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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
三部 弟登場
35/64

33 俺、まだ子供なんだけど

 それから、家に帰って父上に事情を聞くことに。


「ああ、それはな。……子供を引き取る気がある王族が、陛下しかいないからだ」

「……はあ?」


 よく聞いてみると、なんでも今壮年以上の王族は十人ほど。今現在子供が三人いるのも多い方らしい。

 んで、うち五人はすでに四十以上で育てている子供もいる。三人ほどは結婚しておらず子供を育てる気もなし。残り二人も……いや、奥さんといちゃいちゃしたいのはいいけどね、子供を邪魔とかいっちゃダメでしょ。


 まあ、そういう事情だったそうで。


「陛下が引き取るのを拒めば、高齢の王族の方が引き取ってはくださったのだろうが、まだ三人目だからな。育てるための余裕もあるし、……なにより、他のお二人が優秀すぎるためにあまり手がかからない。ましてや、お前もいるしな。それで、三人目を引き取ることになさったそうだ」


 えっと。俺も子守される方じゃなくって、する方にカウントされるのね。


「あー。それじゃ、俺のときのようにブレイズと一緒に勉強とかなるんですか?」

「いや。ブレイズは予定通りにこちらで教育を終えてから、お披露目のときまでは城につれていく予定はない。お前は、ブレイズのことと、アリシエラ姫のこと、両方を行き来して見てもらうことになるが」

「……なんで俺?」

「年が近いせいか、妙に子供たちはお前になついているからな。今まで通りアルフォード殿下とアイシア姫も頼む」

「……はあ、まあ、わかりました」


 父上は頷くと部屋を出ていった。とりあえず言いたい。どうして子供の俺に、年上の面倒まで見させるんだ!

 まあ、もうなれちゃったからいいんだけれどねー。

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