ばば皮
昔話なのでアホみたいにネタバレしてます。
書籍タイトル:日本の昔ばなし
作者(出版者):山口青旭堂
話タイトル:ばば皮
ページ数:2
和綴じの昔話の本を中古で手に入れたはいいものの、値段以外の情報がどこにも記載されておらず、調べるのに読む以上の時間を使った。
今回読んだのは『ばば皮』というお話。
2ページと聞いて笑うものもいるかもしれないが、私にとってはこれでも高い山なのである。これ以上長いと休憩を挟む必要があるのだ。
ばば皮。
こういった昔話や民話にありがちな、ヤバ話だった。
まず冒頭から気狂いジジイが出てくる。
本文2行目にてカエルを食べようとしているヘビに向かって、「これこれ、助けておやり。そのかわりうちの娘を一人やるから」と発言。
いきなりこのレベルかよと唖然としながらも読み進めていく。
カエルを離して去っていったヘビを見て、ジジイは「こりゃえらいことを言うてしもうた」と呟く。(なんだこいつ。バカだろ)
家に帰って3人の娘たちにその話をすると、上の2人が「やだね」と言うので、末っ子が瓢箪と針千本を持ってヘビのもとへ。(どういうこと?)
ヘビは大喜び。(ヘビって喜ぶんだ)
沼に沈めようと瓢箪に頭を突っ込んだヘビは針が刺さって死んでしまった。(どういうこと? 説明はしょりすぎでは? 私がアホなだけ?)
「ヘビの嫁になって、今さらおめおめ帰れようか」と思いながらとぼとぼ歩いている娘。(ジジイに対しての怒りとかないの?)
その中で1人のお婆さんと出会い、「これをかぶっていけ」とばば皮をもらう。(ばば皮ってなんだよ。ババアの皮かよ。(合ってました。ババアの皮をかぶってババアの振りをしてました。なんでだよ。かぶれって言われたからってかぶらなきゃダメってことはないだろ。着ぐるみみたいなもんだよね? 変装用の。絶対大変じゃん))
ばば皮をかぶって歩いているうちに長者の家に辿り着いて飯炊き係になった。(そんな簡単に!? 長者の器すごい)
ある夜長者の息子が飯炊き係の部屋を覗いたところ、可愛い娘がいて一目惚れする。(ババアの部屋覗こうとしてるのがまずヤバいんだが。何目的なんだ? あと、ジジイの娘なのに若くて可愛いの? ジジイが何歳の時の子なの? 波平的なこと?)
で、病気になったそうで、医者に診てもらったらところ「これは恋患い。家の女に水を持ってこさせ、それを息子が飲んだらその女を嫁にすればよい」とのこと。(女の子たちの意思は⋯⋯?)
結局誰の水も飲まず、汚い飯炊きババアが残った。(なんで汚いババアの皮かぶって生きていこうと思ったんだよ)
ババアが水をあげると息子はすぐに飲んだ。なのでババアは息子の嫁に。親たちはビックリ。
それでも仕方ない、息子の嫁じゃからとばばを風呂に入れたそうな。(今まで風呂入らせてなかったの!? 風呂も入らせてあげずに汚い汚い言ってたの!?)
するとババアの皮が脱げて、中から美しい娘が。それからはお祝いの毎日。(これなに? みんなの前で風呂に入れてたってこと? みんな見てたの? 風呂の中で脱げたの? 認められて風呂に入ったから呪いが解けた的な話? 違うよね、だって夜とか脱いで可愛い状態だったもんね。その状態で覗かれてたもんね。なんなの?)
はい。変な話でしたね。
毒親から逃れていい人に巡り会えたってことでいいのかな? あのジジイ明らかにヤバかったもんね。上の二人はこの先どうなるんだろうか。また簡単に「うちの娘をやるからその○○を助けてやっておくれ」とか言っちゃうんじゃないかな。あいつバカだし。
長くなっちゃった。次からは200字くらいの感想を書くだけにしよう。
ちょっと調べてみたところ、似たような話が沢山でてきた。
そっちを見てみると、納得できる理由で話が進んでおり、「は?」と思うことも少なかった(0ではないけども)。なんでこんな変なアレンジ加えたんだろう。