表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
三部 弟登場
37/64

閑話 一緒にいきたいの

お待たせいたしました。

ようやく再開です。

次回から本編ですが、今までとはちょっと毛色が違うかも……。

 王城の一室。王家の五人がのんびりとお茶を楽しんでいた。


「来年からはアイシアも学園に通うことになるな」

「はい。お兄様やゼオと一緒ですから、楽しみですわ!」

「お姉さま、羨ましすぎです。私もゼオと一緒に通いたかったです」


 はぁ、と末のアリシエラがため息をつく。学園の生活は三年あるので、二年分は重なるとはいえ、恋する乙女としてはやはりずっと一緒にいたいと思うもの。

 だけど、そこの待ったがかかる。


「いや、それは最初から無理だろう。そもそも学園で学ぶのは魔力の扱いと魔法について。それに、政治に関するシミュレーションだからな。魔法についてはもはや学ぶ必要もなく、巫であるために政治にも関わらない。そうである以上はゼオは学園にはいく必要もない。行ってはけいなともいえるな」

「それに、あの子はあの子で忙しいものね。邪魔をしちゃダメでしょう?」


 巫ーー神殿のトップであり、王とも同等の権力を持つものとして、最近は忙しくしているのも事実だった。


「……いや、ですわ」

「そうだね」

「やっぱり、ゼオも一緒がいいんです……」

「……おい?」


 兄妹揃って座った目をするのを見て、王は冷や汗をかき、王妃は楽しそうに微笑む。


「……父上。ゼオが行ってもいいといったら、学園に入学は可能でしょうか?」

「……本気か?」

「当然ですわ。来年にはシェラもブレイズも入学するのですよ? そこにゼオだけがいないなど、あり得ませんわ!」

「そうです。ゼオも私たちと年は変わらないのですから、今から仕事だけにかまけるのはよくないです!」


 三人揃っての力説に、王はため息をつく。


「まあ、よいではありませんか。行くも行かないもゼオ次第です。それに、たまの休暇は必要だと思いませんか?」


 ゼオがなにやら忙しくしているのも事実で。


「……わかった。学園と神殿に連絡はしておこう。だが、無理強いは駄目だからな」

「「「はい!!」」」


 そろった返事に、やはりため息をつくしかない王と、にこにこと微笑みを浮かべる王妃だった。

さて、学園でゼオに待っているものは……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ