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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
四部 学園入学……なんで?
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37 叔父さん登場ー

 さて。俺の目の前には、まさにいじめの現場があるわけだけど。


「貴様、平民だな。ならこいつによく言い聞かせておけ。この学園に平民など必要もない、さっさと出ていけとな。貴様も痛い目をみる前に、学園を去ることだ」


 あー。ほんと、えらそーにしてるねー。いや、ほんとバカだわ。この学園の主旨をわかってないし、暴力と権力の脅しでいこうとするとか、ないわー。


「……あのさ。この学園での身分ってさ、学園の外とは全く関係ないんだよね。今、この場でいっちばん偉いのは、そっちの怪我してる生徒だし。つまり、あんたたちって上司に逆らうバカ。つまり、処罰の対象になってるってこと、自覚してる?」

「な⁉」


 あー。あの様子だと自覚なしどころか……。


「ふざけるな! われわれは伯爵の身分を持っているのだぞ! お前たちのような平民がどうこうできる訳がなかろうか!」

「……だ、そうですよ。先生?」

「しかたがないな……」

「あ……」


 さっすがに黙るか。飛び降りる直前に連絡しておいたんだよね。うちの担任、公爵家出身の教師ーーってか、俺の叔父さんですね。


「そこの三人。お前たちはすぐに生徒会室に来い。そこで話を聞かせてもらう。そちらの生徒は……」

「俺が保健室に運んでおきますよ。ついでに怪我の手当てもしておきます」

「そうだな。まかせる」

「はい」




 先生がバカ三人を引きずっていくのを見送って、俺は怪我をしている生徒の前にたった。


「あ、あの……」

「あー。けっこうやられたなー。来んのが遅くなって悪かったわ」

「え、えええっ?」

「んじゃ、保健室運ぶから」

「うわっ!」


 抱き上げたら悲鳴をあげられた。……うん。まさか俺も男をお姫様だっこすることになっとは思わんかったわ。まー、怪我してっからしかたないってことで。さてっと。保健室いって話を聞かせてもらおっかな。

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