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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
二部 実戦体験行ってみよー
25/64

24 ドラゴン退治 透明な魔石

 そして、ブレスを飛び越えてドラゴンの上に乗っかると、そのまま目に剣を突き刺して、さっさと止めをさしましたとさ。


 あ、ちなみにこの魔力で作ったオリハルコンの剣。もとは王家の宝物庫にあったのを見せてもらったのを真似た。さすがに見たことないものは作れません。

 そして、大きさ、長さは自由自在。つまり、目を貫いて脳まで届く長さにすることも可能。なので、じつにあっさりと終わっちゃった。

 この世界の魔物の定義から、魔法が使えないような魔物はいない。最低でも牽制で使ってくるだろうね。

 そこに魔力無効の俺が現れれば、それはいわゆる初見殺しってやつになるわけだ。いやー。簡単に終わってよかったよかった。



「ゼオ様」


 お、騎士団長さんが近づいてきた。


「怪我はありませんでした?」

「はい。ゼオ様が庇ってくださったので大丈夫です。ですが……」


あー。これ見っとね。


「うん。どうやら俺って魔力ゼロなだけじゃなくって、完璧に魔法無効状態なわけで。ドラゴンのブレスも効かないから、さくっと倒しちゃった」


 えへっと。へらへら笑っている俺に、仕方ないって顔して後ろで待っていたみんなに合図を送った。

 あ、アイシアと兄さんが慌てて走ってくるよ。転ばないようにねー。


「ゼオ、すごかったですのー」

「ほんとだよ! すっごくカッコよかったよ!」

「はは。ふたりともありがと」


 俺たちがまったりしている間に、騎士さんたちがドラゴンを切り裂いて魔石を取り出していた。

 魔獣の体は、それだけで一資源だからね。それぞれの部位に分けて運んでいくことになる。魔石だけは今回は俺がもらう予定なんだけど。


「ゼオ様、これを」


 渡されたのは、無色透明な綺麗な石。


「これって……」

「無属性なの?」

「珍しいね」


 そう。魔石って大抵は何らかの属性を持つことになる。その場合は必ず色がつく。それがないってことは、完全に属性を持たないってこと。魔力も大きいし、なんにでも汎用性がある使い方ができる。魔石で魔法を使おうとしている俺としては、非常にありがたいもの。


「これ、もらっていいんだよね?」

「はい。これはゼオ様の石です」

「うん」


 あとは、帰ってからかな。どういう風に持ち歩けるようにするか、魔法無効の効果をどうすれば魔石にも持たせれるか、ちょっと調べないとね。


「帰りもあいすくりーむたべるの!」

「ぼくも、あのシチュー食べたいかな」


 おっと、こっちの方が先だった!

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