魔神の加護による恩恵
ネタが尽きる?
多分起きないぜ、多分・・・ねw
「さて、これからお前達諜報部隊はお互いに戦ってもらう」
・・・は?
「何、命は奪わんよう、特別に作られたフィールドで行ってもらう」
「その訓練の主旨は何なのですか?」
諜報部隊の1人で向こうの世界でもよく絡んでいた秋山徹が俺たちの心の中を代弁してくれた。ちなみに彼は巨乳×眼鏡至高主義という俺とは真逆の趣味の持ち主だったが、それ以外の話はよく合うので絡んでいた。
そりゃ、誰だって気になるだろう。いきなり戦い合えと言われたらさ。
「今回の主旨はそれぞれの特性の把握だ。奇襲に向いているのか、斥候として活躍出来そうなのかといった感じだ」
「そもそも私達は戦い方を知りません。身体的な補正のようなものもかかっているようには感じないのですが?」
次に質問したのは坂本鈴香だ。思いっきり腐っている。あ、腐女子的な意味でね。
「まさかラウルの奴、説明してなかったのかよ。まあ、見てろ。コマンドコール:メニュー。コマンドコール:クラス。こう唱えると・・・このようにメニューから職業の項目に行ける」
彼はその画面を可視化して俺達に見せてくれた。
まあ、やってみるか。
「コマンドコール:メニュー。コマンドコール:クラス。・・・おお、すごいな。」
そこには職業名とレベル、補正(%表示)、そして技名、最後に奥義名が書いてあった。
「スケイルさん、普通の技と奥義ってどう違うですか?」
「技はその職業固定のもの、奥義は個人個人で違うことが多い。たまには被るがな。まあ、大体召喚者は今までにない固有の奥義を持っている事が多いぞ。まあ、どうせ1人一個だからな。あ、人にはあまり自分の奥義の内容を教えない方がいいぞ。理由は察しろ」
え、一個って言いました?スケイルさん。
アハハハハ。2個ありましたが何か?
しかも二つで一つのような奥義。
一つ目の奥義は『体力温存』といい、パッシブスキルである。
ただ、字面だけで捉えてはいけない。
効果は相手から削ったHP分を吸収するというもの。ただし自分のHPに反映されるわけではない。もう一つの奥義で使われるものになる。その奥義とは『憎悪の一撃』。アクティブスキルだ。
フレーバーテキストは痛いので省略するが効果は優秀だ。『体力温存』で吸収したHP分のダメージを相手の防御力を無視して相手にダメージを与えるというもの。しかも、『体力温存で貯められるHP量には制限がなく、また保存期間にも制限がない。つまり、雑魚で貯めてボスを一確、なんてことも出来るってわけだ。さすが魔神。聖神とは一味違うことをしてくれるぜ。
そんなこんなで職業の欄を見ているとあるものを見つけた。
まさかのON・OFFボタンである。今はOFFになっているようだ。
ONにしてみると
「おお」
なんか力が湧いてきた。これが補正か。
「そろそろ始めるぞ」
スケイルさんの呼びかけに応じて皆が集合する。
少しは楽しめそうだ。
チートとか言わないの
ご都合主義タグの活躍やw