真実
盛大に遅れてしまい申し訳ありません
「おっさん、一つ最初に言っとくが、決して大声は出さないでくれよ?」
「なんでそんなことを言う・・・ってそれだけヤバいことなんだな?」
「まあ、な」
「まあ、そんなヘマはしないさ」
おっさんが腕を組んで仁王立ちしながら頷く。
まあ、さっきの魔法が本当であると信じるしかないな。
「おっさん。これを見てみろ」
そう言ってステータス隠蔽をOFFにしてステータスプレートを手渡す。
「なんだよ・・・・・ってん!?」
「驚いただろ?これが俺の正体さ」
「魔神の加護にこのステータス。お前もしかして魔王か?」
「その魔王が指す意味がよく分からんが、あちら側の勇者として俺は召喚された。つまりは敵だな」
俺が自嘲気味に呟く。
「フッ。なんだこの程度か。もっと酷いのを想像していたがそこまでではなかったようだな」
そう言って豪快に笑い飛ばす。
「え・・・・そんなもんなのか?もっと怯えたりするかと思ってたんだが」
「いやまあ、たまげた話だが俺はお前が魔神とかいうかと思ってたぜ。圧倒的に強かったからな」
まあ、魔神はSが50個ほど並ぶらしいがな。と言外に呟く。
「まあこれを見てどう思ったかはもう聞かない。だが、本当に漏らすなよ?」
「ああ、分かってる。お前が殺されると楽しく戦える奴がいなくなるからな」
「結局はそこかよっ!」
おっさんはどこまでもおっさんである。
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