉を聞いて、私は片手を上げる。

 そして、刃華として生きる、最初の一歩を踏み出した。

 

 空に浮かぶ美しい三日月が、私を迎え入れた。




 天下五剣。三日月宗近。

 この国で最も美しい、刀の名前である。

 

 天下美剣。三日月宗近。

 この世で最も美しい、刃華の名前である。


お読みいただきありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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