せんりつ
タイトル意味深でしょ・・・?*
自然回復量がばれてしまうなど(リミッターつきではあるが)予想外のことがあった。
だが、おっさんはそんなことは知らないとでも言う気なのか、通常攻撃の中に技までも混ぜてくるようになった。それはバーニングストームだけでなく純粋な大剣の物理技である<イバランジュ>などもあり、最初は通常攻撃と見分けがつかず、苦労したものだ。
だが、戦ってるうちに徐々に分かってきたこともある。
技を発動する前にはなんらかの固定モーションがあるということだ。おかげでイバランジュも避けれるようになってきた。
あんな技をただのダガーで受け止めていたらやっていられない。
そんな攻撃もいきなり鳴りを潜めた。
俺がつけているB-SHOCKのタイマーが鳴ったからだ。
「それはなんだ?」
「時計ですよ。優秀な、ね」
そういって俺は初めての奥義を発動する。
「憤怒の一撃」
たった一言。奏でられたその旋律はラウルだけでなく、今まで不干渉を貫いていたミレイア達にも届けられた。
「なんなの?この背筋が凍るような言葉は・・・」
時を同じくしてラウルも同じように感じていた。
(これはヤバい・・・最悪体力0になるぞ、これは・・・)
尤も感じ方はもっと現実的なものだったようだ。
カイト本人ですら驚いていた。
何なんだ、この身体の底から湧き上がる魔力量は・・・いや違うな。魔力だけじゃない、体力も減っている。しかも動作中だから自然回復もしない。これはヤバいぞ・・・
そんな本人の心境とは反対に憎悪の一撃は発動するためのエネルギーをカイトから奪っていく。
そのエネルギーが器から零れるような幻想を抱いたとき、技は発動された。
圧倒的な闇が夕日をも喰らい尽くす。そうとでも表現しなければ他に言い表しようのない闇にフィールドは包まれた。
その闇はカイトの刃をも包み、全長1.3mほどの刃を形成した。
これは・・・いけるっ!
おっさんに狙いを定め、一直線に向かっていく。
おっさんは棒立ちしている。これもまた能力計測の一環なのだろうか。だが、今の俺ではまだ技や奥義の威力を調整することはできない。だから、俺の本気をおっさんにぶつける。
そう思って思いっきりダガーを振る。
ついにその刃の先端がおっさんに触れた。
その時のおっさんは、今まで見たことがない驚きぶりであった。
タイトルは旋律と戦慄を掛けたかったんです、はい
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