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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
第六部 解放
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51 ベータとーちゃく

 どんぶらこーっと船に揺られて数週間。よーやく最終目的地のベータが見えてきましたよ。

 ……ここまで、長かったー。あちこちで秩序及び地形改善とかやってて、一年かかっちゃったからねー。

 あ、いまシェラはいない。これから敵の本拠地でなにが起こるかわかんないし、危険な目にもあわせたくないし。本人もいざって時には足手まといになりかねないってんで、こっちには後からーー具体的には二週間後くらいに来る予定。さすがに一人じゃ神様直せませんので。


 ぼけーっとしながら海を見てたら、船長が近づいてきた。


「ゼオ様。間もなく到着いたします」

「ああ。ベータの状況について、追加事項は届いているか?」

「いえ。変わりはないようです」

「そうか」


 そっかー。なにも変化なしかい。

 俺が国を出る前から、ベータには何人ものスパイを送っている。そのメンバーからの報告によると、俺が何をしても国内で変化は見られないってことだった。

 ……相も変わらず、地方の貧困と中央および港区の繁栄という状況のまま。俺が来るからといって、特別な防護の準備もなし。いったいなに考えてんのやら。


「愚か者の考えなど、ゼオ様にも、他の誰にもわかりません。それこそ、同じ愚かさを持つものではないと」

「そうかも知れないけど、それでも理由が分かれば攻略もしやすいものだからね」

「そうかも知れません」


 まあ、情報を制するものが勝つっていうしねー。


「ま、後は実際に現地で見てから決めるべきだろうな」

「はい」


 大分大きくなってきた島影を見ながら、同時に大分不穏な空気も感じ取っちゃったわ。ここまで魔力が乱れてるって、いったいなにしてんのやら……。

 いや、ふつーに天変地異が起きてもおかしくない状況になっちゃってるからね。

 あーもう。こうなりゃさっさと片付けたるわ。


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