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活動報告を花束にして。  作者: ゆずはらしの
古代や中世に思いを馳せる。
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古代バビロニア料理 ダニエル記

焦ると良いことないな〜…(遠い目)。


パソをまた初期化しました。


いや、アップデートをね。IE(インターネットエクスプローラ)を、早いとこ上級にしようと思ってダウンロードしたら、



またデルタサーチが。



どこまで感染拡大してるんですか、デルタサーチ。何に仕込まれてるんだかわかんないな、デルタサーチ。なんかもう脱力しまくったよ。


そういうわけで、初期化しました。



***



明日、教会に持って行くテキストの関係で、古代のバビロニアの宮廷料理を調べていましたが、


古代メソポタミアの人たちって、ほんと、美味しいものを食べるのが好きだったんだなあ…と思いました。


ソースこそ開発されてないんですが。フランス料理のフルコースみたいです。



新鮮な果物。


ドライフルーツやナッツ。ハチミツの塊。


発酵させたパンや、発酵させていないパン。


ビールとワイン。


魚醤をかけた魚料理。


ハーブと脂肪を入れたスープ(現代で言うクール・ブイヨン)で茹で、下味をつけた鳥肉に、スパイス、ハーブ、塩などをすりこみ、パンで包み、かりっと焼いたもの。


スープで茹でて下味をつけ、取り出してからハーブと調味料をすりこんだ肉料理。羊や牛、山羊などの肉。野菜を添えて出す。


さまざまなチーズ。


残ったスープには、くずしたパンや、麦を入れてリゾットに。


デザートには、ハチミツやナッツ、ドライフルーツを入れて焼いた甘いパン菓子メルス




……メタボな人が出るよ。こんなん、毎日食べてたら。美味しいだろうとは思うけどね!


いまやってるのはダニエル書ですが。


主人公は、ダニエルと三人の少年たち。彼らは、バビロニアに連行された、南ユダ王国の貴族階級出身の坊ちゃんたちです。


宮廷で働くのに良さそうな人材として目をつけられ、教育をほどこすために連れて来られました。まだみんな子供です。


貴族階級とは言え、敗戦国の貴族、しかも捕虜として引っ張って来られた人々の中で、暮らしていたのです。そんなぜいたくはして来てない。


なのに、こういう料理が毎日出されて、困り果てます。


ほかに、イスラエルの食事のタブーもあった。


乳製品と肉を、一緒に食べちゃダメ。とか、肉を料理するときは、血をちゃんと抜く。料理に血を入れたらダメ。みたいな決まりがありました。


荒野で暮らしている間に、食中毒とかを防ぐため、できていった決まりじゃないかなと思うんですが。


でもバビロニア、美味しけりゃ、良いじゃん! な感じで。チーズも肉もばんばん出てくる。


血を入れて煮込む料理もありました。アッシリア風料理だそうで。


食事のタブーは、本人にしてみたら、すごいストレスです。


ダニエルは侍従長に、「すみません、ぼくらのごはんは、野菜と水だけにしてください」と頼みました。



紀元前のマクロビオティック実践者!



ちなみにこの場合の野菜には、豆やカボチャが入っていたと思われます。


あと、チーズや、ヨーグルトみたいな飲み物、飲んでいたり。干した魚や卵は食べてたと思うので、完全な菜食というわけではなかったでしょう。(※魚や卵は、肉類のうちに数えられていませんでした。古代の感覚では、魚は、海からわいてくるもの、だったらしい。


また、ユダヤのチーズは、子羊をつぶして作る中世ヨーロッパの方法ではなく、ヨーグルトが少しかたくなったような、日差しで水分をぬいて作るチーズを食べていたようです。


ただし、バビロニア宮廷のチーズは、長期保存にむく子羊の胃から取れたレンネットで固めるものが中心だったようです。チーズを固める方法には、他にもハーブを使ったもの(イラクサとか、アーティーチョーク(西洋アザミ)の雄蕊を使ったりしたらしい)や、レモンや酢で固める方法がありますが(長持ちはしない)、このあたりもダニエルたちが気にしたのではないかな)


ダニエルたちにしてみたら、とにかく、毎回、食事のたびに胃が痛む。何を食べてもタブーに触れてる気がする。


おまけに、バビロニアでは、ビールで酔っ払うことは、神々の祝福を受けているみたいな考え方がありました。


うまいもの食って、飲んで、陽気に騒ごうぜ! な考え方が強い人々だったんでしょう。それはそれで良いのですが。


ダニエルたちには、しかし、騒ぎすぎに見えました。


お酒はほどほどに。自分をコントロールできないほど飲むのはNGよ。


というのが、南ユダ王国の人々の考え方だったので。


古代イスラエルの人々も、ビールやワインは飲んでいました。水が不衛生な場所では、アルコール飲料の方がまだ、信用できたのです。


ビタミンやミネラル補給用の、保存食の意味合いもありました。毎日の食事で、薄めたビールやワインをちょっと飲む、みたいなことは、していたみたいです。


飲むと温かくなったり、気分が高揚して楽しくなるので、薬みたいな扱いもされたみたいです。


しかし、バビロニアの宮廷では、かなり良いビールやワイン、つまりアルコール度数の高いお酒が、薄めたりせず、そのまま出ました。


王の気前良さを示すためです。


ダニエルたちは思いました。


これ、絶対、酔っ払う。


悩んだ末に、野菜の料理と水だけなら大丈夫だろう、と思ったわけです。



いろいろあって、ダニエルたちは、野菜料理にしてもらえるのですが、


頼み方がうまいなあ。


と、思いました。


「絶対、イヤ!」とか「こうして!」という言い方じゃないんですよ。


「十日、試しに、野菜料理と水だけにしてください。


十日たったら、ほかの、肉とお酒を食べていた子供と、わたしたちを比べてください。


それからは、あなたの判断におまかせします」



よろしくお願いします、みたいな感じで言ったと思う。


絶対、こうしてくれという、要求を突き付ける言い方じゃなく。自分はこうして欲しいのだ、という、立場や望みを明確にしておいてから、目で見てわかるような、証拠というか。判断材料を用意した。


それから、相手に、判断をまかせた。


相当、度量の大きな人が、対等な相手とやるような駆け引きです。子供のやることじゃないですよ……。


言われた相手は、ダニエルたちの世話係。使用人です。


子供たちの健康を守り、勉強しやすいよう世話をする人たちですが、やりたくてやってたかどうかは微妙です。


ですが、命令されるのではなく。対等な相手のようにお願いされ、彼らは考えました。


変なことをしたら、俺ら、処罰される。何も見ない、聞かないで、仕事を続けた方が、安全だ。


でも、こんな風にお願いしてくるんだし。慣れない国の食事で、体を壊されても困る。


試しに十日、やってみるぐらい、問題ないのでは?


こうしてダニエルたちは、十日間、マクロビオティックな食事をしました。いや、卵やチーズは食べたかもですが。


十日たったら、前よりイキイキしてました。


しかも、肉とお酒ばっかり食べてた子供より、健康そうでした……まあ、飲み過ぎて二日酔いな子もいただろうしね。


世話係たちはこれを見て、侍従長に進言したのでしょう。


ダニエルたちは、バビロニア風肉料理を免除されました。



***



バビロニアの飲み水は井戸水。川の水よりは衛生的だったかも。


庶民はワインはめったに飲めず、ビールもほどほど? でした。でも美味しいもの食べたい気質はあったので、水に果汁を入れたり、ハーブを入れて、沸かしたりしたのでは。と、とある本に書いてあった。


ダニエルたちも、ハーブのお茶みたいにしたかもしれません。



***



美味しいものに関しては、


たまに食べるから美味しい。


普段から毎日、美味しいものばかりだと、体がおかしくなる。


みたいな話を、中学生としました。


まだ、かまどや調理器具も、そんなに発展してない時代です。それでここまで料理を開発している、古代バビロニアの人たちすごい。とも思った。


ほとんどの肉料理が、スープ(クールブイヨン)で煮込み、下味をつけてから、再調理みたいな感じで、かなりな手間ですが。こうした料理は、現代でも通じると思う。


肉を茹でたあとの、残ったスープは、別の料理として出しました。文字が解読できないとか、解読できても、なんなのかわからない、ハーブの名前とか並んでいましたが、見た感じ、


ターメリックを入れたら、たぶん、カレーっぽい。(グリーンカレーの前身みたいな?)


な、スープでした。


2013年 08月10日 活動報告より


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