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僕は何でも屋

作者: 陸海 空

まずは短編で。

今後、続編という形で連載していこうとは思います。

最初だけでも形作っておこうかと。

(忘れる前に:汗)


拙いですが、読んでいただいたら幸いです。


※評価をして頂いた方、ありがとうございます。

m(._.)m


2019/0128改稿

今日僕は13才になった。

僕らの住むこの世界の片田舎では13才になると近くの教会で信託を受けて職業につく、成人の儀という。

職業と言っても本当の職業でなく、神が人に与えたもう魂の職業・つまり才能だ。


剣士なら衛兵や傭兵・道場や冒険者や武器屋等剣や剣術に関する職業が向いていると言うことだが、別に料理人や学者が駄目と言うことではない。

あくまでも才能だし、それに纏わるスキルも修得しやすい・・・と言うことだ。


話は戻り僕と隣に住むすぐ年上ぶるユイ

(13才:薬師の娘

赤髪セミロングのウェーブで茶眼の狐眼

身長156cm細めなボディは未だ未だ発展途上だ)

、いつも一緒にイタズラする弟分的な雰囲気のリード

(14才:狩人の息子

茶髪ショートで黒眼

身長165cm親に鍛えられた細マッチョ

しかし童顔でイケメンなので一緒にイタズラして成功したときの笑顔に何故かおれもドキッとする。

・・・これはあれだ、おれはノーマルだ!

リードが余りにも無邪気で純真な笑顔を向けるからだ!そうだそうにちがいない!!)


の三人で教会に行く事になっている。

ちなみにリードは前回病気で儀式に参加できなかったので、今回受けるそうだ。


ユイは面倒見が良く世話をやきたがり気さくに誰彼と話しかけられる、しかし!自分が一番気質で中心にいたがるタイプ。

この間もおれがご近所のミール君(9才)とライオネル君(11才)が喧嘩していて仲裁していると、


「駄目よやめて、ケンカはよくないわ!仲良くして3人共。

大丈夫!私はあなた達3人共同じ様に仲良く接するから♪」

・・・、いやいや、俺仲裁人だし、

・・・、てか、ユイの事で揉めてないし、

・・・、てか、ナニサマデスカコノアマァ!

こほん、失礼しました。

思い出したらイライラが、悪い奴ではないし人を貶める様な事はしないのだがブラックユーモアは嗜むらしい。

ブラックユーモア・・・美味しいのかなぁ?


リードとはいつもイタズラしている。

大抵は驚かすと言ってもサプライズ的ないたずらで、

八百屋の親父さんが内緒でアルバイトして奥さんにプレゼントしようとし道具屋でバイトしているのに奥さんが構わないと不機嫌になると、奥さんを連れ出して親父さんがバイトしているのを影から見せてネタバラシ。

奥さんに指を立ててシーと言い、後日プレゼントを渡した親父さんが俺らの頭を軽くはたきありがとよっと声をかけた。


そう、おれらはイタズラ義賊なのだ!

邪魔せず驚かす!きっと親父さんは奥さんに話を聞いて驚いただろう。(笑)


 さておき、成人の儀式は自分の適性検査をして職種を見極めてもらえる。

気になるのはおれの才能だ、おれは将来冒険者になり世界を旅しながら商人になる!

そして気に入った村でのんびり暮らすのだ!

1人妄想するとリードがうちにやって来た。


「おはようライル。」

ライル・・・おうっ!おれの自己紹介がまだだった。(汗)


みなさんこんにちは、ぼくの名前はライル13才れす。

黒髪黒眼の男の子、身長は139cm

ちっちゃくないよ?成長期れすもん。

おとこにちっちゃいはだめーっ。


おとうさんとおかあさんは去年村に現れたモンスターパレードかやぼくや村を守る為に・・・ぐすっ、


本気で戦ったら元白金等級冒険者とばれて、王国に呼び出されて各地の超難易度強制クエストに駆り出されました。

このイタズラ義賊のおれ様を驚かすとは・・・。


なのれ、今この家でぼくは自炊しながらの1人暮らしなのれす。


人の親を連れていくのだからメイドさん寄越してくれてもよいのに・・・メイドサン・ステキダ~。


「そんな妄想するから親父さん達は一人暮らしさせていると思うよ?」

なん・だと!俺の心を読んだのかリードよ?

エスパーなんですか?このやろう!

「さっきから声に出てるよ?このやろう。」

「失敬失敬!」

「だいたいなんで ぼく とか れす とかな話し言葉だったの?」


頭を書いてごまかし、表に出るとユイがモジモジしていた。

「ライル・・・もう一回ぼくって言って、れすって・れすって・・・はぁはぁ!」

ちょっとこの子なんどすか?

思わずリードの後ろに隠れた、ショタなのか?おれがちっちゃいからか?ちっちゃくないよぉ!

 

普段こんなユイではないのだが、落ち着いたようなので村の教会に向かい教会の中に入る。

教会と言っても普通の平屋の一軒家で中に3人掛け長椅子が6脚左右に並んで、中央奥には神像が祀られている。

この世界の万物神スィンヴァン様


教会の中にはすでに王国から派遣されてきた司祭様と判別をするシスター様3名・アドバイスのシスター様2名、護衛兵さん達がいた。

司祭様はこの村の牧師様と話していて、3人のシスター様がおれ達・おれの村と近くの村の儀式に出る人達(年に1度なのでわりとそこそこの人になる)で、まず僕が水晶に手をかざすと向かいのシスターさんが、君は何でも屋さんという職種だねと告げた。

 何でも屋さん?わからん!

 どうやら隣で教えてくれるらしい。


 アドバイスのシスターなお姉さんに聞こうと思ったら後ろから歓声が。

 

「賢者様が現れたぞ!」

 ユイが賢者?聞いたことあるよ本の中の話で。

 勇者と旅したり恋人になったりする職業だよ、マジか!

ユイは何が起きたかな顔をしている、あっ目があったら急にどうよ!な顔をしている。

 そしたら また歓声が。


「勇者様だ!今度は勇者様だぞ!」

 勇者キター!ってリードか?

 じゃあ、リードとユイが結婚するのか、僕は何でも屋か。

 

 なんでもや、なんだかなぁ。

 なんだかわからんうちに、二人は王宮に連れていかれた。

 

 一人残された僕は、黒肌な強面のアドバイスシスターお姉さんに何でも屋のことを聞いた。


「すいません、何でも屋ってなんですか?」

「しらん。」


 おいおい、しらんてなんですか?

 シスターの話し方と違いますよね?


「あのー、何でも屋って他にはない職種なんですか?」

「聞いたことあるか?何でも屋なんて?」

「・・・、ないです。」

「以上だ。」


 以上じゃないよ異常だよ、異常事態ニナッテルヨ。


 そんな時ナイスバディな金髪ロングストレートで碧眼、服の上からでもナイスバディーな・それでいて優しさを醸し出している清楚系シスターお姉さんが近づき、僕にこう言った。

「こちらにいらっしゃい、あなたに良いこと教えてあ・げ・る。」

 良いこと・ですか?、マジですか!

 僕にですか・おねぇさま、僕のなかでお姉さんはおねぇさまに進化した。

僕大人の階段昇っちゃうんですか?

 僕はおねぇさまに誘われるがままに付いていき、礼拝堂の右奥から空き部屋に入った。


  部屋に入るとおねぇさまは僕に近づき、僕を座らせると後ろを向き手を後ろに組む。

 綺麗だ・可憐だ、おねぇさま素敵だ。


「ライル君、貴方は選ばれました。」

ありがとうおねぇさま、僕を選んでくれて。

 僕はおねぇさまに大人にしていただきます。

おねえさまはおれの方に振り向き優しく声をかけた。

「違いますよ、私はあなたにそんなことしませんよ。」

 はて?またこころの声が伝わってしまっている。

 まさか朝のリードとのように口から出ていたってやつか?


「いえいえ、私は人の心がわかるスキルと神様からの神託を授かるギフトもちですから。

 まずあなたに神託があります。

 今神様からのホットラインを繋げます。


『よぉライル、おめぇに授けた職種゛何でも屋゛は万能だぞ。

 おめぇがなりたいやつに、なんもしねぇでなれっぞ。

 修業も修行もスキルも経験値もなんもいらねぇ、職業レベルさえも。

 その力をもっておめぇは世界を旅しろよぉ。

 おめぇが思う通りにやってみろ、そしておめぇの道をおらに示せ。

おめぇがどうなるのか見届けてやるぞ、ワクワクすんなぁ。


 ・・・ちなみに、普通のレベルは存在するからレベル上げはしねぇと、

 死ぬぞ。

 

 悪いことすんなよ、見てっからな。』


 めんどくさい話になった、村でのんびり過ごそうと思ったのに。

 

『あと、そこにいるメイヤを一緒に連れてけぇ。』

 

 ありがとうございます、頑張って世界を回ります。

 世界の皆に神さまのメイヤさんが僕の嫁ってガンガン話しまわって

 

『チゲーよ、疲れるからちゃんとやれって。

 メイヤ連れていかせねっぞ?』

 

 神さまの御心のままに。

 

『まぁがんばれよぉ。』


メイヤさんか、素敵な名前だ♪

「ライルさん宜しくお願いしますね、あなたの行きたいところについて行きますので。」

おれの行きたい所、はっ!

「今からこんい」

「そうですね、冒険者登録ですね!旅に出るのなら。」

「・・・はいっ。」

一筋縄ではいかなそうだ。


 そんな神託もあり僕は旅の準備に取りかかった。

 家で支度してると、ユイとリードがうちに来る。

「ライル、僕たち魔王倒す旅に出るんだ。

 もう一所にイタズラ、いや、遊べなくなったよ。」

 リード、ホントにイタズラ好きだな、まぁ俺も大概好きだ。

 

「ごめんねライル。

 私あなたのお嫁さんになるつもりだったのに、魔王を倒す旅で明日をも知れない命になったの。

 でもリードと頑張って世界を平和に導き、私達二人の幸せを手にするから。」


 なんの事ですか?リードの話しは良くわかるが、ユイは相変わらず良くわからん。

「ライルも何でも屋さん頑張ってね、なんか良くわからない職業だけど。」

 ユイはクスッと笑っていた。

 あれか、これは俺の職種を自分達と照らし合わせて笑ってるのか。

 こいつは悪い奴じゃないが、そんなところもある。

 まあ、別に構わないが。

 

「お前たちも頑張れよ、命落とすなよ。

 俺は明日から旅に出るから。」

 

 そんな言葉にリードが反応する。

「ライル、どこかに行くの?」

 リードが言うと、後ろからメイヤが声をかけてくる。

「ライル様、支度はできましたか?」

 見とれるリード、わかるぞ!羨ましいだろ。

 口を開けたまま固まるユイ、プッ笑える。

 

「おまたせ!でも本当に着替えだけで良いの?」

「もちろんです、旅は教会が全てバックアップするよう神さまに言われています。

 ライル様は神さまの使徒なのですから神命を遂行していただければ。

 といっても、私と旅に出なさいだけでしたね。」


 クスッと笑うメイヤさん、素敵だ。

 

「ドウイウコト?」

 唖然としていたユイは、ものすごい剣幕で聞いてきたので簡単に説明した。


「神様がメイヤさんと旅に出て何でも屋さんで二人で幸せになりなさいと「最後は違いますよ」・・・、おうっ。」

 会話を被せられた。

「ライルさんは全ての職業につける何でも屋さんになりました。

 つまり勇者でも賢者でも魔王でも。

 ゆくゆくは神にも悪魔にもなれます。

 そして神託で、ライルさんは私と旅に出て世界を回りなさいとおっしゃいました。」


 驚く三人。

「ライルさんまで何故驚いているのです?」

 メイヤさんにジトメをいただきました、アリガタヤアリガタヤ。

「いえいえ、神とか悪魔とかは・・・。

 せめて通りすがりのヒーローとか?

 誰かわからないあしながおじさんとか?」


「どこの異世界の人ですか?」

 異世界?わからん。

 

「まぁそんな感じで、なんか良くわからないけど行ってくるよ。

 二人も頑張ってな、あ!リード。」

 リードを呼ぶとユイには気を付けろ、放してもらえなくなるぞと耳打ちした。

 リードは、僕もそっちに付いていきたいよと耳打ち返ししてきた。

 

「わかるよリード、俺も同じ気持ちだ。」

「じゃあ!僕も・・・」

「だがことわる!」

「デスヨネー。」

 リードよ諦めてくれ、俺とメイヤさんのために。

「じゃあメイヤさん、冒険者登録してきますね。」

「私もいきましょう、そのあと武器や防具も必要なので教会にいきましょう。

今回の御信託で予め用意をして持ってきておりますので。」


「冒険者ギルドユノムラ出張所へようこそ!

・・・てライルじゃん、あんたどうしたの?

うそっ? あっ、あなた様は白金冒険者で使徒メイヤ様?

あたしこの宿屋の娘で冒険者プラス銀等級のリリンと言います。

ファンです、結婚してください!」


リリンは壊れた、てか、この村はユノムラという名前だったのか。

そして宿屋の中にギルド出張所があったとは。

13年目の真実を知った。


ギルドの等級は

白金等級(プラチナクラス)金等級(ゴールドクラス)銀等級(シルバークラス)銅等級(ブロンズクラス)鉄等級(アイアンクラス)と5段階あり、プラスが付くのはもうすぐ上に上がれるとギルドが太鼓判を推した者に付く。


最初は鉄等級で受けられるのは採取や町中依頼系で先ずはキャリアを積む。

決して狩りや討伐をしたらいけないわけではないが、ギルドからいきなりそんな危険な依頼は卸せないので先ずはそこからという訳らしい。


「ライル・じゃあこのこの魔導石盤に手を置いて、はい!ギルドカードよ。」

渡されたギルドカードには、


クラス : 鉄等級 (アイアン)

プロフエッション:何でも屋 (ジョーカー)


とかかれている。

「これで手続きは終わり、カードは身分証になるから失くさないようにね。」

リリンからカードを貰い、メイヤさんと教会に向かう。

・・・なんか、後ろから誰かついてくるな?リードとユイか。

まぁ良いや、ほっとこう。


教会について、まず俺は礼拝堂で1番後ろの椅子に座る、メイヤさんは奥の部屋に先に行ってもらった。

「ステータスオープン」と唱えた。


職業を見ると何でも屋とあり、その後ろに無職となっていた。

スキル欄に職業変更があったので職業変更して武道を選ぶとスキル欄に武器術・体術・防御術・身体操作・身体強化・気の操作・気功法・的中・手加減・先読みが手に入った。

次に職業変更して魔導にするとスキル欄に魔力感知・魔素魔力変換(MP自動回復)・魔力制御・魔力強化・魔力纏・全魔法術・魔法付与が手に入り、その前に手にいれたスキルはそのまま使えるようだ。


職業は職業ツリーが形成され、武道の左側に剣・槍・弓・棒・体・盾術等となりその上位が武道なのでこんなに早く取れることは絶対に無いそうだ。


その下の段に魔導が現れ左側に火・水・土・風・光・闇・時間・空間等と現れる。


上記の職業のスキルが選択すると覚えられる・・・HP・MP値は低いけど。

どうやら職業の魔導選択中はMPが魔導士並みに高くなるし、武道選択中はHPが武道家並みに高い。全部極めて両方高い職業にするとよいのか?

・・・わからん。


「だからレベル上げかぁ。」

そうしてメイヤさんの処に行き武器を選ぶ事にする。


「どれでも好きなものを手に取ってみてください。」

と言われましても・・・、並んでいる武器は両手剣・パルチザン・バトルアックスと重量級のものばかりだ。

「メイヤさん・・・こんな大きくて重いの持てません。」

「・・・テヘッ♪」

いやいや、テヘッ♪じゃなあいっすよ。

メイヤさんでなければブチキレっすよ。

「信託受けてもどのような方かわからなかったのでこのようなことに。」


少し見回すと変わった武器・棒があった。

少し考えて、もう一度職業選択してスキルを取ることにする。


商人で鑑定眼・神官で鑑定眼これで人と物の鑑定できるかなと思った。

次に隠者で気配察知・気配遮断・隠密・索敵・投擲・罠感知・罠除去・罠設置・解錠・状態異常無効・記憶・変装・影移動を修得。


すると鑑定眼×2と索敵が統合して真眼となった。

真眼て効果わかると良いのに。

ボケーッと下にずーっとスキル欄をスクロールしてたら・・・、何?


エンターマークが出てきた、なんでエンターマークってわかったかって?そう書いてあったから。

で、ポチッとナット。

ギフト欄が出てきた、ギフト?なんじゃらと思ったら項目に次元収納・ナビガイド・経験値獲得時100倍があった。

3つとも横にオフになってたのでオンにしてみる。

ナビゲート機能スタート・使用者ライル様、

これよりナビゲートをお使いの時はお声掛け下さい。

「早速教えて、真眼て何?後目の前の武器で俺に合いそうなのは?」

『真眼とは人や物・辺りの状況を見定める(マナコ)で鑑定眼の上位スキルです。

武器に関しては先程気になさっていた気の棒が良いでしょう。』

ん?気の棒?木でなく??

『その棒は天界の武器で世界樹から作られた棍棒です、この棒に魔力や魔法を纏わせたり気を纏わせたりすると最強の武具になります。』


「メイヤさんどれでも良いんですね?」

「モチロンです♪」

「ではこの棒で!」

メイヤさんはニコッと笑い、周囲はクスクス笑った。

影からユイが出てきて

「あんたバカ?そんなんじゃ死んじゃうよっ!」

っていった、こいつなりに心配して出てきたんだろう。

衛兵さんもやれやれといった感じだった、恐らくこれしか持てないんだろうと。


「わかりましたか!」

メイヤさんの言葉に頷き棍棒に魔力を纏わせ昆術で螺旋の突きを穿つ。

その先にあった蝋燭の火は棍にまとわり付きギュルリと大きな火を魔力に交わり放った、そしてその先の壁に風圧と火力で穴を穿つ。


周りで視ていた皆は唾をのむ、メイヤさんは僕に

「室内でやっては行けませんよ!」

と注意した、ごめんなさい。


またも口を開けて固まるユイ、リードは隠れていたところから出てきて凄いの連発。

「さすが天界の武器・世界樹の棍ですね!」

「私の冒険者時代の相棒です、貰ってくださいね♪」

メイヤさんの愛「あげませんよ?」相棒ですか。

死んでも大事にします、おれが傷付いてもこれは傷つけません。

「逆ですよ逆です、きちんと使いこなしてくださいね!」


その後防具は軽い鎖帷子に温度調節マントを羽織る。


「そうそうメイヤさん、どうやら神様からギフトで次元収納貰ったので荷物はおれしまえますよ。」

と言うと、皆更にビックリした。

それを持てるのは異界から来る勇者しかいなかったから。

「ライル君は本当は異界の人?」

メイヤさんの言葉に、リードが

「いえ、ちゃんとこの村生まれですよ。

母が言ってましたから。」

この村生まれか、道理で前世の記憶がないと思った。


翌朝


「じゃあ、達者でな!」

 僕はメイヤさんと旅に出る。

 さらば勇者と賢者よ、お前たちの旅の無事を僕は祈ろう。


 更に翌日、

「何でお前らいるの?」

「ユイが王様に一昨日の事はなして、一緒にまわった方が効率良いと教会に手回ししたらしいよ。」

 

 ユイ、恐ろしい子。

 

「俺の幸せかえせー!」

「ん?無二の親友に女性二人もいるなんて幸せでしょ?」

「貴様、一昨日嬉々として別れ話しただろう!」

「ライル、そんなに私の事好きだったの?ごめんね、ありがとう!

 私ライルに一生ついていくから。」

「チゲーよ、お前はいつもそうだなぁ、俺とメイヤさんの静かな旅をかえせー!」

「私は構いませんよ~。」

 メイヤさんのイケズー、そうやって僕の心弄んで。

 心を読めるメイヤさんは僕にふふふっと笑いかけた。

 

 リードは一言、ライルの方がユイに放してもらえないんだねと笑っていった。


読んでいただき、ありがとうございました。

m(._.)m

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