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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
四部 学園入学……なんで?
43/64

40 お昼はのんびりと

 いつも通り、お昼時にはアイシアとアルフォード兄さんと三人で食べる。やっかみ? もちろんあるけど、二人の前でそんなの出すやつはいないし、俺はこういう時間以外は、姿をくらましてっからね。ちなみに主な居場所は高い木の上です。

 ……バカだからじゃないぞ? 人が絶対に来なくて、落ち着いて学内の探査ができるからだからな?


 ゴホン。まあそういうわけで、二人との食事時は俺にとっても癒しの時で。来年はあと二人増えるしね。


「ゼオ、何かあったのですか?」

「ちょっと疲れてるみたいだね?」


 ……勘がいいなー。だけど、ここでする話じゃないしね。


「……それについては後で。今はのんびりさせてもらえる?」

「もちろんだよ」

「あ、ゼオ。そういえばシェラが……」

「シェラがどうかした?」

「手紙が来ないって、寂しそうにしているみたいだよ」


 なんと?


「だけど、手紙の類いは、身内にしか送れないし……」


これは規則で決まってる。


「まあ、それでもね。ブレイズ宛の手紙に、シェラ宛の手紙を入れておけばいいだけだろう」

「……そういう手もあったね」


 きれいさっぱりと、抜けてたわ。


「……近いうちに出しとく」

「近いうちではいけません! 今日中に必ず出して下さい!」

「はい?」


 え? なんでアイシアがエキサイティングしてんの?


「い・い・で・す・ね」

「……はい」


 うー。なんか兄さんもクスクス笑ってるしー、いったいなんなんだか。


「まー、それは寮に帰ってからでいいでしょ。あっと、二人とも、放課後は空くかな?」

「多少仕事はあるけれど、時間はとれるよ」

「私も、お友だちとのお約束はございますが、そちらよりも重要な案件のようですもの、日をずらしていただきますわ」

「ゴメン、頼むよ」


 これについては、王家にも関係する要件だからね。放課後、先生の部屋で落ち合う約束をして、俺は二人と別れた。


 はあ。午後の授業の間に、アリシエラへの手紙の内容でも考えとくか……。

 ……そうだよ、めんどくさい状況からの現実逃避だよ! 悪いか!

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