ドトール応援歌
たまに利用する駅の構内に、ドトールがある。
昼を食べ損ねた時などに、入る。コーヒー苦手なんで、豆乳ラテやココアをよく頼む。
こないだ入ったら、期間限定の桃のジュースがあった。クロックムッシュを頼んで、桃ジュース飲んだ。
それはさておき。
以前、入った時、カウンターをふと見ると、CDが置いてあった。
店員さんに尋ねると、ドトールが出しているCDだそうだ。
内容は、BGMに良さそうな、ゆったりしたジャズとか、ボサノバとか、そういう音楽。ブレイクタイムに和んでね、という意図で編集されているらしい。
珍しかったので、一枚購入した。
で、妹に話した。
「ドトール、CD出してたんだね。店に置いてたよ」
すると妹は、
「ドトールのCD? え、それって、
ドトールの応援歌がぎっしり詰まった一枚ですか!?」
なんだ、それは。
「ドトールの応援歌ってどんなの」
「え、ええ〜っと。ほら。
♪ドトール最高、ドトール、ヘイヘイ☆、れっつドトール、みんなでGO! コーヒーの店なんだ〜でもコーヒーだけじゃー
な・い・ん・だ・ぜ〜〜〜、いえーい♪
……みたいな?」
どんな歌だ、それは。
「それで?」
「え、それでって、えーと。
二曲目もそんな感じで、♪ドトール、ひゅー。ドトール、きゃー。みんなでドトール、美味しいよ〜♪」
「そういうのが、一枚のCDに?」
「そう、一枚全てがそんな歌!」
ちょっと聞いてみたいぞ、それ。一枚全てがそれだとしたら、ウザいかもしれないが。
「そういうCDを店先で売っている、と……どんな店なんだ、ドトール」
「いやほら、生鮮売場でかかってるじゃん、♪さかな、さかな、さかな〜♪って。あんな感じで。
聞いてたら、マインドコントロールされそうな歌がぎっしりと」
マインドコントロールかい。
「いやそれ……店内で流した方が良くないか? CDとして売り出すより」
「そう?」
ひたすら、♪ドトール、ヘイヘイ☆♪ とか流れている店もどうかしている気がするが。
「あったら一度は聞いてみたいけど、そういうCD買おうとは思わないな〜……」
「で、結局、どういうCDだったの? やっぱ応援歌?」
「いや、ジャズとかボサノバみたいなのが」
「なんだ〜。
応援歌作って売ってるんだと思ったのに〜!」
そんなこと考えるのは、あなたぐらいです、妹よ。
「良いと思うんだけどな〜、♪ドトール、ヘイヘイ☆♪」
この話はそれで終わったのだが、
しばらくドトールを見るたび、♪ドトール、ヘイヘイ☆♪を思い出してしまい、笑いだしそうになって困った。
♪コーヒーだけじゃ、ないんだぜ〜、れっつドトール、ドトール、ヘイヘイ☆♪(笑)
2012年 08月26日 活動報告より




