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ソーセージ以上なロータル  作者: 中田涼君
少年編
1/1

1.壁の被害者

この小説は過激な部分と個人的な見解がありますのでご注意ください。

 1990年1月西ドイツの飛び地様なところである西ベルリンの法律事務所に一人の訪問者が来た。

 その訪問者は泣きながらロータル・トゥーナという弁護士に訴えた。それは東ドイツのエーリッヒ・ホーネッカーを始めとした東ドイツ幹部を死刑をする為に死刑復活を促して欲しいという依頼であった。

 然しロータルは「それは今すぐには難しいです、なぜなら基本法は死刑を禁止しています」と説明をした。訪問者は「あなたにはそれが解らない、あなたは自分の家族が殺されたことがないから」と反論した。

 その為ロータルは詳しく訪問者の話を聞いた。すると訪問者は自分の身内がベルリンの壁によって亡くなった事を言った。ロータルは「その気持ちは解ります、でもこれからのドイツは死刑は許されない」と説明した。訪問者は「じゃあ私はどうすればいいの、このまま何も出来ずに一生を過ごせと言うの」と泣き喚いた。ロータルは東ドイツ幹部の命を奪う事は難しいと説明したが賠償金を取る訴訟を起こす事に賛成した。

 然し訪問者は泣きながら「この金に汚い西ドイツ人め」と言って去って行った。この時ロータルは戦争で身内が亡くなってしまった過去を思い出すのであった。

 1945年ロータルはもう時期9歳になろうとしていた時期でもあった。

 この頃ロータルは母のジモーネ、長兄のウルリヒ、次兄のフンベルト、そして弟のクラウスと一緒にベルリンに住んでいた。

 父のベンノは二年前の1943年に戦死していた。

 よくウルリヒは少年兵として訓練を受ける為頻繁に学校へ行っていたのでロータルはいつもジーモネ、フンベルト、そしてクラウスの四人で家に居た。

 1945年には連合国軍機がベルリンの空を飛んでいた。

 とあるその年の朝ロータルは目を覚ましていた。

 ジーモネはフンベルト、クラウスを叩き起こそうとしていたら空襲警報が鳴った。

 その為寝ていた二人は目を覚まして防空壕に入った。

 ロータルは自分の兄が将来大きくなって連合国をやっつけると思っていた。

 然しフンベルトはロータルの予想に「ドイツが負ける」と文句を言った。

 するとクラウスがフンベルトの言ったことに対して「絶対に外で言うなよ」と反論した。恐らくクラウスは過去にベンノからドイツもしくはヒトラーは絶対的存在であると教えられた為外で言うのは絶対にしてならないと信じていた為であった。

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