表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
三部 弟登場
32/64

30 お茶会って大変

 そして、やって来ました我が家でのお茶会です。

 主催は母上。主賓はアイシア、アルフォード兄さん、そして王妃様。……王様は来てません。父上がなだめるのが大変そうだなーと他人事のように思っています。おそらく、このあと俺もなだめに行くのでしょう……。


 こういう場合、本来は子供はそんなにメインになることなんてないんだけどねー。……そうだよ、忘れてたよ、俺が実は王様とおんなじ身分だってことをね!

 つまり、アイシアとアルフォード兄さんつれてこっから抜けたいのに、ご婦人方に囲まれて逃げられない! どうしろってんだか……。あ、ちなみにアイシアとアルフォード兄さんは、王妃さまと一緒にまったりしてるよ。ブレイズはさすがにまだこういう場には出れないから、部屋でお留守番。


「母上」


 いいかげん、この状態から抜け出さないと!


「せっかく来ていただいたのです。アルフォード殿下とアイシア姫に庭を案内したいのですが」


 俺とふたりが親しいことは、上流階級において周知の事実。っつか、そうでもしないと抜けられなさそう……。


「……そうですわね。皆様とのご挨拶もいたしましたし、おふたりをご案内して差し上げなさい。約束していたのでしょう?」

「はい。ありがとうございます。皆様はこのままお茶をお楽しみください」


 ご婦人方に礼をしてアイシアたちのところへ。


「うまく抜け出したわね。それで、庭を案内してくれるのかしら?」

「王妃様も来られますか?」

「うーん。ここの庭の散策もよいのですが、今回は遠慮させていただくわ。今日は子供たちだけで、楽しんでちょうだい。またのときにはお願いするわね」

「はい」

「それじゃ、いこうか」

「ゼオ、案内をお願いするのですの」

「はい。おふたりともこちらへ」


 ゆっくりと庭の方へ案内して、人の声が聞こえなくなる場所まで移動する。


「……もういいかな?」

「それでゼオ、どこで弟君と会えるのかな?」

「庭にお茶を用意させて、そこでゆっくりとでいいかな? 一応庭の散策ということになってるし」

「それも楽しみですの。ゼオ、早く行きましょうですの」

「はいはい」


 俺は側にいたメイドにお茶の用意とブレイズを連れてくることを命じて、庭の方に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ