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耳なし芳一

書籍タイトル:怪談・奇談

作者:ラフカディオ・ハーン

翻訳:森亮、奥田裕子

話タイトル:耳なし芳一

ページ数:15


 また11円で手に入れた本です。定価はね〜⋯⋯ん?


  挿絵(By みてみん)


 ♣♣円でした。+税なのかどうかすら不明。


 隣の『電略〔ラフ〕』は恐らくラフカディオ・ハーンの電報略号。電報て。いつの本だよこれ⋯⋯


 昭和49年でした。50年くらい前ですね。すごい。11円でうちに来てくれてありがとう。


  挿絵(By みてみん)


 前の持ち主は中山みそ子さんでした。いや、みえ子か。


 さて、私はラフカディオ・ハーンさんを1ミリも知りません。もちろん名前を聞いたこともありません。


 なのでラフカディオ・ハーンさんの名前でググッてみました。そしたら⋯⋯


「小泉八雲」


 知らん人の別名出てきたんですけど!( °Д° )


 私ね、ビックリしたんですよ。ラフカディオ・ハーンっていう知らない外国の名前の人の本を開いたら、1話目が耳なし芳一だったんです。「どういうこと!?」ってなりました。


 第1回で読んだ『ばば皮』みたいに、有名な耳なし芳一を別の語り方で書いたみたいな?

 それとも、同じタイトルで全然違う話だったりする?


 ワクワクしながら読み始めると、けっこう難しい。けど、内容はよく知っている耳なし芳一そのもの。芳一の要素だけ拾っていけば簡単に読み進められる(ズル?)。


 で、30分くらいかけて読み終わった。かなり読み飛ばした。


 ⋯⋯なぜ?


 なぜ完全なる耳なし芳一を収録しようと思ったんだ⋯⋯?


 はて⋯⋯


 とりあえず「耳なし芳一 作者」でGoogle検索してみる。


 検索結果:「小泉八雲」


 ラフカディオ・ハーンさん!?!?


 マジ!?!?


 と思って念入りに調べたところ、本当にこの人が作者でした。まさか耳なし芳一の作者が外国の方だったとは⋯⋯


 実際は違うけど、「キャプテンアメリカの作者は日本です」って言われたらビックリするじゃないですか。それと同じ衝撃です。それくらい日本日本した話ですからね、耳なし芳一は。


 もしかしてみんな知ってたの?


 知ってたのに私に黙ってたの?


 耳なし芳一の作者が外国人って知ったら普通「すげー! 誰かに教えたい!」ってならない? なんで黙ってたの!!! 教えてくれればよかったやん!!!!!


 私にもアメリカ人にアメリカ人が書いたと思わせられる小説が書けるだろうか⋯⋯


 翻訳した人がいるってことは、外国語で書いてたってことじゃんね。なのになんでここまで日本っぽい話が書けるの? すごすぎない? ってずっと言ってるな⋯⋯


 私もカウボーイがステーキ食べてる話を書いて翻訳してもらったら同じ反応してもらえるかな⋯⋯


 肝心の耳なし芳一の感想を忘れていました。


「和尚、お前⋯⋯やってくれたな」でした。


 本文の描写を見るに、服を脱がせて全身に般若心経を書いています。で、耳だけ書き忘れたと。


 足の裏も脇の下も、タマタマの裏にまでちゃんと書いたっぽいのに、なんで耳だけ忘れるんだよ。


 はは〜ん。さては和尚、撮れ高を気にしたな? 耳にも書いちゃったら大きな山場もなく話が終わっちゃうから、書き忘れて耳だけちぎられる展開に持っていったんだ。悪い和尚よのう。

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 単にオタクが日本に帰化しただけでは?  (注:多分実際のところは逆です)
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