58 そして……
本編、最終話。
そして、一週間。ようやく、ようやく! アリシエラたち第2陣が到着しました!
「ゼオ!」
「シェラ!」
到着した船から駆け降りてくるシェラに、俺も駆けよって抱き締める。あー、しばらくぶりの感触に癒されるー。
「大丈夫、でしたか?」
心配そうなシェラに微笑みかける。
「もちろんだよ。あいつ程度でどうこうできるほどやわなつもりもないしね」
「それなら、よかったのです」
抱き合ったまま話してると、横やりが入るわな、そりゃ。
「あー、あつあつなのはいいんですけど、独り者には目の毒なので、どっかの部屋のなかで二人きりでやっててください」
「あっ!」
「あー、悪かったなー。なにしろ、ようやく会えたもんだからついつい……。独り者に気遣う余裕もなかったわ」
「だ・か・ら! そういうのをやめてくださいって!\
ついつい、周りをからかいつつ、俺はシェラと一緒に神殿に向かった。
最後の神殿。最後の神様。
俺はいつも通りに神を修復する。
目覚めた神は、やはり俺を巫として指名する。
「他のモノと連携をとりました。巫のなかで、我らが最も認めたものを巫の長とし、その他の巫を統括していただくことになりました。
これから、よろしくお願い致します、巫の長、ゼオ」
「やっぱりこうなるのか……」
どうやら、今回のことで世界の魔力がおかしくなり、それを是正するためにか巫がすでに何人か生まれているよう。
彼らは俺の元に預けられて、巫としての教育を施し、そのうえでそれぞれの国にもどる、ということになるようだ。
「ゼオ、これからも世界をお願い致します」
「はあ、まあ、この世界に生きてる以上は、出来ることはすっけどね」
俺と、俺の大切な人たちのために動くのは、とうぜんのことだしね。
「私も、ゼオをお手伝いいたします!」
「うん、よろしくね、シェラ」
「はい!」
愛らしい笑顔のお嫁さんに、そっとキスを贈るのでした。
ベータもアルファからの補佐が入り、元のように国家が改めて整理されていった。
世界はあるべき形にもどり、役目を終えた俺たちもまた、アルファに戻った……、ら、すぐにアイシアとアルフォード兄さんの結婚式に参列って、いや、分かってたとはいえ、ビックリだよ。
俺たちが戻ったらすぐに式を挙げるって決めてたそうな。ま、いっか。二人とも幸せになれよな。
そして。俺もまた、新たな生活を始める。巫の子供たちの親として。
シェラと二人で、世界の未来が明るいように、子供たちや家族が幸せであるように、がんばるのでした。
あと、一話。閑話が入ります。
もうすこしだけ、お付き合いをお願い致します。




