また、一緒だね
今日の朝は華架さんに会えるかもと思って早くきてみたが、残念ながらいなかった。特にすることもないので黒板を眺めていたら、横から声をかけられた。
「よう!翔太!」
元気よく挨拶をしてくれた声は男性にしては高く、声変わりしたが、まだまだ高い声だ。横を向くと、ポニーテールの淡い色のマスクをした女子がいた。
「おはようございます。」
ついうっかり、敬語になってしまった.だが、そこには一切触れず話は進む。
「まさか、クラス一緒だったとは。久しぶりだね。中学卒業してから1ヶ月会ってなかったよね。何かあった?」
言葉が弾丸のように飛んでくる。
「春休みに風邪で寝込んでて…」
「あーほどなる」
※ほどなる=なるほど
「じゃ!また後で!」
ひまわりのように眩しい笑顔。華架さんのことを今まであった中で1番可愛いと言ったが、同等の人がいた。初めて会ったのは確か中二の時だった。漆黒の翼としての役目を果たし、人間界で一人寂しく本を読んでいた時に話しかけてくれた。中二病ではないよ。中学ではソフトテニス部だったけど、今は何をしているのかな。
「おい、誰だよあの可愛い子!」
隣の席の松井戸々宮蘭。自己紹介で何話すか考え込みすぎてあまり紹介聞いてなかった子だ。確か読み方が…ととぐらん(?)だった気がする。にしてもすごい名前だな。
「すごい名前だね。」
「俺のことは後でいいんだよ。あの子の名前は!?」
「あぁ、彼女の名前は…」
新キャラ登場。心は恋する乙女。松井戸々宮蘭!彼をどうぞよろしくお願いします!