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魔力ゼロの最強魔戦士  作者: 海影
二部 実戦体験行ってみよー
24/64

23 あれ?俺って魔力無効だわ

 よっしゃ。気づかれずにドラゴンの近くまで来たぞ。んで、問題は……。


「……ドラゴンってどうやって倒すんですか?」

「そうですね。主な手段は、目を通して脳をつくか、口の中から心臓を貫くか、でしょうか。魔法なども鱗の固さから通りにくいんですよ」

「ふーん」


 そうすると、遠距離から強力な魔法や武器で目を狙うってのはむりなのかな?


「……」

「どうしたんですか?」

「……その手がありましたか……」

「えっと……」


 え? 誰もそれを思い付いていなかったの?


「……やってみますか?」

「やってみます」


 長距離用の武器はないから、とりあえず魔法で攻撃だね。

 騎士団長さんは魔力を練り上げると、頭上に巨大な槍を生み出す……って! この時点でドラゴン気がついてるしって当然だけど! ちょっとー! 騎士団長さん、集中しすぎてて気がついてないしー!


 俺は騎士団長さんが槍を放つのと同時に、おもいっきり突き飛ばした。槍はドラゴンの片目に刺さってるけど、まだ致命傷ではないみたいだ。そして俺は……ドラゴンの氷のブレスを突き飛ばした右手に浴びた……んだけれど、あれ? 怪我もなけりゃ服の破けもなし。んー?


 じーっとドラゴンの方を見る。そして、さっきのブレスによる魔力の動きを改めてトレースしてみて……気がついちゃった。


 魔法ってのは、魔力に反応して起こるってこと。


 俺に精神系の魔法は通じないって思ってたけど、これは間違い。俺は魔法は全く効かない!

 普通の場合は、あらゆるものに魔力が宿っている。それこそ、過多はあれ空気中にも。だけど、俺の場合は常に魔力を放出している。しかもどうやらかなりの量。つまり、俺自身と俺の身にまとってるものは、俺の魔力の放出という風によって、魔力が溜まらないように吹き飛ばされ続けているってこと。

 ということは、だ。ドラゴンにたいしても、ブレスなんかは気にせず、ただ、肉体戦を挑めばいいってことだわな。

 あー。なんか、一気にハードルが下がったなー。


 俺は、魔石で作った、オリハルコンの剣を右手に持つと、そのままドラゴンへ突撃していった。

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