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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
三部 弟登場
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27 魔法のとある使い方

 てくてくてく……っとブレイズに合わせてゆっくりと歩いて、俺の部屋につきました。ブレイズの部屋は隣になります。

 向かい合わせに丸いテーブルに座って、メイドさんたちがお菓子とお茶を淹れてくれるのを待つ。うん、ここのお茶もお菓子もすっごく美味しいからね。

 ブレイズは、どうしていいのかわからないようで、ちょっと挙動不審ぎみ。あちこちキョロキョロしてる。


 少し待って、準備が整ったら、俺はブレイズに声をかけた。


「さ。お茶とお菓子楽しもう。ここのお菓子、すっごく美味しいんだよ?」


 えっという感じで、俺の方を見てくる。なんというか、小動物的なかわいさがあるよね。


「……これ、食べていいんですか?」

「うん。これは俺とブレイズのお菓子だから。一緒に食べよう?」

「はい!」


 嬉しそうにテーブルの上のクッキーに手を伸ばしてる。ほっぺた膨らまして食べてる様子はリスのようだね。かわいいわ。


「あの、あにうえ?」


 しばらく食べて落ち着いたのか、ブレイズの方から話しかけてきた。


「なに?」

「あの、あにうえも、まほう、つかえるんですか?」


 あー。まあ、魔力持ち、しかも公爵家となれば、魔法が使えるのは当たり前だからねー。ましてや、俺の方は一年以上はやく公爵家に入ってるんだし。


「うーん。俺はちょっと特殊なんだ」

「とくしゅ?」

「そ。俺の魔力はないから、道具を使わないと魔法を使えないんだよ。まあ、ブレイズはそんなことないから心配しなくてもいいけど」


 まあ、腕輪これ使えば、使えないこともないけどね。子供にはちょっと大きめの腕輪が俺の腕にははまってる。この膨らんでるところには、例の魔石が封じられてるんだよね。


「まあ、簡単なのを見せてあげよっか」

「はい!」


 おー。元気のいい声だ。俺は魔法で火の鳥や水の魚。光の獣等をつくって見せる。魔法ってのはイメージだからね。想像力ならこの世界の誰よりもあるって自負できるぜ! 前世のゲームやラノベはこういうときほんっとうに役に立つね。


「うわー!」


 間違ってさわっても怪我しないように、温度とかは調整してるから大丈夫だけど、目をキラキラさせて見ているよ。……ついでに、まわりにいるメイドさんやら皆さんも楽しそうに見ているけど。

 ……まあ、これはこれでいっか。

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